今回紹介する大湯温泉がある「湯之谷温泉郷」へは、個人的にも何度か行ったことがあります。
温泉郷、ということで、いくつかの温泉地が集まっていますが、大湯温泉はその中でも奥のほう。
湯之谷温泉郷の他の温泉地よりは宿やお店が多くあって、静かで小さいながらも温泉街があります。
(2017年7月、2020年10月宿泊)
建物と部屋
ということで大湯温泉自体が割と鄙びている温泉街なのですが、ここ和泉屋さんも建物は古びています。
でもこういう昭和の懐かしい感じ、個人的には好きです。
玄関が2か所ありますが、フロントに近い方の玄関からチェックイン。
廊下を抜けた先に、客室や食堂のある6階建ての建物が繋がっています。
古びたエレベータでゆっくり、上の階へ。1度目の宿泊の時は最上階の6階、2度目は4階のお部屋に泊まりました。
入ってすぐのところにシャワー付きトイレと洗面所がありました。その奥は10畳くらいの広い和室で、既に布団が敷いてあります。
窓際にあった冷蔵庫には、既に飲み物が入っていました。外は佐梨川、その先は古びた他の旅館と、シーズンオフのスキー場。
テレビの下に、何やら古めかしい機械があります。
お金を入れられないようになっているのでもう使えないのでしょうけど、懐かしいVHSビデオ見られたり、ゲームができたようです。
温泉と風呂
一番下の階(エレベーターでは2階になっていました)に、男女別の内風呂があります。
源泉かけ流しとのことで、加温や加水、循環や消毒は一切していない、無色透明の「天然水晶温泉」です。
入ってみると、内風呂のタイルがいい雰囲気。
1度目の宿泊の時は夏で、お湯がやや熱めに感じたのですが、2度目は秋の宿泊で、熱すぎることはありませんでした。
お湯はマイルドで湯上りはさっぱり。この感じ、近隣の栃尾又温泉や折立温泉のお湯に似ている気がします。
食事
2020年に宿泊した時は、お食事は夕食・朝食ともに2階の食堂でいただきました。(2017年の宿泊では、夕食がお部屋食、朝食が食堂でした。)
夕食
まずは夕食から。
2020年に泊まった時はGo Toトラベルを利用したので、食事をワンランク上げて「にいがた牛の陶板ステーキ」プランにしました。
お酒は3種類。地元魚沼市の「緑川」、南魚沼市の「八海山」、あとは小千谷市の「長者盛」と揃っています。
最後にご飯とけんちん汁、そしてデザート。お腹いっぱいになりました。ごちそうさまでした。
大湯温泉には、夕食を取れそうなお店が少なそうなので、遅い時間帯にチェックインするのでなければ、2食付のプランにした方が良いかも知れません。
なお、2017年の夏に泊まった時は、宿泊プランにビアガーデンのワンドリンク無料券がついていました。
夕食の後ひと風呂浴びてから、宿の目の前にあったビアガーデンで一杯。
朝食
朝食も食堂にていただきます。
2020年に泊まったときは、感染症対策ということでしょうか、ごはんとお茶はセルフサービスになっていました。
「大力納豆」は、この近辺の宿に泊まると朝食でよく出てきます。調べると、地元魚沼市の納豆でした。
個人的感想
大湯温泉は奈良時代の開湯ということで、長い歴史があります。
江戸時代は銀山の採掘で、昭和の頃は近くのダム建設工事で、それぞれかなり賑わったそうなのですが、今はひっそりしており、お店もまばらでした。
それでも、手前の折立温泉や奥の栃尾又温泉と同じく、温泉の質はとても良いです。
ちょっと寂れた温泉街で、川の音を聴きながらのんびりお湯に浸かって日本酒を飲んで、という時間の過ごし方が、とても贅沢だなと思えたのでした。
アクセス
電車・バス
JR上越線「小出」駅から栃尾又温泉行き南越後観光バスに乗り「大湯温泉」バス停下車、歩いてすぐ。
また、季節限定の急行バス・特急バスもあります。(2023年は6月上旬から11月上旬の運行)
このバスは、上越新幹線「浦佐」駅から出発する奥只見行きで「大湯温泉」バス停にも停車します。
バスを運行している会社は、同じく南越後観光バスです。
車
関越自動車道「小出」インターから、国道352号線経由で約20分。
国道沿いには、道の駅「ゆのたに」や、お店が多数あります。
関連リンク
近くの宿の宿泊記録
この宿が出てくる旅行記
公式サイト
さて、今度はどこへ行こうかな。