温泉好きのお湯

関東近郊を巡る、静かな温泉旅。今度はどこへ行こうかな。

下部温泉 湯元ホテルにひとり泊('24他)

※このページにはプロモーションが含まれています。

※2024年現在、朝食付きプランと素泊まりプランのみの営業になっています。

山梨県の下部温泉へは何度も訪れていて、複数の宿に泊まったことがあります。

今回紹介する湯元ホテルは、初めて下部温泉に泊まった時にお世話になった宿。

大きなお風呂にはぬる湯の自家源泉が湧いています。気に入って、これまで何度も泊まってきました。

お勧めするあまり、友人を連れて泊まったこともあります。

(2006年9月,2007年5月,2007年10月,2008年2月,2008年12月,2015年2月,2022年7月,2024年2月,2024年8月宿泊)

建物と部屋

湯元ホテルは下部温泉の温泉街の中心にあります。

温泉街自体は、最寄り駅のJR下部温泉駅から少し離れているので、電車で向かう場合は、駅から歩くことになります。

2024年現在、宿の送迎サービスはありません。

車で行く場合は、宿から事前にメールで連絡があり、車を止められる場所の地図が添付されているので、指定された場所のどこかに止めることになります。

湯元ホテルの建物は、温泉街の通りから下部川を挟んだ反対側。川にかかるカラフルな橋を渡ります。

戦前に創業したという歴史のある宿で、建物はかなり古びています。

建物は3階建てで、本館と別館があります。基本的には本館の部屋になることが多いようです。

部屋

チェックインの手続きはなく、事前にメールで案内されたお部屋に直接向かいます。

エレベーターはないので、階段を登ってお部屋へ。多くのお部屋は下部川に面していて、常に川のせせらぎが聞こえてきます。

お部屋にはトイレ、洗面所、古びた冷蔵庫があります。金庫は使用できない模様。

チェックインの時点でお布団が用意されていました。以前はなかったWi-Fiもあります。

部屋のトイレは、和式便所に便座を載せてあるので、一応様式便所と同じように使うことができます。

各階に共同のトイレがあり、そちらはウォシュレットになっています。気になるようでしたら、そちらを利用すると良いでしょう。

温泉と風呂

お風呂は2か所。1階と地下にそれぞれ内風呂が1つずつあります。

片方が男湯、もう片方が女湯で、時間帯によって入れ替えがあるので両方に入ることができます。

何時に入れ替わるかは、お部屋の案内を見て確認します。

地下大浴場

フロント脇の階段を下りて行った先にある、大きなお風呂。

脱衣所からお風呂への入り口は二つあって、左側の入り口から入ると30度そこそこの源泉のお風呂があり、右側から入ると、源泉を加温したお風呂があります。

両方のお風呂の間には壁があって、トンネルのような小さな穴をくぐって行き来します。以下の画像は源泉のほうです。

プールにも見えますし、実際の温度もそのくらい。泳ぎたくなるのをぐっと我慢して、静かにつかりましょう。

公式サイトより。 http://shimobeonsen.com/index.php/gensenkakenagashi/

源泉のぬるいお風呂と熱いお風呂とを交互に入るのが、体に良いとされる下部温泉の入り方。

それに従って、両方のお風呂を行ったり来たりすることになります。

ただ、寒い季節は、熱いお風呂の後にぬるいお風呂に入るのはちょっと勇気がいります。

源泉のお風呂はとても効能がありそうなお湯(お水)で、長く入っていると体中にびっしり気泡が付き、お風呂から上がると不思議と体が暖まっています。

長時間入っていると、切り傷が一晩でかなりきれいになっていて驚いたことも。

なお、源泉風呂のお隣にもう一つ小さなお風呂があって、一時期はそこでも熱い温泉に入れたのですが、現在は使われていないようです。

岩風呂

もう片方のお風呂は1階にあります。こちらの方がこじんまりしています。

下部温泉の宿によくあるように、源泉そのままのお風呂と、加温したお湯のお風呂とが隣り合っています。

左が加温されたお風呂で、右が源泉。源泉の奥、岩の中から温泉が直接湧き出ています。

公式サイトより。 http://shimobeonsen.com/index.php/gensenkakenagashi/

こちらの岩風呂は地下の大浴場とは異なる源泉を使っているようです。源泉の温度は地下大浴場よりさらに低いので、もはや水風呂のよう。

寒い季節に入るのは少し大変ではあります。特に、気温の低い朝の時間帯に入るのは、ちょっと大変かもしれません。

それでも、じっと入っていると、源泉の効能も感じることができます。

食事(朝食のみ)

