2021年がそろそろ終わるので、振り返ってみます。
昨年(2020年)に続き、感染症の流行に振り回された1年でしたが、その合間にこっそりと、静かな温泉旅をしていました。
連発される緊急事態宣言にはフラストレーションが溜まったものの、夏にワクチンを接種してからは、いい意味で少しだけ、気持ち的にも変わってきたような気がします。
2021年に行った温泉、泊まった宿を振り返ると、代わり映えはしないのですが、その分、代わり映えのしない温泉旅ができたことは良かったんだろうな、と。
山梨県:甲府湯村温泉
県庁所在地の甲府市にある、甲府湯村温泉に2度行きました。首都圏から甲府へは、JRの特急列車などでまっすぐ行けるので、便利なのです。
甲府湯村温泉へは春と秋に行きました。春に行った時は、基本的には宿にこもっていました。外に出るのがまだ少し怖かった時期でもあり。
それでも、この旅の直前まで出ていた緊急事態宣言の間はずっと外出を控えていたので、4か月ぶりの温泉旅、出かけられる喜びはひとしおでした。
時が流れて、半年後にも再訪しています。その時は多少世の中も落ち着いていて、外で食事を楽しんだりもしました。
山梨県では「やまなしグリーンゾーン認証」という制度があり、お店では毎回、名前と連絡先を書きます。徹底しているのは、安心感もあり。
長野県:別所温泉、鹿教湯温泉
個人的に何度も訪れている、長野県東部の上田市に2度行きました。北陸新幹線で上田駅に着くと、また来れたんだな、と嬉しくなります。
1度目は、ちょうど地元を走るローカル線「上田電鉄別所線」が全線開通した日でした。
別所線は、2019年秋の台風で千曲川を渡る鉄橋が流されてしまい、約1年半の間、川を渡る区間だけ、運休していたのです。
約1年半後に工事が完了して開通したのですが、偶然、再開の初日に出かけられたのでした。もちろん別所線の電車に乗りましたが、皆さん嬉しそうで!
全線開通の初日だと、お客さんも多くて密になるのでは・・・と、行くのを迷ったのですが、行って良かったです。もちろん人の多いところは避けつつでした。
2度目は、これまで10回以上泊まってきた、鹿教湯(かけゆ)温泉へ約2年ぶりに。
何度も行っていて、どこに何があるか分かっている温泉地へ泊まるのは、安心できていいものです。
来年も時間を見つけてまた、上田市の温泉に行きたいと思います。
新潟県:越後田中温泉
新潟県への静かな温泉旅は、首都圏からアクセスが便利な中越地方に行くことが多いです。
2021年も中越に向かいましたが、今回は初めて、長野県との境目に近い、津南町(つなんまち)の越後田中温泉に泊まってみました。
信濃川沿いの越後田中温泉は、一軒宿が建っています。
普段は町中の温泉に泊まることが多く、あまり一軒宿には泊まらないのですが、周りにお店などがない場所でのんびり過ごすのも良いものでした。
群馬県:猿ヶ京温泉、老神温泉
春に2泊3日で、みなかみ町の猿ヶ京温泉と、沼田市の老神温泉へ泊まってきました。
猿ヶ京温泉へは3年半ぶり。前回は宿に泊まっただけだったので、今回はできる限り周囲を歩いたり、近くの観光スポットに寄ったりしてみました。
新潟県との境目も近いところなので、自然の多いところですね。
猿ヶ京温泉に泊まった翌日は、ローカル路線バスで南下して、老神温泉へ。好きな温泉地のひとつですが、約3年ぶりくらいの訪問。
老神温泉はもともと静かなところで、この時も変わらず静かでした。温泉街から少し離れたところにぽつんと建つ宿で、温泉にゆっくり浸かっていました。
栃木県:湯西川温泉
平家の落人が長く暮らしているという、日光市の湯西川温泉へと出かけています。季節は夏でしたが、天気も雨で気温も低く、あまり夏を感じることはできず。
また、あいにく感染症がかなり流行していた時期で、直前に予定を変更し、宿でゆっくり温泉を楽しむのをメインにし、観光要素が少ない旅になったのがやや心残り。
それでも、温泉街にある「平家の里」を静かに見学できましたし、宿が温泉の質を売りにしていたこともあって、温泉にゆっくり入ってきました。
静岡県:伊豆長岡温泉
神奈川県在住の自分にとっては、お隣の静岡県は近くて行きやすい県です。それもあって、実はあまり静岡県への温泉旅はこれまでしてきませんでした。
(遠くに行った方が旅の実感が出るんだよな、という、勝手な価値観で。)
感染症の流行もあって、遠出するよりは近くの温泉地に行ってみようと思い直し、夏に伊豆の国市にある伊豆長岡温泉へ。
駿河湾のお魚、県内各地の地酒、沼津餃子、三島コロッケ等々、美味しいものをたくさんいただいた旅になりました。
家からそこそこ近かったので、往復の体への負担が少なかったのも良かったです。最近は、ちょっと遠くに行くとそれなりに疲れて帰ってくるような気もしていて。
もしかしたら、家にこもる機会が増えて体力が落ちているのかも知れません。
福島県:いわき湯本温泉
2018年から、秋の終わり(冬の始まり)に、いわき市のいわき湯元温泉へと出かけています。
いわき湯本温泉には「温泉神社」があります。
初めて温泉神社に行ったときにお守りをいただいたのがきっかけで、その1年後にお守りをお返しして新しいお守りを、というわけです。
その繰り返しで、2021年も秋の終わりに、またいわきへと向かいました。
地元「常盤もの」のお魚をいただき、国宝のお堂を眺め。たくさん歩いた旅でした。
もちろん、お守りをいただいてきたので、また2022年も、恐らくは。
ということで
2021年の初めは緊急事態宣言が出ていたので、静かな温泉旅を再開できたのは春になってからでした。
それ以降、注意深く、気をつけながら出かけています。部屋食の宿にしたり、宿の外での食事を控えたり、平日を絡めたり。
手配はしたものの、緊急事態宣言が出たのでやむなくキャンセルした旅もあり。
9月以降、急速に感染症が落ち着いてきたあたりから、外での食事は少しずつ、解禁していきました。
それでも、お店が込みそうな時間帯を避けたり、人の少なそうな場所を選んだり、というのは変わらずやっているつもりです。
今これを書いている2021年の年末ですが、徐々にまた怪しい気配になりつつあります。。夏までの注意深さを思い出そう、と言い聞かせています。
この静かな温泉旅のブログも最近は、出かけた後で更新する感じになっており、更新の頻度はかなり、緩やかに。
そんな状態でも、ブログを更新すると多くの方が見に来てくださるので、励みになります。ありがとうございます。
今はあまりアクセス数とか、検索エンジンの評価とか、そういった要素はあまり気にしていないのですが、増えもせず減りもせず、で続いており。
それもあって、今後も続けていこうと思います。何かの参考になったり、旅の雰囲気を感じていただけると嬉しいです。
(まあ、単なる備忘録で始めたブログではありますが。)
さて、年末。
恐らくはどこかへ、静かな温泉旅へと出かけそうな気配です。寒くなってきたのと、感染症の流行がまた徐々に不穏なので、気をつけつつ・・・。
年末の温泉旅のことは、また年明けにブログで書ければいいなと思っています。
それでは、ちょっと早いのですが1年間、どうもありがとうございました。
来年もあなたがご無事で、折を見て静かな温泉旅のブログに遊びに来てくださるといいなと思います。良いお年をお迎えください。
さて、今度はどこへ行こうかな。