久しぶりに、2泊3日の温泉旅をすることができました。
滞在先は、何度も通った長野県の上田市。天気はあまり良くなかったものの、ちょうど桜が咲いていていい時期でした。
旅の計画
最初は土日を使って1泊2日という、スタンダードなプランでした。
- 久しぶりに、信州の秘湯「霊泉寺温泉」に泊まる。
- 夜の居酒屋で上田名物「美味だれ焼き鳥」を食べる。
- これまた上田地方の名物「あんかけ焼きそば」を食べる。
で、スケジュールを見ていて、もしかしたら金曜は早めに出られるかも、そうしたらそのまま新幹線に飛び乗って上田に出て前泊できるかも、ということで、
- 「信州の鎌倉」こと別所温泉に前泊する。
という追加プランがいけるかどうかギリギリまで迷い、直前になって別所温泉の宿を予約したのでした。
出かけられるだろうか、ちょっと不安な気持ちもありましたが、何とか金曜は早く出ることができました。
安心して、上田までの北陸新幹線の指定席をモバイルSuicaで手配。
1日目(東京→上田→別所温泉)
まっすぐ東京駅に向かいます。
夕食は上田で取るつもりでいたので、東京駅では何も買わずにそのまま新幹線あさま号へ乗りました。
この週は結構帰りが遅い日が続いていたせいか、新幹線に乗ってからは爆睡してしまい、目が覚めると高崎駅まで来ていました。
春の日は長い。夕方の時間帯に上田駅に着きましたが、まだ空は明るくて。
ああ、また来たよ上田。。。
今夜の宿は、上田駅から電車に乗って行く「別所温泉」です。夕方出発なので、念のため、宿にはチェックイン予定時刻をかなり遅めに伝えていました。
ただ、予想以上に早く着いたので、夕食をどうしようか少し悩みます。こういう時、ノープランから「さて、今度はどうしようかな。」を悩むのは楽しいものです。
プランは3つ。
- 焼き鳥屋さんに入って「美味だれ焼き鳥」をいただいてから別所温泉へ。
- 以前行って美味しかった駅近くの居酒屋さんで一杯飲んでから別所温泉へ。
- とりあえず別所温泉へ。
結局、疲れていたので3を選びました。
宿に電話して、これから電車に乗ります、食事は温泉街で食べます、と伝えて、電車に乗りました。
上田電鉄別所線、車両は都内で走る東急の電車と同じですが、2両編成でゆっくり走るローカル線です。
上田を出た時は、電車には家に帰る学生さんが多く乗っていましたが、徐々に空いてきて、同時に空も徐々に暗くなってきました。最後は車内に自分だけ。
終点の別所温泉駅で、宿の方が車で迎えに来てくださっていました。チェックインして部屋に荷物を置き、食事をしに温泉街へ。
紹介してもらった食堂で、無事に(?)美味だれ焼き鳥を注文。最初は地酒をちびちびやりながら、焼き鳥を待ちました。
そして↓これが美味だれ焼き鳥。初めて食べますが、これは結構ありですね。お店によってたれの味が違うようなので、またいろいろ試してみたいなと。
宿の方曰く、ここのお店(別所温泉「桂」)は、麺類が美味しいとのことだったので、最後にざるそばをいただきました。
うん、幸せだ。
お酒を飲んだので少々肝臓をいたわろうと、通り沿いに見つけた古びた薬局に入って、ウコン飲料を買おうとしたら、もう売り切れだった様子。
お店のご主人が
「さっきまであったんだけどなあ・・・じゃ、これでどうだい?効くよ」
と出してきたのが、よくあるキャベジンみたいな、飲む胃薬。
何か違う気もしましたが、まあそこそこ酔ってたのでどれでもいいやってなって、買ってその場でゴクリ。
「人生飲みすぎるのもよくあることだね、わははは」的なことを言われたりして、気分良く宿に戻りました。
2日目(別所温泉→上田→霊泉寺温泉)
温泉街を歩く
週末にかけて天気が悪くなるという予報でしたが、朝はまだ晴れていました。
宿のすぐ隣が共同浴場で、人が風呂に入る、ざっぱーん、という音が窓の外から聞こえてきます。
宿の内風呂で、自分も朝のお風呂。昨晩よりややぬるくなっていて、適温になっていました。
素泊まりだったので早めにチェックアウトし、温泉街をぶらり回ってみることにしました。
宿の裏手、坂を上った先には「薬師堂」がありました。つくしが生えていて、春なんだな、と思うと、少し嬉しくなり。
そのまま散策路を少し歩いていくと「北向観音」があります。
平安時代から続く古いお寺。「信州の鎌倉」と呼ばれる地域だけあって、古いお寺の多い場所ですが、ここは鎌倉時代より前からある、と。
境内には「愛染かつら」という古木があります。昭和の頃に小説や映画、ドラマになったことで有名みたいですね。縁結びの木でございます。
それから温泉街を横切って、西の方に歩いていきます。
ちょうど朝のチェックアウトの時間帯で、お店はまだ開店前でしたが、旅館からは、宿のワゴン車に乗り込む団体さんや、宿の前で記念撮影している人が結構いました。
向かったのは「安楽寺」。
禅寺の境内は静かで空気が張り詰めたというか、少し時間がストップしているような感じがします。
