温泉好きのお湯

関東近郊を巡る、静かな温泉旅。今度はどこへ行こうかな。

7月某日静かな温泉旅 暑い夏の中、静岡県・伊豆長岡温泉へ('21)

たいてい自分の静かな温泉旅では、自宅から片道4時間くらいまでのところに行くことが多いです。距離にして、だいたい200キロくらいでしょうか。

それくらい移動すると、(何となくですが)遠くに来たなという感じがあって、より一層旅行気分を味わえる気がするのです。何となくですが。。

一方で、それより近いエリアへの旅行はあまり旅の気分が出なそうだな、と勝手なイメージを持っていました。

ただ最近、長い移動がちょっと疲れるな、と感じるようになってきたこともあり、今回は近いところに出かけよう、というわけです。

 

旅の計画

首都圏在住の自分にとって近いところ・・・ということで、伊豆半島の、しかも付け根のほうで探してみました。

距離にして100キロ強、ふだんの温泉旅での行き先よりは若干近いです。

伊豆半島の付け根にあって交通の便が良い温泉となると、伊豆長岡温泉が浮かびました。そこで、今回の目的地を伊豆長岡温泉に決めました。

伊豆長岡温泉は、途中の三島駅まで東海道新幹線を利用すれば早く着きますが、今回はJR東日本の特急「踊り子」の指定席を熱海まで手配しました。

踊り子号の、ネット限定の割引きっぷ「えきねっとトクだ値」が30%オフで安かったのです。何と新幹線の半額以下。

踊り子号でそのまま伊豆長岡まで行くこともできますが、「えきねっとトクだ値」はあいにく熱海までしか設定がなく、熱海まで乗ることにしました。

 

1日目(横浜→熱海→三島→伊豆長岡温泉) 

踊り子号に乗って

個人的に、横浜駅から踊り子号に乗るのは30年くらいぶりのこと。

子供の頃の夏休み、家族旅行の行き先の定番が、伊豆の温泉旅館だったのです。往復はいつも、踊り子号でした。

まあ、家族旅行で何度も行っていることもあって、大人になってからの、自分だけの静かな温泉旅ではあまり伊豆方面に行かなかったのですが・・・。

 

さて、踊り子号に使われている電車は「E257系」といいます。

E257系電車は2021年の春まで、特急「あずさ」「かいじ」として、山梨県や長野県を走っていました。

いっぽう、子供の頃に乗った踊り子号は「185系」という電車。

185系電車は昭和時代に走り出し、平成、令和と走り続けて、2021年に今のE257系にバトンタッチしたのでした。

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左が185系(2020年撮影)、右がE257系です。

そんな、ちょっと新しい踊り子号に乗ると、だいたい2割ほどの席が埋まっています。進行方向左側、途中から相模湾が見えるほうの席は、かなり予約が入っているよう。

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逆に、海の見えな右側はスカスカ。自分としては海を眺めるより密を避けたく、右側の席を予約していました。

海は見づらくても、こちらは遠くに雪の溶けた青い富士山が見えます。これはこれでいいものです。

 

横浜駅を出た踊り子号は、夏の郊外を走ります。

次の大船駅を出ると、小田原駅までは停車しません。大船駅から小田原駅までが長いなあと、子供の頃に思ったのを思い出しました。

それでも大船駅から20分そこそこ、遠くに海が見えてきたと思ったら、小田原駅に着きました。

小田原駅から先、電車は山の中に入ります。左にはずっと海が見えています。時々トンネルをくぐり。

湯河原駅の次、熱海駅で降りました。自分の乗った踊り子号はこの後、伊豆半島の南端、伊豆急下田駅まで向かいます。

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熱海と三島

きっぷは熱海までだったので、一度改札を出ることにしました。熱海駅は、乗り換えでホームに降りることはあっても、改札の外に出たことはあまりなく。

熱海駅の改札を出たのはたぶん20年ぶりくらいなのですが、熱海の駅前はきれいになっていました。と言っても、前の記憶は少々怪しくもありますが。

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人も結構来ています。近年、熱海に来る観光客が増えているとも聞きますし。

この旅の少し前、豪雨によって熱海も被害を受けたとニュース等で見てきましたが、少なくとも駅前を散歩している限りは、賑わっているようでした。

(被害のあった地域が、早く元の暮らしに戻りますように。)