以前は食事の提供がありましたが、2024年現在は朝食のみの提供になっています。

館内の売店も閉鎖されており、宿の周囲にもコンビニや夕食を取れるお店はありません。

夕食はあらかじめ済ませるか、買って持ち込むか、1キロほど離れた下部温泉駅の周辺にある飲食店でいただくことになりそうです。

なお、電気ポットはお部屋に、電子レンジは2階に用意されています。

飲み物の自動販売機は各階にあります。2階と3階の自動販売機はアルコールのみで、ソフトドリンクは1階の自動販売機に用意されています。

朝食(2024年現在)

2023年の途中から、素泊まりプランのみになってしまいましたが、2024年の途中から朝食付きプランが加わりました。

朝食の時間になったら、1階の、以前と同じ食堂に食事が用意されます。

いたってシンプルな内容で、ロールパンと少量のオムレツとソーセージ、野菜が皿に載っていました。

ビジネスホテルの朝食のように、お水や箸、マーガリン、ジャム等はセルフサービスになっています。

コーヒーは、市販のインスタントコーヒーでした。

食事(2022年当時)

ご参考までに、セルフサービス化される前の食事の記録も残しておきます。

食事会場は夕食・朝食ともに、1階の食堂か、上の方の階にある大宴会場でした。どちらもテーブル席になっています。

夕食(2022年当時)

まずは夕食から。

お刺身にはゆば刺し、奥にはお豆腐。

下部温泉のある身延町は、あけぼの大豆という大豆が名産品なので、それを使っていたのでしょうか。

お魚はヤマメの一夜干し。ヤマメもまた下部の名産です。鍋は、甲州名物のほうとう。ほうとうは以前から夕食に出てきていました。

ドリンクメニューが充実していました。

ワインは甲州市勝沼の「ルバイヤートワイン」、冷酒は富士川町の「春鶯囀(しゅんのうてん)」。その他、地ビールの用意もあるようでした。

食事の終わりに、ご飯とお味噌汁、あとはデザートも出てきました。

ご飯にふりかけがついているのも、以前から変わらず。お味噌も地元のお味噌を使っていたのかも知れません。

デザートの後、山梨県では有名だという「武田牛乳アイス」を注文してみました。素朴な感じの味でした。

長く食事を楽しんでいたら、いつの間に他のお客さんはもういなくなっていました。

朝食(2022年当時)

朝も同じ場所でした。

スタッフさんがこまめに動いて、ご飯のおかわり等気にしてくださいました。

個人的感想

複数の下部温泉の宿に泊まってきましたが、自家源泉を複数持っていることもあり、泉質という意味ではやはりここが一番ではないかと思います。

古くから続く、ぬるい源泉を持っているのは、ここ湯元ホテルと「源泉館」しかないそうです。

(もう1件「裕貴屋」という宿も源泉を持っていたそうですが、あいにく休業中のようです。)

温泉の効能に詳しい方ではないのですが、温泉の効能を一番実感できる気がします。

設備が古びていて、どちらかと言えば男性向けかも知れません。ただ、温泉の質を重視する方だったら満足すると思います。

寒い季節は宿泊料が少し安くなることもあります。温泉が冷たいので、冬はお客さんが少なくなるのかも知れません。

なお、2023年の途中から、宿のサービスが大きく変わり、セルフサービスで利用する形に変わりました。

チェックイン・チェックアウトの手続きもなく、滞在中は宿のスタッフさんを見かけることがほとんどありません。

下部温泉駅から宿までは徒歩20分ほどですが、下部温泉の多くの宿でやっている、駅までの送迎サービスもなくなってしまいました。

少し戸惑うこともあるかもしれませんが、予約後に宿から案内メールが送られてくるので、そちらをよく確認されると良いと思います。

それでも、武田信玄も入ったという下部のぬる湯は、今も湯元ホテルで静かに湧き続けています。

 

 

アクセス

鉄道

JR身延線「下部温泉」駅から徒歩20分。下部温泉駅には、甲府と静岡を結ぶ特急「ふじかわ」も停車します。

2024年現在、下部温泉駅から宿までの送迎はありません。

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中部横断自動車道「下部温泉早川」インターより約10分。

インターから温泉街まではお店が少ないので、お買い物は手前の「道の駅なんぶ」等で済ませておくと便利です。

関連リンク

近くの宿の宿泊記録

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この宿が出てくる旅行記

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公式サイト

www.shimobeonsen.com

さて、今度はどこへ行こうかな。 

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