温泉好きのお湯

関東近郊を巡る、静かな温泉旅。今度はどこへ行こうかな。

11月某日静かな温泉旅 秋の終わりと珈琲と、長野県・鹿教湯温泉へ('21)

2021年の秋、それまで猛威を振るっていた感染症は落ち着いてきましたが、個人的には他のところで落ち着かず、あれこれと忙しく過ごしていました。

それでも11月の下旬に時間を作れたので、静かな温泉旅へと出かけることに。

慌ただしく過ごす中、具体的な計画を立てる余裕もなく・・・以前、信州の鹿教湯(かけゆ)温泉の夢を見たのを思い出し、鹿教湯温泉に行こう、とだけ決めたのでした。

旅の計画

まずは、過去に何度かお世話になった鹿教湯温泉の宿をネットで取りました。

それから往復の移動手段を予約します。

首都圏から鹿教湯温泉のある上田市へは北陸新幹線が便利。今回も、往復の新幹線「あさま」の指定席を予約します。

今回は運よく、運賃・特急料金が35%オフになる「お先にトクだ値」が取れました。

「お先にトクだ値」は、安いのですぐ売り切れてしまいがち。今回も最初に調べた時は売り切れていました。

ただ、後日「お先にトクだ値」が復活しており、取ることができました。こまめにチェックするといいのかもしれません。

行ったら何をしようか、ゆっくり考えたかったものの、いつの間にか出発日の前日を迎えていました。

1日目(東京→上田→鹿教湯温泉)

あさま

天気は曇り。朝の東京駅に出るのは久しぶりです。感染症の流行前のように、多くの人が行き交っていました。

新幹線の出発する数分前にホームに着いたので、慌てて買い物をして、既に待っていた新幹線「あさま」へ。

結構混んでいて、始発の東京駅からすでに、7割くらいは乗っているようです。

東京駅から新幹線に乗るときの楽しみは、駅弁。東京駅の弁当では「深川めし」が好きです。

この「深川めし」が先日リニューアルした、とTwitterで知ったので、試してみようと買っておきました。

ごはんが炊き込みごはんではなくなり、アサリの煮汁がかかって、丼っぽい感じになっています。

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値上がりしたにも関わらず、今までお弁当の真ん中にいた穴子がいなくなっていたので、食材の値段が上がって少し寂しくなった可能性がありそう。

でも、これはこれで美味しいかなと。人の多い車内なのを気にして、急いで食べてマスクをつけたので、じっくり味わってはいないのですが。

お隣の車両はフリースペースになっていて、ウェブ会議や仕事ができる車両になっていました。

後でのぞいてみたら、スーツ姿のサラリーマンが一人、携帯電話で話をしていました。

新幹線は大宮駅でほぼ満席に。自分のお隣の席も最初は空いていましたが、大宮で乗ってきました。

埼玉県を北上し、群馬県に入って高崎駅で少し人が降ります。それでも、まだまだ人の多い車内です。

高崎から西に曲がって北陸新幹線の区間に入ると、紅葉がちらほら目立ってきました。

静かな安中榛名駅に止まり、トンネルをいくつかくぐって、長野県へ。

軽井沢駅で多くのお客さんが降り、車内は静かに。軽井沢から先はいつもあっという間です。

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また来たよ。

お昼前に上田駅に到着。ちゃんと数えてないですが、温泉旅だけで20回以上は利用している駅です。

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今日泊まる鹿教湯温泉へは、ここ上田駅からバスに乗ります。