少し、駅前の商店街を歩いてみます。坂を下り、途中少し海を眺め。

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暑さに負けて駅に戻り、次の電車へ乗りました。熱海駅から静岡方面に行くときも、Suicaが使えるようになっていました。

次に降りる三島駅は、熱海駅の2つお隣で、長いトンネルを抜けてすぐ着きます。うとうとしていたら間もなく三島駅に。寝過ごすところだった。。

 

ここ三島でお昼にしましょう。三島の名物と言えばウナギですが、今回はお寿司屋さんに入ります。

12時台で、お店に入ってみると満席の様子。名前を書いてお待ちください、と言われ、さらに、店内が狭いので外で待つように言われます。炎天下・・・

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ただ、他に待ってる人はいなかったので、数分ほど外で待ってからお店に入ることができました。

いさき、かます、真鯛、太刀魚・・・近海ものの白身魚をメインにいただきました。ちょっと食べ過ぎたような気もしますが、満足。ごちそうさまでした。

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白身魚ばかりだと、見分けがつかなくなります・・・

三島と言えば、伊豆国の一ノ宮「三島大社」があります。歩いてお参りに行くことにしました。

水の透き通った小川の横を歩いていきます。途中で湧き水も飲むことができました。水のきれいな街です。

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脇の鳥居をくぐって、三島大社へ。平日の昼下がりだということもあって、静か。以前お参りした際にいただいたお守りをお返しして、新しいのをいただきます。

いつものお祈り。家族が元気でいられますように。仕事を通じてスキルを高めていけますように、などなど、欲張りに。

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お参りの帰りに、広い公園を発見。楽寿園というそうです。案内を見ると、ここを抜けて三島駅前に出られるらしく。

www.city.mishima.shizuoka.jp

有料ですが、お金を払って入ってみました。緑の中を歩いた方が涼しいかな・・・というわけで。

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かなり広そうで、見どころも多そうな公園ですが、何しろ暑いので、中をじっくり見て回る気力はなく・・・

途中で休憩所を見つけて、少し休みます。ご当地名物「三島コロッケ」と、地ビールをいただいてから、三島駅へと戻りました。

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伊豆長岡温泉へ

そうしてから「いずっぱこ」こと、伊豆箱根鉄道の電車に乗ります。

乗ります、と言っても、乗車時間は10分そこそこ、伊豆長岡駅で降りました。

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ここから伊豆長岡温泉まではバスで向かいます。

バス乗り場では既にバスが待っていて、ドアも開いていたのですが、乗ってみると運転手さんも誰もおらず。

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少しばかり暑い中待っていたら、運転手さんがひょっこりやって来てエンジンをかけ、エアコンの冷たい風が吹いてきました。

駅を後にしたバスは狩野川を渡って、温泉街へと入っていきます。と言っても、最初は住宅地の中に時折宿やお店があるような感じ。

大きな病院の前を通り過ぎ、徐々に宿とお店が増えてきて、温泉街っぽくなってきます。

「温泉場上」という、旅情をそそられそうなバス停で降りると、すぐ近くに今日の宿がありました。

お部屋に案内されてひと息ついてから、大きなお風呂にゆっくり入ります。

www.onsen-oh-yu.com

焼鳥と餃子

この日は素泊まりだったので、外で早めに夕食をいただくつもりです。

事前にネットで調べて気になっていた焼鳥屋さんへ行くことにしました。地元の人気店らしいです。

宿のフロントで女将さんにお店の場所を聞くと、宿からは少しばかり離れている模様。まあゆっくり、歩いて行こうと決意。

決意してすぐ、バスがやって来たのですぐ乗りました。これでお店の近くまで行けます。楽ちん移動でした。

お店はまだ開店前で、おじさんが準備をしています。

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前を通ると声をかけられます。予約は? と聞かれ、してませんと言うと、外のカウンター席に案内されました。店内は予約でいっぱいのようです。

背後の道路とは布の覆いがあるのみで、後ろを車がビュンビュン通り過ぎていきます。

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蚊取り線香をつけてもらい、地元静岡県の日本酒と串を注文。

カメラをぶら下げていたのですが、撮っていいよ、とおじさんに言われ、忘れないようにと撮りつつ食べていきます。美味しい!

