湯西川温泉。
平家の落人が長く暮らした秘湯だとか、秋の旅番組で何度か取り上げられているのを見たりとかで、前々から気になってはいたのでした。
が、なかなか訪問する機会がありませんでした。
その後、南会津でひとり登山をした後、まっすぐ帰るのはしんどかろうということで、帰る途中にある湯西川温泉で1泊することにしました。
そんな湯西川温泉の宿の中で、前々からチェックしていたのが「はたご松屋」。
ひとりで泊まれて、なおかつ安く泊まれるようだったのです。
人の多そうな3連休で予約できたのはラッキーでした。
(2013年10月宿泊)
建物と部屋
湯西川温泉駅から温泉まではバスなのですが、最終バスの出発時刻が何と17時台。
登山帰りの電車を降りて駅前の温泉でひと風呂浴びてから、その最終バスで新しいトンネルの多い道を抜けて、薄暗い温泉街に降り立ったのでした。
建物は古びていまして、洗面所とトイレも共用でした。
まあ安く泊まれる宿なので、値段相応ではあります。
チェックインするとちょうど夕食の時間帯で、すぐに2階の部屋に案内されました。
仲居さんに「まずはお風呂に入りますか?」と聞かれ、先ほど駅で入ったばかりではあったのですが、もう一度入ることにしました。
温泉と風呂
部屋に荷物を置いて、まずは手短にお風呂で汗を流します。
1階には男女別の内風呂があって、それとは別に屋上に貸切の露天風呂があります。
夏場は熱いかも知れませんが、泊まった時期が10月だったので温度としては適温でした。
硫黄泉の香りが少しだけ漂う無色透明のお湯で、シャワーも温泉でした。
屋上の貸切露天風呂は中から鍵をかけられるようになっていて、夜の間はずっと使用中で入れませんでした。
3連休で宿泊客が多かったのでしょう。
山奥なので、晴れていれば星空がきっときれいだったろうなと。
ということで貸切露天風呂へは翌朝、朝食前にようやく入れました。
手作り感のある露天風呂は壁が高めで空と山々しか見えなかったものの、外気に触れているからか内湯よりぬるめで、気持ちよく入れました。
食事
夕食
話を初日の夕方に戻します。
チェックインして部屋に荷物を置いて、内風呂から上がってからすぐお部屋での夕食となりました。
山の幸がメインで、鹿刺し、鯉のお造り、栃木名産の湯葉、イワナの塩焼き…と並びます。
山の宿でも普通にエビフライやマグロの刺身を出す宿が多い中、このお値段で山の幸をメインでいただけるのは嬉しいところでした。
朝食
なお、朝食は広間でいただきました。
個人的感想
設備はなかなか古いものの、お値段の割に夕食が良かったので、なかなか満足できた宿でした。
次回はもっと早くチェックインして、ゆっくりお湯を味わってみたいところです。
夜になると外からカラオケの歌声が聞こえてくるのでした。
近くにスナックがあるようなので、そこから聞こえてきたのでしょうか。
アクセス
野岩鉄道会津鬼怒川線「湯西川温泉」駅下車、湯西川温泉行き日光交通バスで向かいます。
終点の一つ前の「本家伴久旅館前」バス停が、宿のすぐ目の前でした。
なお、湯西川温泉駅から湯西川温泉までのバスは鬼怒川温泉駅から出発する便もあります。
2017年にデビューした新しい特急電車「リバティ会津」に乗れば、都内から湯西川温泉駅まで乗り換えなしで行くことができます。
関連リンク
近くの宿の宿泊記録
この宿が出てくる旅行記
公式サイト
さて、今度はどこへ行こうかな。