静かな温泉旅のブログでは、これまで2回、長引く自粛生活で打撃を受けた温泉への支援プロジェクトを紹介してきました。
今も、日本のあちこちで支援プロジェクトは増え続けています。
そこで、第3弾を書くことにしました。
今回は、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」に掲載された中から、自分が静かな温泉旅で訪れたことのある温泉のプロジェクトを紹介します。
- いわきのお宿を応援!『いわきのお宿にエール!』プロジェクト(~7/29)
- みのぶ観光関連事業所応援プロジェクト(~7/15)
- 信州上田・別所温泉街のMIRAI存続プロジェクト(終了)
- "みなかみ"が好き!未来応援プロジェクト(終了)
- おわりに
いわきのお宿を応援!『いわきのお宿にエール!』プロジェクト(~7/29)
- 対象地域: 福島県いわき市
- 支援金額: 5,000円~
- 主なリターン: 宿で使えるチケット、特産品等
「いわき湯本温泉」や「スパリゾートハワイアンズ」がある、福島県いわき市の宿を応援するクラウドファンディングです。
いわき市は、首都圏から特急列車で約2時間と近く、硫黄泉の香りがするいい温泉が湧いています。
個人的にも2018年に初訪問して、静かな環境で福島県の美味しい食事と地酒を楽しむことができ、好きな温泉地の一つになりました。
ご存知の通り、いわき市は2011年の東日本大震災や、2019年秋の台風で大きな被害を受けた町ですが、そこに加えて、2020年の「自粛」。
全国各地でクラウドファンディングが立ち上がっていますが、ここいわき市でも、宿を支援するクラウドファンディングが始まりました。
金額とリターン
5,000円から支援が可能になっています。
いわき湯本温泉を含む、いわき市内の宿泊施設から支援したい旅館・ホテル等を選んで支援することができます。
リターンは、選んだ旅館・ホテル等で利用できる宿泊補助券。
1口5,000円で、7,000円分の補助券になるので、20%分が上乗せされています。
宿の紹介
いわき湯本温泉は長らく自分も未訪問だったのですが、静かな温泉旅をするのに向いている場所でした。
町なのですが静けさがあって、いい意味で、落ち着いて過ごせるのです。
スパリゾートハワイアンズや、水族館「アクアマリンふくしま」等もあって、家族での旅行にもいいかもしれません。
世の中が自粛モードになっていなければ、再訪を考えていたところでした。
支援できる旅館・ホテル等は約40か所あります(2020年7月5日現在)。
いわき湯本温泉へは2度訪問したことがあり、それぞれ別な宿にお世話になっています。
まず、前回の宿泊でお世話になったのは、こちらの宿。きれいな館内と、シンプルなサービスで、ゆっくりくつろぐことができました。
次に、前々回の訪問の際にお世話になった宿は、あいにく廃業となってしまったのですが、新しい方が施設を受け継いで、温泉宿として営業されているそうです。
どちらの宿へも支援できます。
みのぶ観光関連事業所応援プロジェクト(~7/15)
- 対象地域: 山梨県身延町
- 支援金額: 2,500円~
- 主なリターン: 宿・お店で使えるチケット
山梨県の身延町を応援するクラウドファンディング。
身延と言えば、日蓮宗の総本山「身延山久遠寺」が有名ですが、武田信玄の隠し湯と呼ばれた「下部温泉」もあります。
身延は、同じ山梨県の河口湖周辺や石和温泉に比べれば静かなところ。
ですが、大きくて厳かな久遠寺を訪れるインバウンドの観光客も目にしますし、下部温泉のぬる湯はこれからの時期、とても気持ちが良くておすすめです。
金額とリターン
このクラウドファンディングは、2,500円から支援できます。
身延町内にある宿泊施設、飲食店、お土産屋から、支援したい施設を選んで支援できます。
リターンは、支援した施設で使えるチケット。20%の上乗せがあります。
(5,000円を支援した場合、チケットは6,000円分になります)
宿とお店の紹介
身延町にある下部温泉のお湯が好きで、これまで10数回は足を運んできました。
ひとつの温泉地に行った回数、という意味では、下部温泉が一番多いです。
下部温泉の温泉街はもともと静かなので、少し心配していたところにこのクラウドファンディングを見つけました。
今回のクラウドファンディングで支援できる施設の中には、下部温泉にある宿やお店も多く含まれています。
その中で、自分が泊まったり、買い物や食事をしたところを紹介しておきます。
まず、支援できる下部温泉の宿から。
2020/6/14現在、下部温泉の5件の宿が支援可能になっています。
そのうち「湯元ホテル」「大黒屋」「橋本屋」の3件に、それぞれ複数回お世話になったことがあります。
また、温泉街のそば屋さん「かど久」や、
JR下部温泉駅の駅前にある、飲食店やお土産屋さんも対象になっています。
3,000円分のチケットでお食事やお土産に使うのもいいでしょうね。
支援できる宿やお店はこれからも追加になるようですので、随時確認していく予定です。
信州上田・別所温泉街のMIRAI存続プロジェクト(終了)
- 対象地域: 長野県上田市 別所温泉
- 支援金額: 5,000円~
- 主なリターン: 宿・お店で使えるチケット、特産品
「信州の鎌倉」と呼ばれる、上田市の温泉「別所温泉」を応援するクラウドファンディングです。
