三日月のような形をしている新潟県。その真ん中のエリアを「中越地方」と呼びます。
中越地方の中でも、山側(三日月の外側)のエリアは首都圏からも比較的アクセスしやすい場所にありますが、このエリアにはいくつかの温泉地があります。
個人的にこのエリアでよく行く温泉が、魚沼市にある、湯之谷温泉郷。
温泉郷という言葉は「複数の温泉地が集まった場所」という意味で使われることが多いです。
湯之谷温泉郷の中にある温泉地もいくつかあります。山奥側(西側)から順に、
- 銀山平温泉
- 駒の湯温泉
- 栃尾又(とちおまた)温泉
- 大湯温泉
- 折立温泉
- 芋川温泉
- 葎沢(むぐらさわ)温泉
- 薬師温泉
と、温泉地が並んでいます。
太字の3か所、栃尾又温泉、大湯温泉、折立温泉には合計10回以上泊まったことがあります。今回はこの3か所の温泉について、まとめページを書いてみます。
- 栃尾又温泉・大湯温泉・折立温泉の概要
- 栃尾又温泉・大湯温泉・折立温泉へのアクセス
- 栃尾又温泉・大湯温泉・折立温泉の温泉街
- 栃尾又温泉・大湯温泉・折立温泉で泊まった宿
- 僕が栃尾又温泉・大湯温泉・折立温泉に行く理由
栃尾又温泉・大湯温泉・折立温泉の概要
栃尾又温泉
ちょっと珍しい「放射能泉」という泉質の温泉。天然のラジウムが含まれているそうです。日本有数のラジウム含有量なのだとか。
そんな栃尾又温泉には3件の宿があります。3件の宿の建物がお互いにつながっていて、メインのお風呂を3件共同で利用しているのが特徴です。
大湯温泉
栃尾又温泉から佐梨川に沿って1キロあまり離れたところにあるのが、大湯温泉。静かな温泉街があり、宿やお店が複数並んでいます。
温泉は無色透明の単純温泉で、温度は高めですが、熱すぎるということはありません。水の感じがマイルドなところが、栃尾又温泉に似ているように思えます。
折立温泉
さらに佐梨川に沿って2キロほど下っていった先に、折立温泉があります。田んぼの中に数件の宿がある、こじんまりした温泉地。
温泉は、大湯温泉と同様に、無色透明の単純温泉。温度はぬるめで、じっくり入れます。こちらも、お湯の感じが栃尾又温泉に似ているような気がします。
栃尾又温泉・大湯温泉・折立温泉へのアクセス
JRと路線バスで向かう
栃尾又温泉・大湯温泉・折立温泉に公共交通機関で行く場合は、JRの小出駅から路線バスに乗ることになります。
小出駅は、JR上越線の駅。二つお隣に、上越新幹線も止まる浦佐駅があるので、もし首都圏から小出駅まで行くとしたら、
東京駅→(上越新幹線)→浦佐駅→(JR上越線)→小出駅
というルートになります。
この小出駅から、栃尾又温泉行きの南越後観光バスが出ています。途中、折立温泉と大湯温泉も通ります。
この路線バスについて、詳しくは以下のページもご覧ください。
また「小出駅からバス」以外の方法でも行くことができます。
- 夏から秋の登山シーズン、上越新幹線の浦佐駅から奥只見ダム行きのバスが出ます。このバスが、折立温泉、大湯温泉、栃尾又温泉を経由します。
- 宿によっては、小出駅から送迎していただける場合もあります。
- 関越自動車道の小出インターチェンジまで高速バスで行き、近くのバス停まで歩いて栃尾又行きの路線バスに乗り換えることもできます。
高速バスと路線バスで向かう
そう、小出駅と湯之谷温泉郷との間には、関越自動車道の小出インターチェンジがあります。
料金所を出たところに高速バスの小出バス停があり、そこに都内(池袋)と新潟市とを結ぶ高速バスが停車します。
小出インターチェンジから北に向かって2キロほど歩くと、小出駅と栃尾又とを結ぶバスのバス停があるので、高速バスと路線バスとを乗り継ぐことが可能です。
ただ、高速バスを降りてから2キロほど歩く必要があります。
また、高速道路が渋滞して時間通りに小出インターチェンジに着かなかったら、バスの乗り継ぎに失敗するリスクがあり。
