角間温泉(かくまおんせん)は、長野県にある「湯田中渋温泉郷」の中の1つです。
訪日観光客やスキー客の多い渋温泉・湯田中温泉とは川を挟んで反対側にあるせいか、たたずまいはやや静か。
自分のTwitterのタイムラインで角間温泉が何度か取り上げられているのを見て、実は密かに行ってみたいなと思っていたところでした。
この辺りは温泉の温度も熱いので、寒い時期がいいだろうなということで、2月に泊まってきました。
(2019年2月宿泊)
建物と部屋
福島屋旅館は、共同浴場「大湯」の真向かいにあります。角間温泉の宿は大湯を囲むようにして集まって建っているようでした。
他の旅館は木造の古びた感じですが、福島屋旅館は他の旅館よりは後に建てられたような感じがします。もしくは改築されたのかもしれませんね。
玄関わきに囲炉裏のようなロビーがあり、スキーのお客さんのものでしょうか、荷物置き場になっていました。
案内されたのは階段を上がって2階のお部屋で、すでに布団が敷いてありました。少し眠かったので、すぐ横になれたのは嬉しかったです。
10畳の和室にはこたつも用意されていて、障子の奥に椅子とテーブルのスペースがあり、空の冷蔵庫と洗面所がありました。
今回はトイレがついていない少し値段の安いお部屋にしたのですが、トイレがついているお部屋もあります。共用のトイレはウォシュレットでした。
こたつで暖まりつつ、ちょっとだけブログを書いたりして過ごしました。Wi-Fiも使用可能になっています。
夜になって何か飲み物が欲しくなり、飲み物の自動販売機が館内になかったので、宿の外に出て、2件お隣にある売店の前の自動販売機で買いました。
館内の廊下は薄暗くなっていましたが、あちこち人感センサーが用意されているのでしょうか、人の気配で明かりがつくようになっていました。
人感センサーがあれば節電にもなりますし、ずっと暗いままでもないので便利ですね。
温泉と風呂
お風呂は、地下に男女別の内風呂が1つずつ、あとは1階に貸切風呂があります。
お湯の温度はやや高めで、少し水を入れて入りました。湯口には枡があり、温泉を飲めるようになっています。飲んでみるとほんのりとした塩気。
最初に入った時はとても熱さを感じたのですが、2度目以降は体も慣れてきたのか、ゆっくり入ることができました。
また、内風呂の入り口の手前には古びた卓球台があります。もちろんラケットとボールもあって、お風呂上がりの卓球ができます。
それから、他の湯田中渋温泉郷の宿と同じく、宿で鍵を借りれば共同浴場(外湯)に入れます。ここ福島屋旅館では、玄関に外湯の鍵がかかっていました。
外湯のお湯は熱いですか? と宿の奥さんに聞くと、内湯(宿の内風呂)の方が熱いです、外湯は最初から水で埋めていますから、とのこと。
確かに外湯に入ってみると、熱すぎるということはありませんでした。十分かけ湯をして、体を温めてから入れば、すんなりといけるものです。
角間温泉には3か所の外湯がありますが、寒かったので真向かいの「大湯」にだけ入ってきました。脱衣所のすぐ目の前がお風呂、という、こじんまりした共同浴場です。
食事
夕食
夕食はお部屋でいただきました。
ジビエが出る、ということで、野生のイノシシの肉と馬肉のユッケがともに少しずつ出てきました。
イノシシの肉はもっと臭みがあるのかなと思ったのですが、少し歯ごたえのあるチャーシューのような感じ。カレーの味がついています。
あとはキノコが豊富でした。キノコの旬は秋ですが、今回泊まった冬にも多く出せるように保存しているようです。
聞いてみると、さすがに冬は若干市販のものも入れていますが、とのことでした。ということは、特に秋なら近くで取れたキノコが豊富に並ぶのでしょうね。
冷酒を注文すると、飯山市の「水尾」が出てきました。一緒に、揚げたそばにキノコのあんかけが乗った一皿も。これも美味しかったです。
朝食
朝食も、お部屋にていただきました。
2食ともお部屋でいただけたのは個人的には嬉しいですし、2食とも美味しかったので、食事にはとても満足できました。
個人的感想
静かな雰囲気とよく暖まる温泉、美味しい食事。2019年の1泊目の温泉宿はとてもいい宿でした。
個人的には、今回の温泉旅に出かける直前、ちょっと激務で「東京で消耗」していたのですが、だいぶここで体力を回復できた気がします。
アクセス
長野電鉄長野線「湯田中」駅から約3キロ。バスは平日のみの運行のようです。事前に宿に相談すれば、湯田中駅まで送迎していただけます。
長野駅から湯田中駅までは、長野電鉄の特急「ゆけむり」「スノーモンキー」で。
関連リンク
近くの宿の宿泊記録
この宿が出てくる旅行記
公式サイト
さて、今度はどこへ行こうかな。