湯田中温泉は長野県の山ノ内町にあります。
今回、その山ノ内町のお隣、木島平村にある友人宅に行った帰りに湯田中温泉へ宿泊しました。
湯田中温泉に泊まるのは2014年以来です。今回泊った「まるか旅館」は前からチェックしていました。
古びた感じの建物、お値段も安め、食事も個室でいただける・・・この辺が自分にとっては良さそうだったのです。
(2018年7月宿泊)
建物と部屋
今回は友人に車で宿の玄関前まで送ってもらったのですが、まるか旅館の場所は、最寄り駅の湯田中駅から「かえで通り」をまっすぐ歩いて行った突き当りにあります。
入り口からして、古びた和風旅館のたたずまい。こういう感じの宿が好きなので、ちょっと楽しみな気持ちになりつつ、入っていきました。
チェックインして宿帳を書き、宿泊料を先払い。このときは夕食なしのプランにしていたので、先払いになったようです。
帳場にいたおじいちゃんに「マラソンで来たの?」と言われました。何のことか分からなかったので聞いてみると、小布施でマラソン大会がやっているとのことでした。
階段を渡って2階の部屋に案内されました。案内してくださった宿の方が障子を閉めて、クーラーを入れます。窓の外はこんな景色。
10畳で広縁つきの広い部屋です。すでに布団は敷いてありました。
奥に、NEC製の古びた冷蔵庫がありました。扉が上手く閉まりませんが、現役です。中は空になっていました。
トイレと洗面所は部屋にはなく、共用になります。最寄りのトイレは和式でした。ネットの口コミによれば洋式のトイレもあるようですが、どこかは分かりませんでした。
なかなか奥に広い建物のようです。
温泉と風呂
さてお風呂は、階段を下りて1階に出て、廊下を歩いた先にありました。手前が男湯、奥が女湯になっているようです。
「家族風呂」とあるので、貸切もできるようです。今回は特に貸切にはしませんでしたが、お風呂はいつも空いていました。
暑い日の熱い温泉ということで、お風呂にゆっくり入ろうという人もそう多くなかったのかもしれないですね。そう、熱いお湯だったのです。
内風呂で、露天風呂はついていません。家族風呂くらいのこじんまりしたお風呂に、熱々の源泉が注がれていました。
足を入れるとあまりに熱く、水を加えて入りました。できれば水は入れたくないのですが、そうしないと入れないほどの熱さ。ドバドバと入れます。
窓が空いていて、外の庭が見えました。コップもあって、飲泉もできました。無色透明のお湯ですが、白湯とは違う不思議な味がほんのりします。
風呂上りはずっと体がほてっていました。猛暑日だったこともあるかもしれませんが、温まるお湯なのは確かなようです。
なお、宿泊すると、近くの共同浴場「湯田中大湯」にも入れます。こちらは以前行ったことがあったのと、暑い日だったので今回はパスしました。
食事(朝食のみ利用)
夕食(今回はお外で)
今回はチェックインが遅くなる可能性もあったので朝食のみのプランにしていたので、夕食は温泉街に食べに行きます。
フロントにいたおじいちゃんに鍵を預けたときに、おすすめの居酒屋さんを教えてもらいます。
自分がカメラをぶら下げていたのを見て「カメラ持ってるなら観音様行っておいで。左に曲がってすぐだから」とも言われ、先に観音様を見てくることにしました。
後で調べてみると、正式名称は「平和の丘公園」にある「世界平和大観音」とのこと。
観音様の入り口は少々分かりづらくて、どこから入ればいいのか分からなかったのですが、駐車場の脇から、草に覆われた階段を見つけて登っていきました。
草に覆われているところからして、あまり訪れる人はいないのかもしれません。汗だくで上り、観音様にお参りしてから湯田中駅の方に出て、居酒屋でビールをごくり。
宿の朝食
朝食は、チェックインのときには「他のお部屋もしくは泊まっているお部屋になります」と言われていたのですが、今回は個室でいただくことができました。
部屋から出てすぐの別な部屋に案内され、そこに朝食が用意されていました。歴史のありそうな古びた和室です。
大広間でほかのお客さんと食事するのはあまり好きではないので、こうして個室でいただけるのはありがたいところ。
また、お部屋食だと「布団が敷かれている中で食事をするのがちょっと…」という人もいるので、そういう意味では個室でいただけるのはさらに嬉しいでしょうね。
もちろん、お部屋食でも十分ありがたいところではあります。
素朴で地元の食材も使われていそうな温泉宿の和食、美味しくいただきました。
個人的感想
とにかく古い建物です。新しい設備を求める人には向かないかもしれませんが、こういう古さが好きな自分としては、なかなか良かった宿でした。
3連休だったで混んでいるかと思いきや、今回宿泊した時は他のお客さんに会うことはありませんでした。
事前に見たトリップアドバイザーでは海外からのお客さんからのコメントも多かったので、海外からのお客さんも多そうな感じです。
こういう古い日本の感じと、比較的安く泊まれるのがいいのかもしれませんね。
安い宿泊料金で、この古い建物を維持していくのは大変でしょうが、長く続いてほしいところですね。
アクセス
長野電鉄「湯田中」駅から徒歩10分。予約サイトでは駅までの送迎もできると書かれていますが、まあ、温泉街をまっすぐ歩いているうちに着きます。
関連リンク
近くの宿の宿泊記録
この宿が出てくる旅行記
公式サイト
さて、今度はどこへ行こうかな。