昨年の夏は、温泉旅に出かけられるタイミングが結構あり、幸せな夏でした。
小間切れ、というか、1泊2日の温泉旅を何度も、という感じではありましたが、何度も出かけられるのはありがたいことです。
7月は、新潟県の大湯温泉に出かけてきました。何度も出かけた、と書きましたが、その分、1回あたりの予算は抑え気味にはなりました。
旅の計画
ということで「時間があるときに予算がない」。これって静かな旅の温泉ブログあるあるなのですが、予算を踏まえて、
- 往復は高速バス。新幹線利用よりも若干安く。
- 基本的には宿と家との往復です。
- 高速バスから路線バスに乗り継ぐ、という、バス旅。
- ビアガーデンでワンドリンク無料券がついてくる宿泊プランにしました。
今回の目的地「大湯温泉」へは泊まったことがなかったのですが、大湯温泉の手前の「折立温泉」や、奥の「栃尾又温泉」へは宿泊したことがありました。
ということで何度か目の前は通ったことのある温泉地だったので、まあ、知らない場所ではありません。
1日目(池袋→小出→大湯温泉)
さて、今回乗る高速バス「新潟線」は、新宿のバスターミナル「バスタ新宿」からではなく、池袋駅の東口から出発です。
都内から新潟県はそれなりに遠く、渋滞すればさらに時間がかかるのですが、ゆったりした3列独立シートなので、快適でした。隣に人が座らないタイプです。
土曜日の出発だったので、途中の高速道路が渋滞することを覚悟していたのですが、幸いこの日はさほど渋滞もなく、バスは順調に関東平野を北上していきます。
そう、いつも関越自動車道を走るバスは渋滞しないかどうか、気になるのです。まあ、心配しないで済みました。
バスは埼玉県の上里サービスエリアで休憩し、川を渡って群馬県へ。
関東平野も終わり、遠くにあった山々が近づいてきて、急な上り坂になります。長い長い関越トンネルを抜けた先は、曇り空の越後平野へ。
新潟県の最初のバス停「湯沢」バス停で大半のお客さんが降ります。がらんと空いたバスは車の少ない関越自動車道を走り、自分も2つ先の「小出」バス停で降りました。
ここから少し歩いて、大湯温泉まで行く路線バスのバス停に移動し、路線バスで大湯温泉に入る計画です。小出インターから目指すバス停までは、徒歩で30分弱。
なかなかに距離があります。しかも7月の蒸し暑い日でした。小出インターのそばにコンビニがあったので、水分補給してから歩き出します。
グーグルマップ片手に歩いていきます。道の左右は田んぼの広がる、のどかな景色。
このルート、何度かやったことがあったのであまり不安はなかったのですが、バス停の場所が少々分かりにくいです。
また、バスの渋滞等で、乗り継ぎたかったバスに乗り遅れたりすると、後々大変なルートではあります。
まあ無事にバス停に着いたのですが、バスを待っている間は、乗り遅れてはいないか、時間通りに来てくれるか少々不安になったのでした。
それでも時間通りにバスが到着。段々とバスは山の方に入っていき、大湯温泉の温泉街でバスを降りました。
ちょうどお昼時です。土曜ですが大湯温泉の温泉街は静か。バス停のそばにラーメン屋さんがあり、その向かいに酒屋さんがありました。まず酒屋さんに入ってみます。
お酒やおつまみ、日用品が雑然と並んだ静かなお店で、買い物ついでにお店のおばさんにお昼をいただけるお店について聞いてみました。
向かい側のラーメン屋さんと、少し離れたところに釣り堀があって、そこでも食事がいただけるとのこと。
ラーメンの気分ではなかったので、釣り堀を目指してみました。
さて、釣り堀発見。やってるかな?