北陸新幹線が止まる上田駅から、ローカル電車に乗って終点の別所温泉駅に着くと、古いお寺や共同浴場が点在する温泉街があります。
別所温泉のある上田市は、2019年秋の台風でも大きな被害を受けた地域です。
上田駅と別所温泉とを結ぶ鉄道「上田電鉄別所線」は、千曲川を渡る橋が台風で流されてしまい、川を渡る区間は今もバスが電車の代わりに走っています。
台風から半年、今度は、多くの人が旅行を自粛しなくてはならない状況になってしまいました。
そんな中で、温泉宿の若旦那の皆さんがこのクラウドファンディングを始められたとのこと。
金額とリターン
支援できる金額は5,000円から。
用意されている主なリターンは、以下の通りになっています。
- 温泉街のお店で使えるチケット
- 別所温泉の宿で使える宿泊チケット
- 信州みそ、地酒、信州牛など、地元の名産品
チケットについては、支援した金額プラス10%の額になっています。
(5,000円分の支援をした場合、チケットは5,500円分)
宿とお店の紹介
これまで、別所温泉のある上田市には20回以上、静かな温泉旅で出かけてきました。
ただ、別所温泉へは2度しか行ったことがありませんでした。
というのも、以前は、ひとりで週末に泊まれる宿が多くない印象があり。
今は、ひとりでも週末に宿泊できるプランを用意している宿が増えています。
別所温泉への静かな温泉旅ができる、いい機会かもしれません。
なお、2018年に別所温泉へ泊まった時は「つるや」に宿泊しました。もちろん今回のプロジェクトでも支援できます。
その際、温泉街の居酒屋「桂」でお酒、美味だれ焼鳥、おそばをいただきました。こちらも、今回のプロジェクトで支援できます。
別所温泉の周囲にも魅力的な温泉地が多くあり、温泉選びにいつも悩むのですが、別所温泉へもぜひ! と思っています。
"みなかみ"が好き!未来応援プロジェクト(終了)
- 対象地域: 群馬県みなかみ町
- 支援金額: 5,000円~
- 主なリターン: 宿・お店で使えるチケット
群馬県北部の、みなかみ町を応援するクラウドファンディング。
みなかみ町には「みなかみ18湯」と呼ばれるほど、数多くの温泉地があります。
みなかみ町へは、東京から上越新幹線で1時間ちょっとの距離。
今は運休中ですが、週末を中心にSL列車も走っています。
温泉以外にも、利根川のラフティングや谷川連峰への登山といった、アウトドアを楽しめる場所でもあり。
いつもの年なら、そろそろ夏山登山ができる時期なのでしょうが、2020年は状況が異なります。例年通りには行かないのかもしれません。
そこで、みなかみ町にある支援したい施設を選んで、応援できるプロジェクトが開始されました。
金額とリターン
まず、支援したい施設を選ぶ必要があります。
- 宿泊施設
- 飲食店
- アウトドア施設
- 観光農園
- 土産物屋
合計で、約70施設ほどリストアップされています。
支援できる金額は5,000円から。リターンは2つ用意されています。
- 応援した施設で利用できるチケット
- みなかみ町内のお店で使えるポイントカード「MINAKAMI HEARTカード」
リターンは合計で20%分になっています。
まず「応援した施設で利用できるチケット」は、支援した金額プラス10%の上乗せがあります。
(5,000円を支援した場合は、5,500円分のチケットになります)
それに加えて「MINAKAMI HEARTカード」もついてきます。
MINAKAMI HEARTカードには、最初から支援した金額の10%分のポイントが入っています。
(5,000円を支援した場合は、500円分のポイント)
MINAKAMI HEARTカードは、支援プロジェクトの対象になっている施設以外でも使用できるようです。
宿とお店の紹介
みなかみ町は首都圏から近いのに、温泉は比較的空いていることが多く。
静かな温泉旅が好きな自分にはうってつけで、これまで10数回訪れてきました。
支援できる約30施設の宿のうち、自分が泊まったことがあるのは、猿ヶ京温泉の「湯元 長生館」。ワイルドな野天風呂が魅力の宿です。
飲食店では、猿ヶ京温泉の手前にある「湯宿温泉」のそば屋さんも対象施設になっていました。
www.nobotokesoba-yamaichiya-01.com
また、みなかみフルーツランド「モギトーレ」も支援できます。ここで家族といちご狩りをしたこともあり。
湯宿温泉のすぐ近くにある道の駅「たくみの里」は、体験施設や飲食店が多数あってとても楽しいところですが、このプロジェクトで一部の施設を支援できます。
ひとりで静かな温泉旅を楽しんだり、家族と温泉に出かけてフルーツ狩りなどを楽しんだり・・・また出かけたいと思っています。
おわりに
緊急事態宣言は解除になりましたが、このページを書いている時点では、県をまたいだ移動は控えた方がいい、という状況です。
長引く自粛生活で、観光に携わる業界は大きなダメージを受けています。
観光地を支援するクラウドファンディングは増え続けており、自分も一部の温泉地に少額ですが、支援をしました。
個人でできることは少ないものの、これまで出かけてきた温泉を少しでも応援できれば、という思いです。
リターンでいただけるチケットには利用期限がありますが、できれば、期限までに現地に行って、直接利用したいと思っています。
そして、直接温泉に行ける世の中であることを祈りつつ。
さて、今度はどこへ行こうかな。