次のバスは2時間ちょっと後に出るので、まだまだ時間がたっぷりあるわけですが・・・どこ行こう、全く決めておらず。

まあいいかと、駅を出てふらふら歩いてみることにしました。雨が降ってきます。

駅の北側に向かって、坂を登ります。10分くらい歩けば、上田城址に着けます。上田は城下町だったのです。真田家で有名ですね。

ここは信州、そば屋さんも多くあります。お昼にそばもいいなと思いつつ、少し前にお弁当を食べたので、お腹がまだ空いておらず、見送り。

おしゃれそうなカフェも多いです。でもまだコーヒーの気分ではなく、これまた見送り。

ふと思いついて、上田城ではなく、脇道へ。夜のお店、古びた映画館、もうやっていないと思われるお店・・・

ちょっと脇に入るといろいろ残っていそうな上田の街です。

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いつも、上田に着くと温泉に向かう電車やバスに乗り換えてすぐ上田を離れてしまうのですが、もっと上田の街歩きをしてみたくなります。ただ今日は小雨。

そうして駅にまた戻ってきました。

やっぱりおそばを食べようと思い、前回上田に来た時に入った、地下のそば屋さんに行ってみました。ビジネスマンが多いようです。

前回この店に入った時は、帰りの新幹線の出発まで時間がなかったので、そそくさと食べて出てしまったのです。今回はゆっくり食べられそう。

もりそばと一緒に日本酒も注文。上田の市街地で作っている「亀齢」(きれい)です。生酒でしょうか、飲みごたえがあります。ごちそうさまでした。

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115系/152号

少し歩いてそばを食べたくらいでは、まだまだ時間があります。そこで「しなの鉄道」の電車に少しだけ乗ることにしました。

上田駅から2つお隣に、大屋という駅があります。

上田から鹿教湯温泉に向かうバスは、ここ大屋駅を通るのです。電車で大屋駅に行き、そこからバスに乗ろうかなと。

階段を上り、券売機で紙の切符を買います。普段はICカードなので、紙の切符自体が、久しぶりな感じ。

改札口で駅員さんに切符を見せてスタンプを押してもらい、階段を降りてホームへ出ます。地元の学生さんが電車を待っていました。

やってきた小諸行きの電車は、昭和時代から走っている115系という古い車両。ここ数年でどんどん引退している車両なので、貴重な存在です。

しなの鉄道でも新しい車両がデビューしているので、115系はいずれ引退してしまうのでしょう。

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やけに揺れる電車に乗って、大屋駅で下車します。

次のバスが来るまで30分くらい。ただ待つだけなのも退屈なので、少し歩いてみることにしました。

ここから先のバスのルートは分かっているので、お隣のバス停まで歩いて、そこからバスに乗ろうというわけです。そうすれば、単純な待ち時間は短くなるわけで。

(というのを、実は旅先でよくやる自分です。)

千曲川を渡って、郊外の国道を歩いていきます。車どおりは結構あり。

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1つ先のバス停に着いて時計を見ると、まだ時間に余裕がありそうだったので、2つ先のバス停まで歩き、そこでバスを待つことに。止んでいた雨がまた降ってきました。