奥の方に拝観料を支払って入るエリアがあり、少し登っていった先に国宝の「八角三重塔」がありました。写真にすると上手く伝わりませぬ・・・
別所温泉~上田
そうしてのんびり歩いて別所温泉駅に戻りましたが、ちょうど電車が出た後で、次の電車は40分後。
40分もあれば隣の駅まで歩けるだろうと、Googleマップを頼りに歩いていきました。花がちらほら咲く、のんびりした春の線路沿いです。
お隣の駅「八木沢駅」に到着です。
八木沢駅は「いきものがかり」の曲「ふたり」のミュージックビデオで使われたそうです。
乗り込んで少しうとうとしているうちに、上田駅に戻ってきました。
せっかく信州に来たので、お昼はそば屋さんへ。
お店に入った時はお客さんは自分だけでしたが、この日は「上田城千本桜祭り」の期間中で、観光客がどんどん入ってきました。
上田~霊泉寺温泉
最終的には霊泉寺温泉方面に行くバスに乗るのですが、チェックインの時刻までまだちょっと時間があります。そこで、
-
上田城を見たり、市内観光。
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しなの鉄道線に乗って、後で乗るバスが寄る「大屋駅」に行く。
のどちらか迷って、2を選びました。雨の中観光するのもなあ、ということで。
しなの鉄道線は、昭和時代から活躍している古い電車「115系」が現役で頑張っています。この電車も近々引退するようなので、乗っておこうと思ったわけです。
2つ先の大屋駅で下車。まだまだ十分に時間があるので、駅のそばにあるというタリーズコーヒーに行ってみました。
大屋駅はローカル線の小さな駅。近くにタリーズがあるのは以前調べた時に知っていたのですが、
しなの鉄道線「大屋駅」にもタリーズがあるのだそうです。大屋駅は、上田駅から2つ隣の駅です。宿場町が残る「海野宿」の最寄り駅。
山梨県・長野県の温泉旅の合間に、タリーズコーヒーでひと休み。 - 温泉好きのお湯
駅の裏側にTSUTAYAがあって、その中に入っていたのでした。
直線距離は駅からすぐなのですが道がなく、駅から少し離れた踏切を渡って、 ぐるりと回って徒歩8分の距離でした。空いていて良かったです。simple-yuumin.com
(リンクさせていただきました)
バスの時間に合わせて、大屋駅に戻ります。実は大屋駅に寄るのは9年ぶり。駅舎の中にあった古時計は、保護されていましたがまだ時を刻んでいました。
(2018年4月)
(2009年11月)
駅前のロータリーでバスを待ちます。なかなか来なかったのですが、そういえばこの路線バスは結構遅れてくることが多いんだったと思い出しました。
3日目(霊泉寺温泉→上田→東京)
昨晩は結構雨が降っていましたが、この日の朝は小降りになっていました。9時過ぎにチェックアウトして、また宮沢バス停へ。
古びた路線バスがやってきます。
席に座ってうつらうつらして、目が覚めると昨日通った大屋駅でした。そこからバスは線路沿いに国道をまっすぐ進んで、上田駅に戻ってきました。
2泊3日の温泉旅で、結構疲れていたので、この日は早めの新幹線で帰ろうと決めました。天気もあいにくだったので。
まあ上田は何度も来ているし、また来ることもあるだろうとも思ったわけです。
というわけで雨の中少し歩いて、駅から少し離れたショッピングモール「アリオ上田」に入って、お土産を少し買いました。
お惣菜売り場やお魚売り場を見ていると結構楽しくて、時間がかなり過ぎていました。
焼き鳥は「タレ」「塩」と一緒に「美味だれ」があり、お刺身売り場には「信州サーモン」「鯉のあらい」が存在。地酒、みそ、そばも豊富にあり。
そんなこんなで、そろそろお昼の時間に。
あんかけ焼きそばを食べようと思っていたのですが、雨の中、駅から遠い有名店に並ぶモチベーションがわかず、駅の近くの中華屋さん「モリタ」に入りました。
野菜多めの優しい味です。錦糸卵が乗っているのが特徴でしょうか?
という感じに満腹になって、少々の疲れと、なかなかの満足感・満腹感を伴って新幹線に乗ったのでした。また来よう。
今回の旅のまとめ
温泉旅で上田に来た回数は数え切れませんが、それでも新発見は結構ありました。
- 「信州の鎌倉」別所温泉は新幹線の駅からローカル線に乗っていきます。アクセスが比較的便利で、平日の夜にチェックインも可能。
- 別所温泉では夕食を取れるお店は多くないものの、夜に「美味だれ焼き鳥」をいただける居酒屋さんが2件ほどあります。
- 上田市内にはタリーズコーヒーが2件。上田駅前と、しなの鉄道の大屋駅そば。大屋のお店は駅の裏手のTSUTAYAの中です。駅から徒歩数分。
- 霊泉寺温泉は初訪問から10年以上経過していますが、あまり変わらず静かなところです。
- 信州だけにそばも食べたいですが「あんかけ焼き”そば”」も名物。
- 本編ではあまり書きませんでしたが、地酒の種類が豊富ですね。飲みすぎ注意。
さて、今度はどこへ行こうかな。