温泉好きのお湯

関東近郊を巡る、静かな温泉旅。今度はどこへ行こうかな。

12月某日静かな温泉旅 山梨県・塩山温泉と下部温泉へ('18)

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「週末は山梨にいます。」というキャッチコピーがあります。

自分の場合、年に数回、週末は山梨にいます。そして、多くの年末は山梨にいます。

2018年の年末も山梨にいました。今回はその旅行記です。

旅の計画

最初は1泊2日の温泉旅の予定だったのですが、出るのを1日早められそうだったので、2泊3日としました。

2泊目は久しぶりに下部温泉に行くことにしたので、1泊目は、下部温泉までの通り道にある温泉のうち、数年前に1度泊まったきりの「塩山温泉」を選んでみました。

山梨県は首都圏からも近いので、近い県に2泊するということで時間はたっぷりあります。ということで、移動手段は普通列車オンリーに。

世の中が休みに入っていく年末でもありますし、観光するというより、のんびりすることを優先させる温泉旅になりそうです。時間的にも余裕がありますしね。

1日目(高尾→塩山)

普通列車で塩山へ

今回は列車の予約もしておらず、塩山温泉の宿のチェックイン時刻までに着けばよいので、出発日ものんびり過ごしていました。

そうして部屋を片付けていたりしているうちに、家を出るのが遅くなってしまい。

自宅から普通列車を乗り継いで、中央線の高尾駅まで出ます。そこから先も普通列車に乗ります。やってきた列車は6両編成でしたが、座席の大半は埋まりました。 

甲府方面へは、特急「あずさ」「かいじ」で通り抜けることが多いのですが、普通列車に乗ると同じ車窓が違った感じに見えます。ゆっくり流れていくからでしょうか?

1時間そこそこ乗って、少し飽きてきたところで、塩山駅にて下車。空は晴れていますが風が強く、空気が冷たいです。人はあまり歩いていません。

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塩山は久しぶり。勝沼のワイナリー巡りの時や、大菩薩嶺の登山の帰りに寄ったことがあります。

ちょっと街を歩いて神社を見つけたので、今回の旅の無事を祈ります。牛をなでなで。

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www.yamanashi-kankou.jp

その後で線路をくぐって塩山温泉へと向かいました。商店街があるのですが、街並みが昭和の頃から変わっていないかのような光景。もう平成も終わりなのに。

お店はどうなのでしょう、開いているかどうか分かりません。年末だから休んでいるのかも知れませんし、営業自体していないのかも知れません。

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Googleマップを頼りに宿を目指したのですが、示されたルートは車が入れないような細い道だったり、小川沿いの道だったり、くねくねとしているうちに宿に到着です。 

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塩山ではしご酒

チェックインしてひと風呂浴びてから、また塩山の町へと出たのでした。山梨県に多くあるスーパー「オギノ」と、ふと見つけたパン屋さんで買い物を少々。

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それから塩山駅の方に出て、食べログで調べていた焼鳥屋に入ります。

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開店早々で空いていました。焼鳥は美味しかったのですが、あいにく甲州ワインはボトルのみということで、日本酒をいただきました。

串蔵
〒404-0042 山梨県甲州市塩山上於曽1833 鶴田ビル1F
2,500円(平均)

でもやっぱり甲州ワインを飲んでおきたかったな、と思いつつ駅に戻って、反対側の出口に出た時、居酒屋を発見。えいや、で入ってみました。

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ここで地元甲州市の「蒼龍葡萄酒」のワインをグラスでいただくことができました。最初は白、次に赤。はしごして良かったな、と、ほろ酔いで宿に戻ったのでした。

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2日目(塩山→甲府→下部温泉)

甲府でワインを物色

夜明け前に1度目が覚めてしまい、二度寝しました。飲みすぎたかな?