さて、バスがやってきたので乗り込みます。整理券を取るのがまた新鮮。こんなバス停から地元の方ではない人が乗るなんて、なかなか珍しいかもしれません。

11回目の鹿教湯温泉

バスは丸子町の中心部に寄ってから、鹿教湯温泉を目指していきます。

途中、川を渡るのですが、本来通る「内村橋」が2019年の台風で被害を受けて通行止めになっており、バスは少し離れたお隣の橋まで迂回して、川を渡ります。

そんな通行止めの内村橋も、2021年11月の終わりに開通とのこと。良かったです。

家々の並ぶ旧道に寄りつつ、バスは走っていきます。時折バス停に止まっては、人を乗せたり、降ろしたり。

霊泉寺温泉入口と大塩温泉のバス停を通過し、鹿教湯温泉の温泉街へと入ってきました。坂を登って、鹿教湯温泉の中心部で下車。ほかのお客さんもここで降りました。

まだ雨が降っています。雨宿りをしようと、バス停すぐそばの新しそうなカフェへ。

和菓子屋さんがやっているカフェです。ちょっとおしゃれな感じで、前に鹿教湯温泉に行った時は女性のお客さんでにぎわっていて、入るのをためらったのでした。。

今日の店内は静かです。落ち着いた雰囲気の中で、大きな器に入ったカフェラテを。

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少し体が温まり、雨の中歩いて、今日の宿へと向かいます。

この宿は、自分が2006年にひとりで温泉旅を始めた頃から、ちょくちょくお世話になっています。

他にも、初期の頃にお世話になっていた宿はあるのですが、機会がなかったり、あいにく廃業してしまったりで、今もお世話になっているのはこの宿だけになりました。

www.onsen-oh-yu.com

感染症対策で、紙の使い捨てスリッパをはいて上がります。宿帳を書いて、鍵を受け取り、今日のお部屋へ。

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外の雨は強くなるばかり。部屋でだらだら、お風呂でだらだら・・・部屋とお風呂とを2往復。段々と、お腹が空いてきた気がします。

夕食はお部屋で。相変わらず美味しい、お米も、おかずも、そして地酒も。

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ごちそうさまの頃、夜はすっかり暗くなりました。

鹿教湯温泉の夜は静かです。夜に営業しているお店も、居酒屋さんが1件、というところ。その、1件の居酒屋さんに行くことにしました。

雨は少しだけ弱まったようです。傘をさして出かけました。

居酒屋さんでは少しだけ信州ワインをいただき、あとは上田の名物「美味だれ焼鳥」を。平日の夜、お客は自分だけでした。

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宿に戻って浴衣に着替えて、談話室から何冊か漫画本を借りて読みつつ、お風呂にも入りつつ、おやすみなさい。

2日目(鹿教湯温泉→下之郷→上田→東京)

歩く(散策する)

少し早く目が覚めました。窓の外は秋の終わりの山と、その間に朝もやが流れ。

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頭も浴衣もくしゃくしゃですが、まずは朝風呂へ。

やっぱり、寒い季節の朝風呂はお風呂の温度がちょうど良くて好きです。気持ちよく、長風呂。

今回は、夕食のみ、朝食なしのプランにしていました。朝食のみのプランがある宿は多くても、夕食のみのプランはそこまで多くないようです。

宿の朝食をしっかり食べるとお腹が午後までいっぱいになってしまうので、夕食のみ、を試してみたのでした。

他のお客さんが食事をしている時間帯、部屋とお風呂で過ごします。チェックアウトぎりぎりの10時ちょっと前まで宿で過ごしました。

ふだんの温泉旅だったら、帰りのバスの時間に合わせて宿を出ます。ただ今回は、帰りの時間を遅くし、現地での時間を取っていました。

かと言って、どこに行こうかとか、何を食べようかとか、いっさい未定。

で、結局、未定のまま宿を出ました。

次のバスまでは1時間半。今日は晴れているので、温泉街を散歩してみましょう。と言っても、何度も来た鹿教湯温泉ではあります。

鹿教湯温泉と言えば、屋根のかかった橋の向こうにある、文殊堂。

まずはお参りをして、散策路を散歩しました。もう少し前だったら、紅葉がきれいだっただろうな、というロケーションです。

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2年前の台風の被害でしょうか、立ち入り禁止になっている道もありました。

そうして温泉街に戻り、喫茶店に入ります。前の日に入ったのとは別なお店ですが、ここも和菓子屋さんがやっている喫茶店です。

コーヒーを、と思ったのですが、お腹が空いたのでトーストセットにしました。

コーヒーとトーストが出てくるまでの間、今日の予定を考えます。バスと電車とを乗り継ぎつつ、ゆっくり上田へ戻ろう、という考えになりました。

やがて出てきたトーストセットをいただきつつ、この温泉旅に出てからの、ゆったりとした感じも一緒に味わったような気がします。

今回の静かな温泉旅に出かけるまでは余裕もなく・・・だったものの、今はスローダウンしているような。

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さて、遅めの朝食をいただいて、まだ小一時間ほどありましたが、散歩以外特にすることもなく。

