ますや旅館は、温泉好きの方々のウェブサイトや温泉関係の本にもよく掲載されているのでご存知の方も多いと思います。
作家の島崎藤村が泊まった宿とのことで「藤村ゆかりの宿」として知られています。
以前の日経新聞の記事で、宿泊客から「フジムラユカリさんって誰ですか?」と聞かれることもある、なんて書いてありました。
シマザキトウソン、です。
初めて泊まったのは2007年の夏のこと。
当時は宿のウェブサイトもなく、予約サイトにも掲載されていない宿でした。
なので、ネット上の掲示板情報で「ひとりでも泊まれる」と書かれてあったのを頼りに、電話で予約したのでした。
(2007年8月,2008年1月,2009年11月宿泊)
建物と部屋
田沢温泉のある青木村へは、北陸新幹線の上田駅からバスが出ているのですが、バスは村の中心部の青木バスターミナル止まりです。
バスターミナルから宿までは距離があるので、そこから宿に迎えに来ていただきました。
(最初に泊まった時だけは、歩いちゃえ、ということで、30分そこそこ歩きました。それはそれで、いい散歩になりました。)
古びた木造の建物です。明治時代に建てられたそう。とても雰囲気があります。
ひとりで泊まった時は2階の6畳間に案内され、既に布団が敷いてありました。
2名で泊まった時も2回あります。
2回目の時は、島崎藤村が泊まった特別室「藤村の間」のすぐ下にある、1階の広い部屋でした。
3回目の時は、2階の離れた部屋を2間用意していただき、片方が布団が敷かれた寝室、もう片方が食事の部屋になっていました。
いずれも、トイレ、洗面所は共用です。トイレはウォシュレットでした。
温泉と風呂
お風呂は宿の右奥に、男女別の内風呂と露天風呂があります。
また、別な場所に家族風呂が2か所ありました。
温度はぬるめで、硫黄泉の香りがする柔らかくて無色透明の温泉です。飲泉もできました。
お風呂に向かう途中の廊下に、芸能人の色紙が多数飾られていました。
俳優・女優・アイドル・お笑いタレント等々、幅広い有名人が、ロケ等でますや旅館に宿泊しているようです。
また、廊下の脇にはピンポン室もありました。
以前「卓球温泉」という映画のロケで、ここの年代もののピンポン台が使われたそうです。
食事
夕食はお部屋食でした。(宿泊当時)
夕食時は仲居さんが1階から階段を上って順番にお食事を運んでくるのですが、古い木造の建物なので、仲居さんの階段の上り下りで、少し建物が揺れる感じがします。
別注料理とお酒が豊富な宿でして、信州サーモンのお造りと生ビールを注文しました。生ビールはヱビスでした。
かじかと、いなご。
朝食は食堂でいただきます。朝食会場はやや狭く、少し窮屈な感じもしました。
個人的感想
古い建物に泊まりたい、という人にはおすすめできます。温泉も食事もいいですし。
田沢温泉だと他にもいい宿があり、近隣の霊泉寺温泉や鹿教湯温泉にも行きたいので、毎回このエリアの宿選びには悩むところではあるのですが。。。
アクセス
電車・バス
北陸新幹線・しなの鉄道線・上田電鉄「上田」駅から、千曲バス青木線に乗り、終点「青木バスターミナル」で下車。
そこからは宿の送迎があります(要予約)。
車
- 上信越自動車道「上田菅平」インターから、国道143号線経由で約40分。国道沿いには道の駅「あおき」や、飲食店も多くあります。
- 長野自動車道「麻績(おみ)」インターから約30分。
関連リンク
近くの宿の宿泊記録
この宿が出てくる旅行記
公式サイト
さて、今度はどこへ行こうかな。