温泉好きのお湯

関東近郊を巡る、静かな温泉旅。今度はどこへ行こうかな。

千曲バス「上田-松本線」に乗って、鹿教湯温泉(長野県)へ。

※このページにはプロモーションが含まれています。

長野県で2番目に人口の多い松本市と、3番目の上田市との間をまっすぐ結ぶバスが走っていることは、意外と知られていない気がします。

何度かこのバス「上田-松本線」を利用したことがあるのですが、乗るたびにバスの車内が空いていて、ちょっと今後が心配になったものでした。

そんな「上田-松本線」の存在を少しでも知っている人が増えたらいいなと思い、今回書いてみることにした次第です。

上田-松本線の概要

その名の通り、上田(上田駅)と松本(松本バスターミナル)とを結ぶバスです。

松本バスターミナルは松本駅からすぐ近くの場所にあるので、バスから電車に乗り換えるのも便利です。

運行しているバス会社は「千曲バス」。上田市側の"東信エリア"で営業している会社です。

途中のバス停は「生島足島神社前」(いくしまたるしまじんじゃまえ)「鹿教湯温泉」(かけゆおんせん)バス停のみ。両端のバス停とあわせて4か所にしか停車しません。

(特急バス、という扱いのようです。)

毎日運行されているわけではなく、基本的には土曜・日曜・祝日のみの運行です。

なお、上田駅と鹿教湯温泉との間は、千曲バス「鹿教湯線」のバスが毎日走っています。

www.onsen-oh-yu.com

  • 平日:千曲バス「鹿教湯線」のみ
  • 土日・祝日:千曲バス「鹿教湯線」と「上田‐松本線」

松本バスターミナルと鹿教湯温泉との間は、平日のみ、ぐるっとまつもとバス「鹿教湯温泉線」のバスも走っています。

  • 平日:ぐるっとまつもとバス「鹿教湯温泉線」のみ
  • 土日・祝日:千曲バス「上田‐松本線」のみ

年末年始など、バスが運休になる日もあるので、事前に確認しておいた方が良さそう。

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鹿教湯温泉バス停。左が千曲バス、右がアルピコ交通のバス停です。

所要時間

主な区間の所要時間は以下の通りです。

  • 上田駅~松本バスターミナル:約1時間30分
  • 上田駅~鹿教湯温泉:約40分
  • 鹿教湯温泉~松本バスターミナル:約50分
電車との比較

上田駅から松本駅まで電車で向かうと、こんなルートになります。

  • 上田ー(しなの鉄道線)ー篠ノ井ー(JR篠ノ井線)ー松本

ざっくりですが、このルートは普通列車のみの利用で所要時間は約2時間

篠ノ井~松本間を特急「ワイドビューしなの」を利用すれば、バスと同じくらいの約1時間30分程度、というところです。

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路線バスとの比較

また、上田駅~鹿教湯温泉は路線バス「鹿教湯線」も走っていますが、上田‐松本線のほうがショートカットルートで鹿教湯温泉を目指すので、所要時間は短いです。

鹿教湯線の所要時間は、1時間10分程度となっており、その差は30分。

運賃

運賃は以下の通りです。

  • 上田駅~松本バスターミナル:1,500円
  • 上田駅~鹿教湯温泉:500円
  • 鹿教湯温泉~松本バスターミナル:1,200円

バスに乗る際に、どこで降りるかを告げてお金を払い、乗車券を受け取ります。

乗車券は降りるときに運賃箱へと入れるようになっています。なくさないようにご注意を。

なお、Suica等のICカードは利用できませんが、この路線は上田市内の電車・バスの多くで利用できるQRコード決済に対応しています。

スマートフォンのアプリをダウンロードし、クレジットカード等の決済方法を設定して、乗るとき・降りるときにQRコードをかざします。

www.city.ueda.nagano.jp

先ほど記載した通り、上田駅と鹿教湯温泉、松本バスターミナルと鹿教湯温泉との間には普通の路線バスも走っていますが、それらのバスと運賃は同じ金額になっています。

電車との比較

先ほどの電車ルート「上田ー(しなの鉄道線)ー篠ノ井ー(JR篠ノ井線)ー松本」を利用した場合、運賃は普通列車で1,570円と、若干お値段が上がります。

(バスの方が所要時間が短いのは、先ほど記載の通りです。)

また、特急「ワイドビューしなの」の篠ノ井ー松本間の特急料金は1,200円(自由席)。

なので、この区間で特急を利用すると2,770円になってしまいます。

本数

上田-松本線は土日祝日のみの運行で、さらに本数も1日2本と少ないです。

上田駅を出る便の出発は、朝の8時台と昼の13時台です。鹿教湯温泉への静かな温泉旅で利用するなら、13時台の便が便利でしょうね。

松本バスターミナルを出る便は、午前10時台と夕方17時台の出発です。こちらはどちらも上手く利用できそうに思います。

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上田‐松本線に乗ってみた

それでは、上田駅からバスに乗ってみましょう。

上田駅~鹿教湯温泉

上田‐松本線のバスは、上田駅「お城口」の前にあるロータリーの1番乗り場から出発です。毎日運行の鹿教湯温泉行きバス(鹿教湯線)と、乗り場は同じ。

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お昼の上田-松本線、松本行き直行バスは13時台に上田駅を出るのですが、ほとんど変わらないタイミングで鹿教湯温泉行きのバスがやって来ます。

