山梨県甲州市の塩山温泉(えんざんおんせん)。
初めて泊まった時、同じ甲州市内のワイナリー巡りをした後だったので結構酔っぱらっており、あまり印象がなく・・・。
という感じだったので、塩山温泉へ、もう一度泊まってみたいと思っていたのでした。
塩山温泉には何件か宿がありますが、源泉に入れるという宏池荘(こうちそう)を選んでみました。
(2018年12月, 2023年9月宿泊)
建物とお部屋
塩山温泉は、特急「かいじ」も停車するJR塩山駅の北側から10分ほど歩いて行った先にあります。
温泉宿も近いところに集まっておりまして、その中に宏池荘もありました。お向かいや裏手にも、他の温泉宿があります。
「元湯別館」とありますが「本館」はどこなのだろうと少し気になりつつ、玄関からチェックイン。
宏池荘は日帰り入浴もやっています。9月に泊まった時は、登山帰りのお客さんを多く見かけました。
以前は宿泊のお客さんは玄関から、日帰り入浴のお客さんは駐車場の脇から入るようになっていましたが、今はどちらのお客さんも玄関から入ります。
充電バイクの旅で有名な出川哲朗さんや、多くの芸能人、スポーツ選手の色紙の飾られたフロントで鍵を受け取ります。
玄関のある建物が旧館で、その奥につながっているのが「新館」のようです。新館、と呼ばれていますが、古びた建物です。
そんな「新館」の階段を上がって2階のお部屋へ案内されます。ひとりで泊まるにはそこそこ広い部屋。すでに布団は敷かれていました。
冷蔵庫、洗面所はお部屋にあります。冷蔵庫の中は空でした。
トイレはお部屋についていないので、フロアにある共用のトイレ(男女別)を利用します。ウォシュレットになっていました。
また、館内ではWi-Fiが利用できるようになっていました。部屋から接続しても速度は十分で、便利でした。
温泉とお風呂
お風呂は1階にあります。男女別の大浴場と、貸切露天風呂。
大浴場
大浴場は、新館の隣にある別な建物にあります。
日帰り入浴のお客さんも多く、銭湯のような雰囲気。
大小ふたつの浴槽があり、小さいほうの浴槽は塩山温泉の源泉をそのままかけ流しているそうなのですが、源泉温度は23度。まるで水風呂のよう。
大きい方の浴槽は、適温に加温されています。
寒い季節だと、小さい方の源泉のお風呂には手を突っ込むのが精いっぱい。そんなお風呂に地元の方と思われる人が入っていました。さすがです。
2度目の宿泊は残暑の時期でして、最初は恐る恐る足を入れたのですが、入ってみるととても気持ちの良い温度でした。
山梨県の温泉ではよくあるのですが、冷たい源泉と沸かした温泉とを交互に入ると体に良いそうです。
温泉分析書によれば、アルカリ性の「単純硫黄冷鉱泉」という泉質のようです。
硫黄泉の香りはしませんでしたが、アルカリ性と言うことでぬるっとした肌触りでした。滑って転ばないよう、注意が必要です。
シャワー、カランも源泉のようで、顔を洗うと、すべすべと。
ちなみに、お風呂に入れるのは夜は22時まで、朝は7時からとなっています。
源泉の温度が20度そこそこと冷たいので、大きな浴槽のお湯を沸かし続けるわけにもいかないのでしょうか。
深夜早朝に大浴場に入れないのは、ほかの塩山温泉の宿でも同じようです。
貸切露天風呂
また、新館の1階に貸切の露天風呂が1か所あります。こちらは深夜早朝にも入れるようでした。
中から鍵をかけて入るようになっており、空いていればいつでも入れました。
町中にある宿なので眺めがいいわけではないのですが、貸切できるので、お客さんの多い大浴場よりゆっくり入れる気がします。
食事
2食ともに、新館1階の大広間でいただきます。
夕食
最初から全ての食事が揃った状態になっています。宿泊時は、品数少なめの「ビジネスプラン」にしていました。
お刺身は馬刺しが出てきました。鍋の中は、旅館のお食事の定番、豚の陶板焼きです。
冷酒は、お隣の大月市にある笹一酒造のお酒でした。山梨県はワインだけでなく日本酒も美味しいです。
9月の宿泊だったので、デザートのフルーツはシャインマスカットがたくさん。
朝食
朝食も同じテーブルにていただきます。
夕食もですが、ご飯は一杯分用意されているので、おかわりしたい場合は宿の方にお願いする形です。
個人的感想
塩山温泉は、古くて小規模な宿が数件ある温泉地です。
どこの宿も豪華な感じではなく、比較的お得なお値段で泊まれる宿が多い印象。
ここ宏池荘も、宿泊料金は割とお手頃でした。建物はかなり古く、トイレも共用なのですが、何より温泉が良いです。
日帰り入浴のお客さんも多いですが、貸切の露天風呂もあります。
初めて宿泊した時は素泊まりにしたのですが、宿のお食事が美味しいとネットのクチコミで書かれているのを目にして、2度目は食事つきで泊まってみました。
確かにクチコミの通りでした。
塩山温泉は山梨県の中でも首都圏寄りの場所なので、首都圏からだと日帰り圏内ではあるのですが、ワイナリー巡りや登山の拠点として利用するのには便利ですね。
宿の方のお知り合いにプロ野球選手の方がいるようで、スポーツ選手の色紙が多数飾られていました。
アクセス
JR中央本線「塩山」駅(特急かいじ停車駅)下車、北口から徒歩10分。
関連リンク
近くの宿の宿泊記録
この宿が出てくる旅行記
公式サイト
さて、今度はどこへ行こうかな。