散策路を歩き、つり橋を渡り、ちょっとした面白いものを見つけては撮ってみたり、という風に過ごして、バスの時間が近づいてきました。

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バス、電車、焼きそば、アリオ

山の向こう、松本からやって来たのは、上田行きの直行バスです。お客さんは数人ほどですが、高速バスのようなゆったりした座席で、快適。

乗り心地も良くて、バスは軽快に走り、長いトンネルを抜けて生島足島(いくしまたるしま)神社前に止まります。ここで降りて、お参りを。

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鳥居をくぐると、親子連れで賑やか。そうか、七五三の時期ですね。忘れていました。

混んでいたので、お参りをしてお守りをいただいて、反対側にある、上田電鉄の「下之郷(しものごう)」駅へ歩いて行きます。

ここから上田駅や、別所温泉方面に電車で行けるわけです。次の電車は20分くらい後に来るらしく。

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鉄道ファンのような感じの人が何人か来ています。特別なことがあるのかな? そこはちょっと分かりません。

のんびり待っていたら、収穫の終わった田んぼの向こうから電車がやってきました。以前は首都圏の東急線で走っていた、ちょっと懐かしい電車。

10分そこそこ乗って、電車は終点の上田駅に到着。

昼食をどうしよう、電車の中で少し考えていたのですが、久しぶりに、あんかけ焼きそばを食べようと思いました。上田の名物なのです。

あんかけ焼きそばの有名店は駅から離れたところにあるそうですが、お腹もすいてきたことですし、駅から近い中華料理屋さんへ入ります。

ちょうどお昼どきで混んでおり、少し待つことに。待っている間に注文しておいたので、座ってすぐ、あんかけ焼きそばが出てきました。

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帰りの新幹線までは、2時間ほど残っています。

千曲川のほとりを歩いてから、ショッピングモール「アリオ上田」に向かいました。

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アリオ上田には大きなイトーヨーカドーが入っています。

イトーヨーカドーですが、長野県ならではの食材なども売られているので、お土産になりそうなものを探すのは結構楽しく、いつもここで結構時間が経っていきます。

信州ワイン、そば、くるみ味噌だれを購入。時計を見ると、残り時間は1時間ほど。そろそろ上田を出ないといけません。

行きたかったけれどお休みだったお店もあり、もっと歩いてみたかった場所もあり、ですが、今回も終わりが近づいてきています。

最後は、表通り沿いのカフェに入ることにしました。こぎれいな感じのカフェで、前から気になっていつつ、入ったことはなかったのです。

広い店内でカフェラテをいただきつつ、窓の外の上田の風景を、お店の中から眺めていました。

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今回の旅のまとめ

長野県上田市へは、もう何度も出かけています。

新幹線の上田駅からすぐ、バスや電車で温泉に向かってしまうので、市街地を歩いたことはあまりなく。

それもあってここ最近は、上田に着いたら少し時間を取って街を歩いてみることにしています。最近は段々と、街歩きの面白さを分かりつつあるような気も。

泊まったのは、上田市の奥のほうにある、鹿教湯温泉でした。

静かなところですが、大きな病院があるからでしょうか、寂しい感じはせず、落ち着いた雰囲気の温泉地です。

約2年ぶり、11回目の訪問でした。新しい発見があったり、変わっていないところを見て安心したり、という・・・そんなことをスローに楽しんでいました。

おわりに、今回の旅で食べたり飲んだりしたのは、

  • 新そば
  • 美味だれ焼鳥(上田名物)
  • あんかけ焼きそば(上田名物)
  • 地酒「亀齢」(上田市の岡崎酒造)
  • ワイン「椀子シャルドネ」(上田市のシャトー・メルシャン)
  • コーヒーを3回

といったところです。コーヒーをよく飲んだ温泉旅でもありました。

他にも食べたり飲んだりしたかったものはたくさんありますが、それはまた次回の上田訪問のお楽しみ、ということで・・・

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さて、今度はどこへ行こうかな。