子供が釣り糸を垂らしていたり、遊んでいたりしましたが、どうやらお店の親戚の子供たちのようでした。
お客さんは自分だけでした。ざるそばを注文します。地酒も1杯だけ。一緒に出てきた漬物が美味しかったです。
ざるそばが出てくるまでの間、お店のご主人が撮られたのでしょうか、このあたりの自然や奥只見ダムなどの写真が入ったアルバムを見せてもらいました。
食事を終えて、静かな週末の温泉街をちょっと散歩してみます。お店はあるにはあるのですが、やっているかどうかは分かりません。夜のお店もあるようですが。
あちこち散歩していると今日の宿、和泉屋旅館が見えてきました。少々早めではありますが、チェックインしました。
宿泊記録はこちらから。
お昼に1杯地酒をいただいたこともあって、ビアガーデンはもういいかな、となったのですが、1杯無料券がもったいないので1杯だけいただきました。
ビアガーデンは宿の目の前にありました。ちょっと飲みすぎたかなと反省しつつ、寝ることにします。おやすみなさい。
2日目(大湯温泉→小出→池袋)
初日は曇りがちでしたが、この日は晴れ。朝食後すぐ、チェックアウトしました。
とはいえ時間はたっぷりあります。特に何かをしようと思っているわけでもなく、車で来ているわけでもないので、あちこち行けるわけでもありません。
そういうときの選択肢は本当に限られます。うん、歩くこと。これに尽きる。
そう、大湯温泉を出て、前日にバスで来た道を歩いて戻ることにしたのでした。
ルールは以下の通りです。
- バス停を見かけたら、バスの時刻をチェックする。
- まだ次のバスまで時間があるようだったら、もう1つ先のバス停まで歩く。(時間がなければ歩くのをやめて、バスを待つ。)
- 次のバス停が見えてきたら、1へ戻る。
これを繰り返しつつ、少しずつ下っていきます。
大湯温泉の温泉街を抜け、広い公園を通り過ぎて、温泉街を後にしました。
次に「奥只見シルバーライン」の入り口が見えてきます。「シルバーライン」は、暗くて長いトンネルがあり、その先は奥只見湖があります。入り口わきでトイレ休憩。
道の両サイドは田んぼです。この日は暑い日、のども渇きます。古びた自動販売機を見つけて、お金を入れてお茶のボタンを押しました。
ちゃんと飲み物が出てくるか心配になりましたが、無事にお茶を買えました。助かった。
何度か泊まったことのある折立温泉を通り過ぎます。折立温泉はぬるめの温泉なので、夏場でも気持ちよく湯あみができそうです。
折立温泉を抜けていくつかのバス停を通り過ぎ、とあるバス停でバスの時間を確認すると、そろそろバスに追いつかれそう。ここでバスを待つことにしました。
小一時間歩いたようです。さすがに疲れました。
暑い日ですが、この辺のバス停はたいてい屋根付きの待合室があるので、日差しは防げます。冬の大雪があるから待合室があるのでしょうけれど。
おばさんがリヤカーを引いてバス停を通り過ぎていきます。歩いている人を見かけたのは久しぶり。
バス停の少し先に、山菜やお米などを売っていそうな直売所があって、そこまで行くようでした。店番をされているのかもしれません。のどかなところです。
少しばかり待ちくたびれたところでバスが来ました。こんなところから、明らかに地元の人でない人が乗るなんて、そうそうないでしょう。
バスは冷房が利いていて、快適でした。
この日も小出インターまで歩いて戻ることにしていたので、行きに乗ったバス停で降ります。
もと来た道を戻り、小出インターを目指します。途中にあった地元スーパーで寄り道をして、ちょっとだけお土産を買います。
行きと同じルートなので、迷わずに小出インターへ戻ってこれました。
池袋行きの高速バスは、少し遅れてやってきました。
今回の旅のまとめ
- 池袋と新潟とを結ぶ高速バスは、大半の車両が3列シートで快適です。上越新幹線より時間はかかるものの、その分安く新潟県に向かうことができます。
- 高速バスの「小出」バス停(関越道の小出インター)から、今回利用した「南越後観光バス」の「井口新田」バス停までは徒歩30分ほどです。
- 大湯温泉の温泉街はお店が多くなさそうなので、買い物は事前に済ませるなり、宿で食事を付けておくなりした方が安心かもしれません。
余談ですが、今回持って行ったKindleを高速バスの車内に置き忘れたことに気づき、帰宅後に着払いで送ってもらいました。
この高速バスは西武バス、新潟交通、越後交通の3社で走らせていて、今回利用したのは新潟交通のバスでした。
ということで、新潟県から送り返していただいたので、送料が結構かかってしまいました。忘れ物には気を付けよう。
しかしまあ、よく歩いた旅だった。
さて、今度はどこへ行こうかな。