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このお店、鳥ガラのだしで作る醤油ラーメンも有名とのこと。

メニューを見ると鳥そぼろご飯も美味しそうで、ちょっと迷って〆に鳥そぼろご飯を食べました。美味しくないわけがない。

ごちそうさまでした。

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toriei-yakitori.com

まだ空は微妙に明るく。近くのバス停からバスに乗り。温泉街へと戻ります。

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温泉街の酒屋さんで地ビールを買ってから、餃子持ち帰り可、と書かれたお店を見つけて、入ってみました。

店内は常連さんがくつろいでいます。焼きたてアツアツの丸い餃子を持ち帰りました。(ご当地名物「沼津餃子」らしいです。)

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お部屋に戻ると、既に布団が敷いてありました。

いろいろな温泉地がある中で、静かな温泉街がある温泉地がやっぱり自分の好みなんだなと実感した、そんな1日になりました。

 

2日目(伊豆長岡温泉→三島→熱海)

エアコンの音で目覚めます。まだ夜明け前のよう。

もうひと眠りしようとエアコンを消して、次に目が覚めた時は鳥のさえずり。

1日の始まりは、朝風呂です。

脱衣所で浴衣を脱いで、お風呂場へ。そこでまだマスクをしたままなのに気づき、慌てて脱衣所へ戻ってマスクを外し・・・

ゆっくり温泉に入っていると、少しずつお腹が空いてきたような気がします。昨日あんなに食べたのに。

ロビーでコーヒーをいただいてから、少し早めに宿を出ることにしました。

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バスの時間を調べずに出たところ、次のバスが来るまではまだ時間があるようです。もっと宿でゆっくりしてからでも良かった模様。

温泉街を歩いて行くと、喫茶店を見つけました。営業してそうな雰囲気でしたが、入ろうとするとドアに鍵がかかっていて、入れず。

後ろを通った、犬の散歩中のおばちゃんが、開いてないの? 本当だ、おかしいねぇ、と言って通り過ぎていきました。

暑い中バスを待っても仕方ないので、駅に向かってずんずん歩いていきます。

昨日行った焼鳥屋さんのあたりでバスが追い付いてきて、そこから乗りました。ただ、せっかく歩いてバスに乗る距離が短くなっても、運賃は同じのようです。。

さて、バスは川を渡ってすぐ伊豆長岡駅へ。数分待って、三島行きの電車が来ます。

車窓は、イチゴのビニールハウスと田んぼが広がります。このあたりは、平家に敗れた若い頃の源頼朝が島流しにあった場所。

また、2022年の大河ドラマの主人公「北条義時」(源頼朝の義理の兄弟) ゆかりの場所でもあります。

もっと言うと、江戸時代末期に作られた「韮山反射炉」という世界遺産もこのあたり。史跡が盛りだくさんの場所ですが、何しろ暑くて・・・まっすぐ帰ります。

涼しくなったら行こう。。

 

そう言えばこの電車には、1つだけ「ハートのつり革」がありました。「逃げるは恥だが役に立つ」等のドラマで出てきた、縁起のいいつり革だそうで。

女の子がスマホを向けて撮っていました。自分は既婚者ですが、せっかくだからとカメラを向けます。

ちょっと恥ずかしいなと思って慌てて撮ったからでしょうか、ピンボケしてしまい。なので写真は載せません・・・撮るのは恥だが役に立つ、なのですが。

 

今回の旅のまとめ

自宅から100キロほどの、比較的近い場所への温泉旅になりましたが、十分楽しむことができましたし、遠出するより疲れなかったのが良かったな、と。

ちょうど、あの東京オリンピックが始まる前。

当時はまだ緊急事態宣言やらまん延防止やらが広がっておらず、外で食事をしたり、お酒を飲んだりができました。(もちろん、飲食時は注意しつつではあります)

このページを公開した2021年の8月下旬では、このようなことはできません。静岡県は地酒が美味しいので、またお店で普通にお酒が飲める日を待ちたいと思います。

 

さて、伊豆長岡温泉。

温泉街は少し寂れていましたが、交通の便も良いですし、街中にあるのでお店などで困ることはあまりなさそうです。

今回は暑さに負けて、近くの史跡や観光名所はパスしてしまいました。(三嶋大社へのお参りはしましたが。)

涼しくなったら再訪して、観光名所もめぐってみたいですね。その頃には、世の中が落ち着いていることを祈りつつ。

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さて、今度はどこへ行こうかな。