ちょっと難易度は高いのですが、やってみると意外と便利ですし、上越新幹線より交通費を抑えられます。
栃尾又温泉・大湯温泉・折立温泉の温泉街
栃尾又温泉は3件の宿のみでお店はなく、折立温泉も小さなところで温泉街と言えるほどのお店はありません。
大湯温泉には静かな温泉街があります。お店は多くはないものの。
大湯温泉の温泉街
そんな中で、行ったことのあるお店をいくつか紹介します。
大黒屋酒店
おそらく温泉街唯一の酒屋さん。新潟県の地酒、ワイン、地ビールが売られていました。他にお店がないので、貴重な存在です。
つりぼり大和屋
その大黒屋さんで飲食店情報を聞きました。すると、近くの釣り堀で食事ができるとのこと。山菜の漬物が美味しかったです。
なお、2020年10月に訪問した時は、感染症が収束するまで休業中とのことでした。
その他のお店
その他、利用したことはないのですが、お店をいくつか。
大黒屋さんの向かいに「松坂屋食堂」というお店があります。夜も営業しているので、これまた貴重な存在です。
細い道に入ったところには「若松屋」という温泉まんじゅうのお店があり、止まった宿でも翌朝のおまんじゅうを予約できるようになっていました。
japanese-confectionery-shop-743.business.site
他に、夜に営業するお店もいくつかあるようですが、未確認です。
折立温泉付近のお店
折立温泉には3度泊まったことがあるものの、基本的には宿におこもりで過ごしており、近くのお店を利用したことがありません・・・なかなか機会がなく。
国道352号線沿いに「丸吉食堂」というお店があります。
温泉まんじゅうは、佐梨川に近いところにある「吾妻家」で買えるようです。
折立温泉の宿とお店のリンク集がありましたので、貼っておきます。
個人的には、1日数本の路線バスか、宿の送迎でまっすぐ宿に向かうことが多く、なかなかお店に入る機会がなく、です。
国道352号線沿いにはここで取り上げた以外にもお店が点在しています。宿やバス停からは離れているので、こういう時は「車があれば・・・」と思ってしまいますね。
栃尾又温泉・大湯温泉・折立温泉で泊まった宿
それぞれの温泉地に複数回泊まったことがあり、5か所の宿を利用してきました。
栃尾又温泉「自在館」
栃尾又温泉に3つある宿の1つ。有名なのでご存知の方も多いでしょうね。
様々なお部屋があり、湯治プラン用の部屋やベッドのある特別室も用意されています。
栃尾又温泉では3件の宿でお風呂を共有していますが、ここ自在館では自家源泉を持っていて、自在館だけのお風呂がいくつかあり、貸し切り利用もできます。
栃尾又温泉「神風舘」
自在館に隣接する湯治宿です。この神風館は湯治客向けで、比較的安いお値段で泊まることができます。
大湯温泉「湯元庄屋 和泉屋旅館」
大湯温泉にある数件の宿の中では、規模の大きなほう。6階建ての建物が目立ちます。源泉かけ流しのお風呂に入れます。
折立温泉「やまきや旅館」
折立温泉にある、リーズナブルで食事の美味しい宿です。お食事が美味しく、泊まった時は夕食に釜飯と白米の両方が出てきました。さすが米どころ魚沼。
折立温泉「旅館長者」
国道沿いにある古びた宿。ここでもぬるい温泉に入ることができます。お食事は山の食材メインの温かいメニュー。
僕が栃尾又温泉・大湯温泉・折立温泉に行く理由
3つの温泉はともにまろやかな泉質なのですが、特に栃尾又、折立はぬるめで、長く浸かれて気持ちがよく、好みです。
また、新潟県という場所柄お米やお酒が美味しく、他の食べ物も美味しいのです。
湯之谷温泉郷のある魚沼市は、新潟県の中でも関東に近い場所にあるので、比較的交通の便がいいのもメリット。
栃尾又温泉、大湯温泉、折立温泉以外の温泉も気になっているので、今後は、それらの温泉にも行ってみたいところです。
さて、今度はどこへ行こうかな。