素泊まりだったので朝食の時間を気にせず過ごせるのは、それはそれでいいものです。昨晩たくさん食べて飲んで、だったので、朝食は前日に買っておいたパンを1つ。

朝風呂に入って、チェックアウトの10時までぐうたら過ごして、宿を出ます。

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古びた塩山の商店街を抜けて、塩山駅に着くと普通列車があと少しで出発、というところでした。ちょっと駆け足で階段を下りて、乗るとすぐに発車です。

20分ほどで、甲府駅へ。思えば甲府へは、この年3度目になります。同じ町に何度も来ていると、変わったものや面白いものに気づきやすくなる気がします。

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さて毎年、年末年始用のワインを甲府で買うのが自分のルーチン。ワインを見て回るお店は決まっていまして、たいてい以下の4つを順に見ていきます。

  1. 駅ビル「セレオ甲府」の2階「ワインセラー」
  2. 駅前の「山交百貨店」の地下
  3. 甲府市役所そばの「岡島百貨店」の地下
  4. 岡島の向かいにあるイオンの「ココリ甲府

個人的には一番品ぞろえが良いと思っていて、WAONポイントがたまる「ココリ甲府」で買うことが多いです。今回もココリ甲府で購入したのでした。

ココリ甲府ではいつも、豊富なワインの種類に圧倒される・・・結構長い時間選んで買いました。

そのせいか、買い終えて時計を見ると、そろそろ次の電車の時間。お昼がまだだったので、駅ビルで急いでお弁当を買いました。その名も「甲州弁」。

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身延線で下部温泉へ

身延線のホームにはすでに並んでいる人がいて、自分も遅ればせながら並び、電車を待ちます。

やってきた富士行き普通列車は2両編成で、ドアが開くと皆さんどっと乗り込みます。座席はすぐに埋まり、立つ人も出てきました。何とか座れましたが、混雑。

年末なので青春18きっぷの人が多いのかも知れません。仕方がないので、しばらくお弁当はお預けに。

多くの人を乗せた電車は甲府盆地を南下していきます。駅の数が多くて、走り出してはすぐ次の駅に止まるのですが、スピード自体は結構出している気がします。

左側、真っ白な富士山が頭だけ出しています。駅に止まるたびに人が少しずつ降りていき、電車がだいぶ空いてきました。

それでようやく、甲府で買っておいたお弁当をようやく開けることができました。車窓はすでに甲府盆地が終わりかかっていて、そろそろ山の中に入るところ。

山間を抜けて、小さな無人駅に止まりながら、電車は下部温泉駅へ。温泉に泊まりに来たと思われる人が数人降りました。

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下部温泉の宿は駅から少し離れているので、多くの宿が駅まで車で送り迎えをしてくださるのですが、歩きたかったので、すたすた宿を目指します。

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そうして久しぶりに、こちらの宿にチェックイン。 

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年末の温泉街を歩く 

3階の部屋に荷物を置いて、地下にある内風呂でさっと体を温めます。

その後、温泉街を少し歩いてみることにしました。お昼を食べたのが遅かったので、夕食までお腹を空かせようと思った次第。

と言っても10数度目の下部温泉、前回の訪問から大きく変わっているわけでもありません。ただ今回は、普段は行かない温泉街のはずれまで歩いてみました。

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水がきれいな下部温泉はホタルを見ることができる場所。

もちろん年末はホタルが舞う時期ではありませんが、温泉街の先に「湯町ホタル公園」があるというので、そこまで歩きました。

道が細くなり、旅館の建物も見かけなくなり、下部川にかかる橋を渡って、ホタル公園と思われるところまで出たのですが、シーズンオフのホタル公園はもちろん何もなく。

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きっとホタルの季節には整備されて、多くの人が見に来るのだろうなと想像しつつ、温泉街へと戻ってきました。

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最後、温泉街の酒屋さんで甲州ワインを購入。ハーフボトルのスパークリングワインを買ってみました。 寝る前にいただこうと思います。

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3日目(下部温泉→身延→富士)

