※このページで取り上げる旅館「翠泉荘すぎもと」は既に廃業していますが、跡地に新しい旅館「あさひ翠泉荘」が2018年4月に開業しています。
湯田中渋温泉郷はとにかく温泉と宿がたくさんあって、どこに泊まろうかいつも目移りしてしまいます。
温泉が熱めなこともあってか、そこまで多く足を運んでいなかったりもします。
2006年に星川温泉、2012年に渋温泉、2014年にこの湯田中温泉、この3回。まあ、3度も行けば十分かもしれませんが。
今回紹介する翠泉荘(すいせんそう)は戦前の建物らしく相当古いようで、そういった意味でも気になっていた宿でした。
お値段も安く、長らく候補になっていたのですが、志賀高原の山歩きの後に1泊することにしました。
(2014年8月宿泊)
建物と部屋
登山自体は急な大雨に降られ、頂上間近で撤退したところ、撤退中に晴れ間が戻る、という、微妙としか言いようのないもので、予定より早くチェックインしました。
建物はクチコミのとおり確かに古びていて、エアコンもありませんでした。
泊まったのは8月だったのですが夏の信州は割と涼しく、窓全開で扇風機を回すことで、しのぐことができました。
トイレ、洗面所は共用。いずれも時代を感じさせます。
トイレは和式でした。部屋に案内されて、とうもろこしとお茶をいただき、ちょっと休憩。。
温泉と風呂
温泉は内風呂が1つあります。
中から鍵をかけ、貸し切りにもできるようです。隣にもう1つお風呂があったようなのですが、そちらはお湯が抜かれていました。
湯田中温泉は熱めの温泉ですが、お湯の投入量が控えめに調整されていて、やや熱め、という感じで入れました。
また、宿の手前に共同湯「綿の湯」があり、宿泊者は宿から鍵を借りて入りに行くことができます。
入ってみたのですが激熱で、足を入れただけで終わってしまいました。。
食事
登山の疲れもあって、一風呂浴びてひと眠りしたらすぐに夕食。
昭和時代の古いテレビ(数年前まで現役だったそうです)が置かれた食堂で、家庭料理をいただきました。
陶板焼とフライも出てきて、ボリュームは十分。登山後だったこともあり、完食しました。
なお、朝食も同じ食堂でいただきました。
個人的感想(と、その後)
値段は2食付で8,000円程度だったと記憶しています。
かなり古い建物ではありますが、そういう宿が好きで、多少のことには目をつぶれる方であれば、おすすめです。
宿の奥さんが宿泊前日に電話をくださったり、チェックインした後に夏祭りのことを教えてくださったり、親切にしてくださったのを覚えています。
ただ、宿の名前で検索すると地元の不動産屋さんのウェブサイトに、売り物件として情報がアップされていました。
2014年の宿泊当時から売り物件として掲載されていたので、営業しつつ、売却を検討されていたのでしょうか。
翠泉荘 湯田中温泉旅館|山ノ内町・中野市の物件なら、マルトミ不動産にお任せ下さい
やがて不動産屋さんのウェブサイトでは「ご成約済み」となり、それまで公開されていた物件紹介動画も削除されていました。
Googleマップでも「閉鎖」に。
残念ではありますが、買い手がついたということは、新しいオーナーさんになって再出発、ということもあるのかも知れませんね。
・・・と書いていたら、跡地に新しい宿「あさひ翠泉荘」が開業予定とのことです。
愛着ある旅館を再生へ あさひ翠泉荘
山ノ内町湯田中の旅館、旧翠泉荘すぎもと跡地に建設中の宿泊施設、あさひ翠泉荘が開館に向け準備を進めている。(出典: 北信ローカルホームページ )
写真を見る限り、古かった建物は取り壊され、新しい建物が建設中のようです。名前は受け継がれるようですが、どのような宿になるのでしょう?
2018/7/25追記:新しい宿「あさひ翠泉荘」の外観を見て、宿のカフェ「サンライズ」に入ってみたので、紹介してみました。
関連リンク
近くの宿の宿泊記録
この宿が出てくる旅行記
さて、今度はどこへ行こうかな。