今回ご紹介する「坂聖(さかひじり)・日光」は、2020年にオープンした新しい温泉宿。
建物は既存のものを受け継いでいます。以前は「長生閣明月苑」という名前の宿で、2012年に泊まったことがありました。
その後経営が2度変わり、今は「坂聖・日光」という名前で営業しています。
旧・明月苑の建物が今どうなっているのか気になったこともあり、今回10年ぶりに予約してみました。
(2022年8月宿泊)
建物と部屋
川治温泉の最寄り駅、野岩鉄道「川治湯元駅」から歩いて宿へ向かいます。駅からは一番近い宿かも知れません。
国道を歩いて行くと黒い建物があり、その脇に小さな入口があります。
門をくぐって中へ入ると、きれいで落ち着いた空間。この雰囲気、旧明月苑時代から変わっていませんでした。
靴のまま上がり、スタッフさんに案内され、カウンターの椅子に座ってチェックインの手続きをします。フロントの脇にはきれいな中庭。
スタッフさんがエレベーターに乗るまで荷物を持ってくださいます。中庭を眺めつつ廊下を渡って、エレベーターの前へ。
ここでスタッフさんから荷物を受け取り、エレベーターに乗って、今回のお部屋がある3階へと上がります。
さて、お部屋に入ります。
入ってすぐのところに冷蔵庫とコップ、ポットが用意されています。入口の脇には洗面所とトイレ、その奥にユニットバスもありました。
40平米のお部屋とのこと、広いです。(平米数で言われると、何だかホテルのお部屋のようですね。)
メインのお部屋は12畳。奥がカーペットと椅子、掘りごたつのあるスペースになっていました。
8月の宿泊でしたが、掘りごたつにはこたつ布団もセットされていました。
1名泊だったからでしょうか、最初から布団が敷いてありました。分厚いマットレスの、気持ちよい布団でした。
温泉と風呂
1階に男女別のお風呂があります。夜は24時まで、朝は6時から入れました。朝に男湯と女湯とが入れ替わります。
それぞれのお風呂に「月の雫」「月の光」という名前がついていたのは、旧明月苑自体の名残なのかも知れません。
お風呂の造りはほぼ左右対称で、広さもレイアウトも、さほど変わりませんでした。
脱衣所の先には内風呂と、その先に露天風呂があります。
内風呂も露天も広々。
温泉分析書によれば源泉温度は47度とのことですが、宿のお風呂はぬるめで、夏でも長く気持ちよく入れました。
無色透明で匂いもしない温泉ですが、お風呂から上がるとぬくもりが続いて汗が引かなかったのは、やっぱり温泉だからでしょうか。
また、お風呂の入口には囲炉裏のようなスペースがあり、麦茶のサービスがありました。
食事
夕食も朝食も、中庭を望む1階のレストランにていただきます。
チェックイン時に決めた食事の時間に行くと、テーブル席に案内されました。
夕食
ほとんど全部、最初から用意されています。
席に座るとスタッフさんが鍋に火をつけ、お造りを持ってきました。お造りにはゆば刺しが入っています。煮物にもゆば。
飲み物のメニューを見て、栃木県内にある宇都宮酒造の冷酒「四季桜」を注文しました。
地酒は栃木県産がメインで数種類、ビールも日光の地ビールがあります。イチゴの果実酒もありました。
食事のボリュームは少し控えめな気がします。まあ、多すぎても困るので、個人的には適量です。
あらかた食べ終わった後でスタッフさんに声をかけ、ごはんとお吸い物、デザートを持ってきていただきました。
朝食
翌朝のお食事も、夕食の時と同じテーブルにていただきます。
席に着くと、スタッフさんがごはんとお味噌汁を持ってきました。
前の日の夕食が程よい量だったので、朝もそれなりにお腹が空いていて、美味しくいただけます。
食後は、ロビーにてコーヒーのサービスがあるとのこと。
食べてからロビーに行くと、フロントにいたスタッフさんがコーヒーを持ってきてくださり、中庭を眺めながらゆっくりいただきました。
個人的感想
2012年の旧明月苑に泊まった時から変わらず、設備はきれいなまま保たれていました。
この整っていてきれいな雰囲気、女性好みの感じかも知れません。そう言えば、旧明月苑を予約した時も、妻がこの宿を選んだのを思い出しました。
和室の温泉宿ですが、旅館というよりはビジネスホテルのようなサービスかな、と言う印象。スタッフさんの接客も、いい意味でさらっとした感じです。
温泉も良く、きれいな部屋でくつろげました。
ここ数年で経営が2度変わっているので、この宿は長く続いてほしいなと思います。
なお、旧明月苑に泊まった記録はこちらに残してあります。文章も写真も少ないのですが。
アクセス
宿の最寄りバス停は「東山閣前」です。
関連リンク
近くの宿の宿泊記録
この宿が出てくる旅行記
公式サイト
さて、今度はどこへ行こうかな。