電車で温泉旅に出かけることが多い自分ですが、時には高速バスを利用することもあります。お得なお値段と、ちょっとした新鮮さ、たまに大渋滞・・・。
高速バスは首都圏のあちこちにあるバスターミナルから各地に向けて出発していきますが、一番規模が大きいのは、新宿にある「バスタ新宿」でしょう。
今回はそのバスタ新宿から、関東近郊の各温泉に向かっている高速バスについて書いてみます。(自分が利用したバスのみ取り上げています。)
バスタ新宿について
バスタ新宿ができるまで
バスタ新宿は、東京の新宿に2016年に開業したバスターミナルです。2016年生まれということは、このブログと同じ年だ・・・。
バスタ新宿ができるまでは、新宿のあちこちに高速バス乗り場がありました。
例えば西口にはヨドバシカメラのすぐそばにバスターミナルがあり、主に山梨県、長野県方面に向かう高速バスが出ていました。
また、新宿駅の新南口から少し歩いた先にもバスターミナルがありました。新宿を名乗りつつ、代々木駅のすぐ近くでしたが。
そんな複数のバス乗り場をバスタ新宿にまとめたわけです。
バスタ新宿へ行ってみる
バスタ新宿は、JR新宿駅の新南口に直結しています。南口改札のすぐ向かいでもあります。横断歩道を渡ったすぐ先にあり。
東京メトロの「新宿三丁目」駅からも歩ける距離です。
「バスタ」の名前は「"バスタ"ーミナル」からかな、と思っていたら「バス」と「"タ"クシー」から来ている模様。確かにタクシー乗り場もあります。
バスタ新宿は4階建ての構造になっていて、タクシー乗り場のあるフロアが3階。また、各地からバスタ新宿にやって来たバスは同じ3階でお客さんを降ろします。
高速バス乗り場
その上の4階が、まるまる高速バス乗り場になっています。エスカレーターでひたすら登っていきましょう。
乗り場の数は12か所。AからDの4か所に分かれていて、それぞれ3つの乗り場があります。
乗り場自体はさほど広さは感じませんが、頻繁にバスがやってきてはお客さんを乗せて出ていきます。12か所もあれば多くのバスをさばけそう。
AからDの4つにエリアが分かれていますが、だいたい行き先の地域でまとめられているようです。
北関東・甲信地方に行くことが多い自分が乗るときはたいてい、BとCですね。
そんな4階には窓口と、待合スペースと、狭いながらもコンビニエンスストアがあります。当初はコンビニはなかったのですが、やっぱり乗車前の買い物に便利ですね。
窓口では乗車券を購入できるようです。あいにくいつもネットで「予約→決済→乗車券発行」まで済ませてしまうので、窓口を利用したことはないのですが・・・。
窓口の人は大変だろうなと思います。バスタ新宿にはおそらく数十社のバス会社が乗り入れているので、覚えないといけないことも多そうで・・・。
待合室には広く、椅子が多くあります。少なくとも、過去にあった新宿のバスターミナルよりは広いでしょう。
高速バスが安く移動できるからでしょうか、待合室では海外からの観光客もよく見かけます。
バスタ新宿から温泉旅へ
では、バスタ新宿から温泉地に向かう高速バスに乗ってみましょう。乗り場が12か所あるので、これから乗る高速バスがどこから出るか、よくご確認を。
新宿-甲府線 (新宿~甲府駅)
新宿と山梨県の県庁所在地、甲府とを結ぶ高速バス。
京王バス、山梨交通、富士急バスが運行していて、バスタ新宿から甲府駅までは片道2,200円。特急かいじの約半額です。30分~1時間に1本と本数も多め。
経路が2つあるのですが、多くの便が石和温泉を通ります。
また、ほとんどの便は甲府駅が終点ですが、一部の便が甲府駅の先、甲府湯村温泉まで足を延ばしています。
諏訪・岡谷線 (新宿~茅野駅/上諏訪駅/下諏訪/岡谷駅)
バスタ新宿と長野県の諏訪エリアとを結ぶ高速バス。京王バスを含む5社が共同で運行していて、本数も多く、1時間に1本程度走っています。
このバスは上諏訪と下諏訪に停車するのですが、上諏訪温泉、下諏訪温泉は町中に温泉があり、駅やバス停から歩いて行けるところに温泉があります。
上州湯めぐり号 (新宿~伊香保温泉~草津温泉)
新宿から関越自動車道で群馬県を目指し、伊香保温泉を経由して草津温泉バスターミナルまで向かうバスです。
ジェイアールバス関東が運行しています。
那須・塩原号(新宿~那須温泉/塩原温泉)
バスタ新宿から一般道経由で東北自動車道に入り、栃木県の那須温泉、もしくは塩原温泉バスターミナルまで走る高速バス。
ジェイアールバス関東と、栃木県のバス会社「関東自動車」とが共同で運行しています。(塩原温泉行きはジェイアールバス関東のみ)
那須温泉行きと塩原温泉バスターミナル行きとがありますが、那須温泉行きの終点は、那須湯本温泉の温泉街の中にあります。
塩原温泉バスターミナル行きは塩原温泉郷の中を走り、温泉街の中心部にあるバスターミナルが終点です。土日・祝日のみ運行で、本数も1日1往復のみです。
その他のバスターミナルから温泉旅へ
都内にはバスタ新宿以外にもいくつかバスターミナルやバス乗り場があります。東京駅、池袋駅、浜松町駅等々。
ここでは、バスタ新宿以外の都内の乗り場から各地の温泉へ向かうバスを簡単に紹介しておきます。
四万温泉号(東京駅~四万温泉)
群馬県の四万温泉に向かう高速バス「四万温泉号」(運行会社:関越交通)は、江東区の東雲(しののめ)の車庫から出て、東京駅の八重洲口に寄って、群馬県を目指します。
東京駅八重洲口の乗り場は、バスターミナルから離れた道路上にバス停があるのでご注意ください。
千曲線(池袋~軽井沢/佐久/小諸・上田・別所温泉)
池袋駅の東口からは、関越自動車道・上信越自動車道を経由して長野県の上田市にある「別所温泉」に向かう高速バスが出ています。
運行しているのは、西武バスと長野県の千曲バスの2社。別所温泉まで向かうのは1日2便になります。
というわけで
ここ最近は電車での温泉旅が多いのですが、時々高速バスを利用しています。バスタ新宿にある程度の高速バスが集約されて、乗る方としては便利になりました。
ただ、バスタ新宿は比較的乗り場が広めですが、利用者の多さはそれ以上で、時期によっては手狭だなと感じます。
そして、乗り場はバスタ新宿にだいぶ集約されたものの、高速バスの予約サイトはまだあちこちに散らばっていて、その辺も集約されたらもっと便利になるでしょうね。
バス会社も予約サイトも種類が多くて、ここ数年で出てきたバス会社については、まだよく把握できておらず、です。
そのあたり、まだ高速バスは発展途上なのかもしれませんね。
個人的には、高速バスは交通費を節約しつつ温泉旅をしたい時の強い味方になるので、これからも時々利用していこうと思っています。
さて、今度はどこへ行こうかな。