*2018/3/28 改訂
以前、特急「きぬがわ号」のことを書きましたが、またもう1つ、特急のことを書いてみます。
今回は、これまた何度も乗ったことがある、特急「ワイドビューふじかわ号」。お気に入りの「下部温泉」に行くときに利用しています。
前回の「きぬがわ号」の記事はこちら。
ワイドビューふじかわ号の概要
「ワイドビューふじかわ号」(以下、本文は「ふじかわ号」と書きます)は、山梨県の甲府駅と静岡県の静岡駅とを2時間強で結ぶ特急列車です。
ふじかわ号はJR東海の列車で、主に走る路線もJR東海の「身延線」です。
Suica等のICカードは、一部の例外を除いて使えません*1ので、電車に乗る前に紙のきっぷを買うか、車内で車掌さんから現金で清算してもらう必要があります。
それでもICカードで乗ってくる人の多いこと。。忙しそうに、ひとりひとりに現金精算をしている車掌さんが気の毒になってくることもあります。
ぜひ紙のきっぷを買っておきましょう。
もう少しだけ詳しく
もう少しだけ詳しく、ふじかわ号についてまとめてみましょう。
所要時間
実際にふじかわ号に乗っていると、結構ゆっくり走っていて速さを感じないのですが、普通列車はさらにゆっくり走るので、所要時間ではさすがにふじかわ号の勝ち。
比較用に、普通列車の所要時間も並べて書いておきます。ふじかわ号の名誉のため。。。
- 甲府~下部温泉:約40分(普通列車:約1時間20分)
- 甲府~身延:約50分(普通列車:約1時間30分)
- 甲府~富士宮:約1時間40分(普通列車:約2時間30分)
- 甲府~富士:約1時間50分(普通列車:約2時間50分)
- 甲府~静岡:約2時間20分
本数
ふじかわ号は1日7往復走っています。だいたい2時間おきに出ているので、割と本数が多いな、と感じます。
もし甲府駅や静岡駅で待ち時間がありそうなら、改札の外に出て食事したりお土産を買ったりして、ふじかわ号の発車を待てば良いかと。
停車駅
ふじかわ号は、甲府駅を出ると、南甲府、東花輪、市川大門、鰍沢口、甲斐岩間、下部温泉、身延、内船、富士宮、富士、清水、静岡・・・と止まります。
(あまりによく乗るもんだから、覚えてしまった・・・)
車両
電車は3両編成で、そのうち1両が指定席、2両が自由席です。
ただ、車両の端とドアとの間には4人掛けの席がありまして、そこはすべて指定席になっています。
基本的にはあまり混雑しない列車なので、自由席でも座れなかったことはありませんし、自由席特急券の値段は安く設定されています。
車内販売はないので、食べ物等は乗る前に買っておく必要があります。
ふじかわ号の良いところ
-
自由席でも座れる可能性が高い
-
各駅停車よりかなり早い(特急もゆっくり走っているのですが・・・)
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自由席特急料金が安めに設定してある
この辺が、自分的ふじかわ号の良いところ、です。
ただまあ、競合する交通機関が他にないのも事実で、下部温泉に行くときは、ふじかわ号ほぼ一択、ではあります。
ふじかわ号に乗ってみた
では、ふじかわ号に乗ってみます。繰り返しになりますが、紙の切符と、飲み物や食べ物を乗る前に用意しておきましょう。
甲府~鰍沢口
ふじかわ号は甲府駅の端の方にある身延線ホームから出発します。
出発を待つふじかわ号に乗ると、車内放送が「ウエルカム・トゥ・ザ・フジカワ!」と英語で流れます。
ネイティブではないので分かりませんが、何故かこう、違和感を覚える英語。
ふじかわ号は甲府駅を出ると、中央本線と少し寄り添って、やがて右へカーブを曲がり、甲府市内の住宅地を抜けていきます。
最初の停車駅は、南甲府駅。結構立派な建物です。
南甲府駅を出て、少しずつ畑が目立つようになってきます。この辺は線路もまっすぐで、のんびり走るふじかわ号もそこそこスピードを出します。
次が東花輪駅で、その次の駅が市川大門駅。花火で有名らしいです。駅舎が特徴的ですね。中国風?
それまでは山々が遠くに見えていたのですが、市川大門駅の次、鰍沢口(かじかざわぐち)駅を過ぎたあたりから、ふじかわ号自身も少しずつ山の方に入っていきます。
鰍沢口~下部温泉
時おり、窓から高速道路(中部横断自動車道)が見えます。
2018年3月現在、甲斐岩間駅のあたりまで開通しているようです。最終的には下部温泉を通り、新東名高速道路につながる予定になっています。
この高速道路は身延線とほぼ並んで走るので、全線開通したら高速バスが走るのかもしれません。
そうしたら、ふじかわ号のライバルになるでしょう、のんびり走っていられなくなります。が、今のふじかわ号は山の中をさらにゆっくり走ります。
甲斐岩間駅の次が、下部温泉駅。その名の通り「武田信玄の隠し湯」下部温泉の最寄り駅です。温泉に泊まる人たちが降りていきます。
自分も同じで、下部温泉駅で降りて、温泉宿に泊まるのがいつものパターン。無人駅なので、降りる際は車掌さんに切符を渡します。
下部温泉~富士
たいていはここで1泊し、翌朝のふじかわ号に乗って南下していくのが自分のパターン。
自由席特急券はあらかじめ甲府駅で買っておくか、ふじかわ号の車内で車掌さんから買うことになります。
下部温泉駅の次は身延駅。身延山久遠寺の最寄駅です。この辺になると、本当に特急なのかと突っ込みたくなる速度で、富士川沿いをのんびり下っていきます。
身延の次が内船(うつぶな)駅で、もう少しすると静岡県に入ります。
晴れていると富士山がきれいに見えます。絶景スポットが近づくと、車掌さんが案内放送をすることがあります。
眼下に広がっていた富士宮の町がぐんぐん近づいてきて、富士宮駅に到着。富士山本宮浅間神社の最寄り駅、富士宮焼きそばの富士宮です。
富士宮駅を出たふじかわ号は、思い出したかのようにスピードを出して、10分ほどで富士駅に到着です。ここでいったん行き止まり。
ふじかわ号は方向を変えて、静岡方面へと出発します。
実は、ふじかわ号としては、富士~静岡間は乗ったことがありません。富士からは東海道線の上り列車に乗ってしまうのです。
甲府~富士間は20回くらい乗っているような気がしますが・・・
以上、特急ふじかわ号のご紹介、でした。
乗った回数が多くて、途中下車もそこそこしているので、駅の写真をいくつか載せてみましたが、温泉の香りがしない記事になってしまったような気が。
さて、今度はどこへ行こうかな。
*1:ふじかわ号の停車駅だと、静岡~富士宮のみ。別途紙の特急券が必要です。