温泉旅の回数が多い人なら「なじみの宿」がある人も多いのではないでしょうか。
自分も一時期、同じ宿に繰り返し泊まっていた時期がありました。
今は、気分的にいろいろな温泉地のいろいろな宿に泊まってみたいという気持ちのほうが強く、同じ宿へリピーターとして泊まるペースは少し落ち着いているのですが、再訪するときの安心感はいいものです。
今回は、そんなリピートで泊まる宿について、書いてみたいと思います。
※ページ内の画像は、ページとは関係ありません。
宿の方は意外と覚えている
宿は接客業です。宿に限らず、接客業の方がすごいなと思うのは、2度目に行ったときに、お客さんが初めてじゃないことを覚えていらっしゃることが多いということ。
特に宿は、その地方に頻繁に出張しているとかでもない限り、2度目はちょっと間が開くことが多いと思います。
それでも半年ぶりに再訪したとき「お客さん、初めてじゃないですよね?」などと言われたりすると、さすがだな、と思ってしまいます。
何かお客さんのことを覚える秘訣でもあるのでしょうか、もしくは自分が変に目立っているのでしょうか・・・(後者じゃないといいのですけど)
リピーターあるある
個人的に、同じ宿に複数回泊まった時、こんな経験をしてきました。
宿帳の記入省略
これは一度しかないのですが、チェックインしたときに書く宿帳。「ああ、いいですよ」の一言で省略されたことがあります。
こんなことは稀で、基本的には宿帳は書くのですけど、再訪したときに宿帳に書いていると「いつもすみませんねえ」とか言われます。
宿の説明省略
よくあるのが、チェックイン後の宿に関する説明が省略されること。
チェックインすると、内風呂の場所、男湯と女湯の入れ替えの有無、お風呂の営業時間、トイレの場所、食事の場所等の説明がたいていありますよね。
リピーターはそれを知っているはずなので「うちのことご存知ですよね?」と言われて、その辺が省略されることがあります。
まあ、知っていれば再度聞く必要もないわけで。
満室でもなんとか泊めてもらえたことがある
省略ばかりされてきたわけではなく、貴重な経験をしたこともあります。
さすがに一度しかないのですが、急きょ泊まろうとして電話したところ、満室です、と断られそうになったことがあります。
「いつも泊まっておりまして、可能であれば泊まりたかったのですが…」と、リピーターであることを伝えて食い下がってみたことがあります。
そうすると、いつもより条件の悪い部屋で良ければと、泊めてもらえたことがありました。
年末の多客期で、その温泉街は割とひなびた場所だったので、何とかしてもらえたのだと思うのですが、まあ、これは禁じ手ですね。
一度きりです。基本的には宿に電話予約をしたくない人なので、今後もないでしょう。
湯治宿に多いかも
湯治宿は、長期滞在のリピーターが多そうです。なので、常連さんを大事にするのか、リピーターをよく覚えていてくれたりすることが多いような気がします。
書いてきたリピート経験も、湯治宿が多かったかな。
リピーター宿泊ランキング
自分がリピートしてきた宿と、その宿泊記録のリンクを貼っておきます。こんなことを書いてしまうと、また行きたくなって困るのですが。。。(2018/8更新)
長野県 鹿教湯温泉 斉北荘(12回)
長野県は上田市にある、鹿教湯(かけゆ)温泉の宿。食事がおいしいのと、お酒の種類が多いので10年以上前の初訪問以来、時々泊まっています。
ひとり泊もそうですが、妻と泊まったことも、子供と泊まったこともある宿です。まだ家族全員で泊まったことはないので、近いうちにいつか、と思っています。
ただ、この辺にある温泉は自分が好きな温泉が多いので、いつもコンペになってしまうのが難点と言えば難点です。。。
山梨県 下部温泉 湯元ホテル(6回)
自分が一番好きな下部温泉で、一番リピートしていた宿です。
最近はなかなかひとりで泊まれるタイミングがなく、その時予約可能な宿に泊まることが多いのですが、下部温泉の中ではここの大浴場が一番好きなのは変わりません。
長野県 霊泉寺温泉 松屋旅館(5回)
先ほど紹介した鹿教湯温泉の近くにある、秘湯「霊泉寺温泉」の宿です。
ここの宿はいつもよくしてくださるので、独身時代にかなりリピートしました。
結婚して子供が生まれてからは行けていないのですが、子供の人生初の温泉も、ここの宿の日帰り入浴にさせていただきました。
新潟県 栃尾又温泉 自在館(4回)
ひとり泊大好きな自分ですが、ここは一度もひとりで泊まったことがありません。湯治宿なのですが、食事も美味しく温泉もよいので、妻や友人と泊まってきました。
群馬県 湯宿温泉 ゆじゅく金田屋(4回)
ここも、ひとりで泊ったことはありません。妻とのふたり旅か、妻と子供との家族旅行で泊まってきました。野菜メインのヘルシーな料理が、妻のお気に入りです。
群馬県 尾瀬戸倉温泉 温泉民宿一仙(4回)
尾瀬登山の前泊にとてもいい場所で、なおかつ温泉に入れるので、尾瀬に行ったときによく利用していました。友人と尾瀬に行くときもここに泊まりました。
(番外編)栃木県 板室温泉 江戸屋(6回)
残念なことに廃業になってしまいましたが、思い入れのある宿でした。今はもう泊まれませんが、宿の奥さんもご主人もとても感じの良い方々でした。
リピートはいいものです。
泊ったことのない宿に泊まってみたいという思いもあるので、なかなか同じ宿にもう一度、という風にも行かないのですが、同じ宿への再訪はいいものです。
知っているので安心して泊まれますし、ひとり泊して印象が良かった宿に家族を連れていく、なんてこともできます。
ただ、シャイな自分的には「初めてではないですよね?」と宿の人に聞かれる時が、ちょっとだけ恥ずかしかったりします。でもそれは仕方ない。
さて、今度はどこへ再訪しようかな。