※2023年8月現在、休業中とのことです。
個人的に大好きで何度も通っている下部温泉には、2種類の源泉があります。
ぬるめの旧源泉と、あつめの新源泉とがあるのです。
そして、宿によって使っている源泉が異なります。
旧源泉のみに入れる宿、もしくは新源泉のみに入れる宿、あるいは両方に入れる宿もあります。
今回紹介する「元湯甲陽館」は新源泉のみに入れる宿です。
宿泊料金が安めですが部屋食ができて、ひとり泊でも割と予約が取りやすいので、他の宿が満室だった時に何度か泊まったことがあります。
(2013年11月,2014年12月,2018年12月宿泊)
建物とお部屋
JR下部温泉駅に着いて、シャイな感じのするご主人に車で迎えに来ていただきました。
まあ、自分もシャイな性格で人様のことはとやかく申せません。。
車を降りて、チェックインしました。
なかなかに古びた宿のようです。おそらく昭和時代に建てられたのでしょう。
お部屋は主に3階と4階にあります。
エレベーターがないので、狭い階段で、お部屋へと上がります。廊下を挟んで、川沿いの部屋と道路沿いの部屋があります。
この時は予約の際にサイト上で、川沿いの部屋か道路沿いの部屋かを選べるようになっていました。
川沿いの部屋の方が眺めが良いからなのか、道路沿いの部屋に比べてお値段が若干高めになっているようです。
部屋に入ると既に布団が敷いてありました。
古いお部屋ですが、トイレ、洗面所、冷蔵庫は部屋にあります。冷蔵庫には瓶ビール等が入っていました。
また、館内ではWi-Fiが使えるようになっていますが、自分の部屋ではあまり強くはありませんでした。部屋によるのでしょうね。
窓の外は下部川で、他の下部温泉の宿と同じく、常に川の音がにぎやかです。
さて、階段を下りてお風呂へと行ってみましょう。
温泉とお風呂
お風呂は狭い階段を下りた先、地下にあります。
男女別の内風呂がありまして、片方は広く、もう片方は小さめ。
その日のお客さんの男女比によってなのか、時間帯でなのかは分かりませんが、男湯と女湯とを入れ替えているみたいです。
大きい方の内風呂は、源泉がそのままかけ流されているようでしたが、小さいほうの内風呂は加温されているようで、大きい方のお風呂と比べて温度が熱めでした。
さて、元湯甲陽館の温泉は、下部温泉の新旧の源泉のうち、熱めの新源泉(50℃)を利用しています。
なので、下部温泉イコールぬるいお湯という先入観でお風呂に足を入れると、あつっ、となりますが、入ってみると熱すぎずぬるすぎず、滑らかでなかなか良いお湯。
お湯を手に取ってみると、湯の花も多めでした。ほんのりと硫黄泉の香りがするのは旧源泉と同じです。
また、下部温泉の他の宿と同様に、ここ甲陽館の大きい方の内風呂には2つの浴槽があります。
旧源泉に入れる宿では、それぞれの浴槽にぬるい温泉(旧源泉)と熱い沸かし湯とを入れています。
「交互に入ると体にいい」とされているのですね。
甲陽館では今は50℃の新源泉を引いていますが、その前までは、ぬるい旧温泉と沸かし湯とをそれぞれの浴槽に入れていたと思われるので、その名残かも知れません。
食事
夕食、朝食ともに、お部屋食でした。
宿の方がお盆に乗せて一度に運んできまして、あとは宿の方を気にせず、ゆっくり食事が楽しめるパターンですね。
夕食
こちらは夕食の一部になります。味も量も十分でした。塩焼きの魚は、このあたりの名物という、ヤマメなのだそうです。
他には陶板焼きとデザートの果物が出てきました。


朝食
こちらは朝食です。
個人的感想
古い昭和の雰囲気がある宿なので、そういう感じが好きな人にはいいと思います。
下部温泉の旧源泉は寒い季節は入るのが辛いくらい冷たくなるので、季節によっては、甲陽館のような新源泉の宿を選んだ方が、暖まっていいかも知れません。
予約サイト等にも書かれていますが、4階建ての建物なのにエレベーターがなく、3階・4階のお部屋と、地下のお風呂とは階段の上り下りで行くことになります。
ペットと泊まれるらしいので、ワンちゃん連れのお客さんに会ったこともあります。
アクセス
JR身延線「下部温泉」駅(特急ふじかわ号停車)から徒歩15分ですが、宿に相談すれば送迎可能のようです。
関連リンク
近くの宿の宿泊記録
この宿が出てくる旅行記
公式サイト
さて、今度はどこへ行こうかな。