なので、乗り間違えにご注意ください。鹿教湯温泉へは、上田-松本線の方が先に着きます。運賃は同じです。

さて、上田-松本線のバスは高速バスの車両を使っているので、乗ってみるとちょっとリッチな感じ。短い旅ですが、車内でフリーWi-Fiも利用できました。

バスはロータリーを出て左折し、もう一度左折して電車の線路をくぐり、千曲川を渡ります。

橋の左、上田電鉄の赤い鉄橋が見えてきます。

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車窓はお店や住宅が最初は多かったのが、少しずつ建物が少なくなります。上田電鉄の線路とは、寄り添ったり離れたり。

2019年12月に廃止になった「平井寺経由鹿教湯行き」のバスと近いルートを走っているようです。(結構便利だったんだけどな・・・)

右手に「生島足島神社(いくしまたるしまじんじゃ)」が見えます。2020年4月、神社前にバス停が新設されました。

神社を挟んだ反対側に、上田電鉄別所線の「下之郷」駅があります。

(ただし、上田駅から乗った場合、生島足島神社バス停では降りることができません。また、生島足島神社前から乗って上田駅に行くこともできません。)

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バスは坂を登って平井寺トンネルに入ります。

トンネルを出て左に曲がり、田んぼと里山の中、国道を道なりに走っていきます。秋になるとマツタケの直売所も目にするところ。

このあたりは「丸子温泉郷」と呼ばれ、このバスが目指す鹿教湯温泉以外にも霊泉寺温泉、大塩温泉という温泉があります。

国道沿いにそれらの温泉への入り口があり、左手にちらっと見えるのですが、バスは通過していきます。

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大塩温泉を通り過ぎ、バスは国道をそれて鹿教湯温泉の温泉街へ。坂を登りきったところが鹿教湯温泉バス停で、ちょうど温泉街の中心部のあたりです。

鹿教湯温泉でお泊まりの方はここで降ります。ご乗車お疲れさまでした。

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鹿教湯温泉~松本バスターミナル

松本に出る方は、そのままバスに乗っていきましょう。

鹿教湯温泉の次は、終点の松本バスターミナルまで停車しません。温泉街を通り抜け、また国道に合流すると、バスは林の中を緩やかに登っていきます。

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標高の高い山の中、橋でまっすぐ一気に進んでいくと、料金所が見えてきます。

料金所で一時停止して、バスはその先の三才山(みさやま)トンネルへと入っていきます。

短いトンネルと長い橋とを抜け、バスは少し長い三才山トンネルへ。

トンネルの先は松本市で、トンネルを抜けると長い下り坂。バスもスピードを上げて下っていきます。

坂を下りて川沿いの道を走っていき、車窓も徐々に町らしくなり、松本の町が近づいているようです。

「松本の奥座敷」浅間温泉の近くを通り過ぎ、バスは住宅街の中を走ります。時間帯によっては車の量が多く、少し渋滞している時も。

最後は市街地の大通りをまっすぐ進み、終点の松本バスターミナルへ。降りるバス停はバスターミナルの外にあり、横断歩道を渡るとすぐ松本駅です。

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ご乗車お疲れさまでした。

ちなみに、松本バスターミナルから上田駅に行くバスは、松本バスターミナルの7番乗り場から出発です。

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おわりに

以上、土日祝日限定の運行ではありますが、上田と松本とを結ぶ直行バスを紹介しました。

中間地点にある鹿教湯温泉へは、上田からも松本からも一番早く着けるバスなので、土日の温泉旅ならぜひ利用したいもの。

そんな上田-松本線のバスですが、あまり知られていないのか、自分が何度か乗った時は空いていました。

一方で、ここ最近、このバスの運行会社「千曲バス」は運転手不足が深刻らしく、それを理由に路線バスの減便が発生しています。

上田市街と鹿教湯温泉とを結ぶ他の千曲バスも一部廃止や減便になってしまいました。

そのような状況で、もし上田-松本線の利用者が少ないままだと、今後が心配なところではあります。

また、松本から鹿教湯温泉の間は、平日限定で「ぐるっとまつもとバス」も走っています。

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このバスも、以前は毎日の運行で、本数は今より多かったのですが、いつしか平日限定になり、なおかつ本数も減っていました。

松本から鹿教湯温泉、という需要が多くないのかもしれませんが、今回の上田‐松本線も同じルートを走るので、ますます心配なところ。

ということで、上田-松本線のバスを紹介してみたのでした。

自分もまた利用したいと思っていますが、皆さんも参考にしていただけると嬉しいです。

最後に余談。

上田-松本線の車両は高速バスの車両ですが、高速道路は通らないので、テレビ番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」でも利用できるはずです。

あの番組は確か、高速バスの利用NGというルールがあったと記憶・・・

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さて、今度はどこへ行こうかな。

 

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