温泉好きのお湯

関東近郊を巡る、静かな温泉旅。今度はどこへ行こうかな。

南越後観光バスに乗って、栃尾又温泉(新潟県)へ。

新潟県は関東からは少しだけ遠い県ですが、中越地方であれば比較的近いところにあります。

ちょうど三日月のような、クロワッサンのような形の新潟県の、真ん中あたりが中越地方になります。

というわけで近いので、新潟県への温泉旅であれば、中越地方の越後湯沢や、その少し北の温泉地によく行く自分です。

そんな中越の温泉地の中で最もよく足を運んできたのが「湯之谷温泉郷」。

国道沿いに温泉地が並んでいて、奥の方にあるラジウム温泉「栃尾又温泉」までは毎日バスが走っています。

路線の概要

路線には特に名前はついていませんが、今回紹介するバスはJR上越線の「小出」駅と、ラジウム温泉として有名な「栃尾又温泉」とを結んでいます。

小出駅はローカル線の普通列車のみが止まる小さな駅で、その2駅隣が上越新幹線も止まる、浦佐駅。

なので、関東地方から小出に行く場合は、上越新幹線で浦佐駅まで出て、そこから上越線に乗り換える、というルートになります。

新潟県のバス会社「南越後観光バス」がこのバスを走らせています。

www.minamiechigo.co.jp

所要時間・運賃・本数

所要時間

JR小出駅前から、各温泉地までの所要時間は以下の通りです。距離はさほど長くはないので、所要時間も短めです。

  • 小出駅前→折立温泉:約20分
  • 小出駅前→大湯温泉,栃尾又:約30分

運賃

距離が短めなので、運賃もさほどかかりません。

  • 小出駅前→折立温泉:320円
  • 小出駅前→大湯温泉:390円
  • 小出駅前→栃尾又温泉:410円

南越後観光バスではSuicaのようなICカードは使えませんので、現金払いになります。

本数

だいたい1~2時間に1本程度走っています。

  • 栃尾又温泉行き:平日10本、土日9本。
  • 小出駅行き:平日11本、土日9本。

なお、年末年始は本数が大幅に減るようです。

最終バスの時刻

平日であれば夕方の新幹線に接続していますので、遅めのチェックインが可能な宿であれば、平日に仕事を早く切り上げてそのまま温泉へ、ができそう。

  • 東京駅17:40発→浦佐駅19:13着/19:19発→小出駅19:27着/19:35発→栃尾又温泉20:06着

土日は最終バスの時刻が少し早くなりますので、こんな感じ。

  • 東京駅15:40発→浦佐駅17:13着/17:54発→小出駅18:03着/18:40発→栃尾又温泉19:13着

乗ってみた 

JR小出駅の駅前はこじんまりとしています。タクシー乗り場の横にバス停があります。

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小出駅を出たバスはまず、ぐるっと回って魚野川を渡ります。

小出の町は駅から見て川を渡った反対側で、アーケードの商店街が並んでいます。冬は雪深いので歩道には屋根があるのが、雪国らしいですね。

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バスは終点の栃尾又温泉まで、この先ずっと道なりに進んでいくことになります。

少し行くとアーケードが途切れまして、国道17号と交差する交差点の手前に南越後観光バスの小出営業所があり、古いバスが休んでいます。

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します。このあたりから2キロほど南に下った場所に、関越自動車道の小出インターチェンジがあります。

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ここでちょっと脱線。小出インターチェンジには高速バスの小出バス停があり、都内(池袋)からのバスが通ります。

都内から高速バスに乗って小出でバスを降り、少し歩いて路線バスのバス停まで行けば、乗り換えが一応できます。

ただ、高速バスと路線バスとの乗り換えはちょっと難易度高め。やるかどうかは自己責任ですが、乗り換えポイントは「井口新田」バス停です。

マニアックなので気にせず次にまいりましょう。

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アーケードが途切れると、窓の外の景色は徐々に田んぼが目立つようになります。さすが米どころ。この辺は魚沼市。コシヒカリの産地です。

温泉宿でいただくごはんの美味しいこと!

「湯之谷中学校」「湯之谷庁舎前」と、”湯之谷”という名前のバス停が続きます。この辺は旧「湯之谷村」のエリア。今は合併して、魚沼市になっています。

どのバス停にも、しっかりとしたつくりの待合室があります。雪の季節にバスを待つときは屋根が必須なのでしょうね。

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バスは湯之谷温泉郷に入っていきます。時々道と側とが交差して、バスも川を渡りつつです。

窓から景色を見ると、夏から秋は道のわきに山菜やきのこの直売所が出ていたりして、山が近くなっているのを感じます。

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最初は葎沢(むぐらさわ)温泉、芋川温泉などの小さな温泉地がありますが、その次にある折立温泉は、ネットでも予約できる宿がいくつかあります。

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折立温泉を抜けると奥只見ダム方面への道「奥只見シルバーライン」が左に分かれます。

奥只見シルバーラインは古びたトンネルが続く道で、その先に大きなダム湖「奥只見湖」があり、その向こうは尾瀬になります。

が、今回のバスはシルバーラインへは入りません。まっすぐ行きましょう。

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続いて、湯ノ谷温泉郷の中で一番大きな「大湯温泉」の入口にさしかかります。

ここで乗っているバスによって2種類のルートに分かれます。左に曲がって大湯温泉スキー場のそばを通る便と、まっすぐ進んで大湯温泉の温泉街のそばを通っていく便と。

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お互いのルートは佐梨川の両岸になるのですが、橋もありますし、お互い歩いていける距離でさほど遠く離れているわけではないので、どちらに乗っても問題ありません。

ここでは、まっすぐ温泉街に向かうルートを紹介していきます。

道の両脇に広い公園があります。「大湯公園(奥只見レクリエーション公園)」といいまして「交流センター ユピオ」という、日帰り温泉付きの建物があったりします。

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奥只見レクリェーション都市公園

大湯公園を抜けて、大湯温泉の温泉街に入ります。ちょっと寂しい温泉街ですが、宿がいくつかあるので何人かがバスを降りていきます。

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大湯温泉を出て少し走ってから、バスは左折してまた佐梨川を渡り、先ほど左に分かれていった、大湯温泉スキー場を経由するルートと合流します。

橋を渡ると右に曲がり、細い道。終点の栃尾又温泉まではもうすぐです。

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そうして栃尾又温泉に到着。バス停の向こう、駐車場を挟んで3件の宿があります。向かって右手が自在館、左手前が神風舘、その奥が宝厳堂。

お目当ての宿へチェックインするとしましょう。ご乗車お疲れさまでした。

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さて、今度はどこへ行こうかな。

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