この日も寒く。

雪は降っていませんでしたが霜は降りたようです。窓の外からの冷気が、サッシの隙間を抜けて部屋まで来ている気が。

朝風呂で体を温めます。ここの宿は、2種類ある下部温泉のうち、熱いほうの「新源泉」を引いているので、この季節にはちょうど良く。

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のんびり過ごして10時前にチェックアウトします。駅までのんびり歩こうと思ったのですが、宿の方が駅まで送ってくださるとのこと。お願いすることにしました。

歩けば10分そこそこですが、車だとあっという間に駅に着きます。ただ、早く着きすぎて待ち時間を持て余すことに。

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駅前を見渡すと、お土産屋が2件、酒屋が1件。コーヒーが飲める飲食店は2件ありましたが、片方は年末の休業中で、もう片方は開店前でした。

じっとしていられない性格で、駅前をひととおり、ぐるっと散歩します。

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駅のそばにある足湯「しもべ黄金の足湯」も、この季節の寒さでぬるくなっています。まあこのぬるさが下部温泉らしいといえば、そうですね。

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ようやく電車の時間が近づいてきました。

普段は特急「ふじかわ」で南下していくのですが、今回は少しだけ時間もあるので普通列車に乗り、途中の身延で降りてみようと思いました。

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身延駅は下部温泉駅から数えて3つ目です。思い出すと、2006年以来の身延。下部温泉へは何度も行っているのに、身延へはこれが2回目という・・・。

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身延駅からはバスで、日蓮宗の総本山、身延山久遠寺のふもとまで向かうことができます。30分ほど待って、小さなバスに乗りました。Suicaに対応しています。

10分そこそこで、終点へ。そこから参道を上がっていくと大きな門があります。時々、外国人観光客の姿を見かけます。

大きな門をくぐり、木々の中を抜けて、287段あるという長い階段を上ります。途中で息切れ。。

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それでも何とか登り切り、青空の下に出ます。久遠寺はとても広く、前回は人がたくさんいたのですが、今回は年末だったからか、静かなのでした。

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ここから先、ロープウェーに乗ると身延山の頂上まで登れるのですが、時間の関係で次の普通列車に乗りたかったので、今回は断念。

登りに使った階段ではなく、もう少しゆったりした「女坂」を下って戻り、またバスで身延駅へと戻ってきました。改札をくぐるとすぐ、富士行きの電車がやってきます。

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電車は、富士川を横目にゆっくり走ります。

途中で、工事中の高速道路(中部横断道)の橋が見えました。長野県からまっすぐ山梨県を突き抜けて、静岡県に抜ける高速道路です。

何度も身延線に乗っていると分かるのですが、だいぶ高速道路の工事が進んでいるようです。その頃は高速バスが走るのでしょうか。

やがて目の前に、雲をかぶった大きな富士山が見えてきました。旅行で乗っている人が多いのでしょうか、カメラを向けるお客さんが多くいます。

特急ふじかわなら、車掌さんがこの辺で案内放送をするのですが、今回の普通電車では特に案内はありませんでした。

富士山のふもとには、富士宮の町が広がっています。身延線の旅も、自分の2018年の温泉旅も、あと少しでおしまいです。

今回の旅のまとめ

塩山温泉も下部温泉も、ともに静かな温泉街です。

初日に泊まった塩山温泉は、JR塩山駅から歩いて静かな商店街を抜けた先にある、宿が数件ほどの静かな温泉です。

首都圏から近いので泊まる機会は多くないかもしれませんが、ワイナリー巡りや登山の時に利用できそうです。

2日目の下部温泉も、これまた駅から近い温泉です。戦国武将「武田信玄」が浸かったという歴史のある、信玄の隠し湯。

お湯は2種類。信玄の頃から続く、30℃そこそこの「ぬるいお湯(旧源泉)」と、平成になって掘られた50℃の「熱いお湯(新源泉)」とがあります。

宿によってお風呂に引いているお湯が異なりますが、寒い時期であれば、熱いお湯の方が暖まっていいかもしれません。

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さて、今度はどこへ行こうかな。

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