千曲バス(ちくまバス)は、長野県東部でローカル路線バスを走らせている会社です。
今回は上田市を通る千曲バスで、何度か利用したことのある「青木線」を紹介してみます。
終点から少し先には、田沢温泉・沓掛温泉(くつかけおんせん)という2か所の温泉があり、そちらに行くときに利用するバスになります。
青木線の概要
ということで、運行している会社は「千曲バス株式会社」。
上田市内にある「下秋和車庫」から、上田の市街地を抜けて上田駅に寄り、上田市の隣にある村、青木村にある「青木バスターミナル」までを結ぶ路線バスです。
青木村には田沢温泉と沓掛温泉、2か所の温泉がありますが、それらの温泉に行くときは、青木バスターミナルから宿のお迎えをお願いするか、村営バスを利用します。
所要時間・運賃・本数
所要時間
時刻表では、所要時間は以下の通りになっています。
- 下秋和車庫~青木バスターミナル:約40分
- 上田駅~青木バスターミナル:約30分
「時刻表では」、と書いたのは、このバスが数分程度遅れてやってくることが多い印象だからです。上田の市街地を通り抜けるのに少し時間がかかることが多いらしく。
運賃
上田駅から青木バスターミナルまでの運賃は300円です。
以前はその倍以上かかったのですが、上田市の「運賃低減バス運行計画」によって、300円に値下げされています。
なお、Suica等のICカードは利用できませんが、上田市内の電車・バスの多くで利用できるQRコード決済に対応しています。
スマートフォンのアプリをダウンロードし、クレジットカード等の決済方法を設定して、乗るとき・降りるときにQRコードをかざします。
本数
上田駅と青木バスターミナルとの間の本数は以下の通りになっています。(上田駅と「下秋和車庫」との間は、若干本数が変わります。)
- 平日:上田駅→青木バスターミナルが17本、青木バスターミナル→上田駅が15本
- 土日休日:いずれも12本
日中は1時間に1本走っていて便利です。上手く利用すれば、途中下車して観光して次のバスに乗る、なんてことも可能。
最終バスの時刻
平日は最終バスの時刻が遅めに設定されているので、それを利用すればかなり遅い時間に青木村に着くことができます。(2019/5現在)
- 東京駅19:32発→上田駅21:03着/21:35発→青木バスターミナル22:04着
ただ、田沢温泉・沓掛温泉は青木バスターミナルのさらに先にあり、温泉までの村営バス(平日のみ運行)は夜には走っていません。
また、宿の最終チェックイン時刻は予約サイトを見る限り21時ごろなので、平日の最終バスで温泉に行くのは難しいかもしれません。
一方で、土日の場合は最終バスがもう少し早くなります。
- 東京駅17:32発→上田駅19:07着/19:29発→青木バスターミナル19:58着
補足:青木村営バス
青木バスターミナルから田沢温泉・沓掛温泉へは青木村の村営バスが走っているのですが、本数も少なく、平日のみの運行になります。
田沢温泉、沓掛温泉ともに、青木バスターミナルからの所要時間は10分前後です。自分が土日休みの人なので、まだ村営バスを利用できたことはありません・・・
バスが利用できない場合は、事前に宿に相談して青木バスターミナルまでのお迎えをお願いするのが現実的です。
歩くとなると、青木バスターミナルから田沢温泉までは徒歩で30分ほど。沓掛温泉はもっと遠くて、小一時間ほどかかります。(→両方ともやったことあります)
乗ってみた
上田駅~上田原駅前
それでは、上田駅から青木線のバスに乗ってみましょう。上田口の「お城口」目の前にあるバス乗り場にバスがやってきます。
1番乗り場でバスを待つのですが、バスは上田市内の車庫を出て、街を通って駅に来るので、多少遅れて上田駅に来ることが多いです。
行き先に「青木」とあるバスが、今回乗る青木線のバスです。上田駅を出ると左に曲がって、また次の信号を左折して、新幹線としなの鉄道の線路をくぐります。
最初のバス停は「アリオ上田入口」。セブン&アイ系の大きなショッピングモール「アリオ上田」があります。
お土産等も豊富にあるので、温泉に行く前の買い物や、帰る前のお土産購入に立ち寄るのも良さそう。ちなみに、上田駅からアリオ上田までは徒歩5分の距離です。
その後、バスは終点の青木バスターミナルまでひたすら道なりで進んでいきます。まず千曲川を渡ります。左に「上田電鉄別所線」の赤い鉄橋が見えます。
上田電鉄別所線の線路と、今回取り上げている青木線のバスは、実は途中まで並行して走っています。間に建物があるので分かりづらいのですが。
最初は上田の町中で車も多く、道路沿いもお店が多め。
しばらく走ると「上田原駅前」というバス停を通ります。ここで上田電鉄別所線とはお別れ。別所線は別所温泉を目指します。
上田電鉄別所線のページはこちら。
上田原駅前~青木バスターミナル
さて車窓を見ると、郊外の雰囲気になってきています。それまではお店が多かったのが、徐々に民家が目立つように。
その後、上田市と青木村との境目を越えます。「当郷」というバス停が、ちょうど境目のあたり。
ここ当郷バス停は、国宝の三重塔がある「大法寺」の最寄りバス停です。バス停から大法寺までは徒歩15分。途中下車してお参りしてはいかがでしょうか。
青木線のバスは1時間に1本なので、お寺をゆっくり見ていけば、次もしくはその次のバスがやってきます。
さて、青木村に入ると車窓は田んぼが目立つようになります。そして右手に見えてくるのが「道の駅あおき」。
少しだけ離れたところに「村松」というバス停があり、そこが道の駅の最寄りバス停です。食事と買い物ができるので、時間があればここにも立ち寄っておきたいですね。
バスはさらにまっすぐ進み、終点の青木バスターミナルに到着です。
ご乗車お疲れさまでした。平日であれば、ここ青木バスターミナルから青木村の村営バスが出ています。
まとめ
千曲バス「青木線」は、北陸新幹線の上田駅から、田沢温泉・沓掛温泉のある青木村に向かうのに便利なバスです。
上田駅から青木村までは約30分、運賃は300円。日中は1時間に1本走っています。
青木村に入ったら、途中下車して国宝の「大法寺」を見たり「道の駅あおき」で買い物をするのも良いと思います。
田沢温泉・沓掛温泉は終点のさらに先にあるので、宿泊される場合は宿にお迎えを相談するか、平日であれば村営バスで向かいましょう。土日は村営バスはお休みです。
さて、今度はどこへ行こうかな。