静岡県の伊豆半島、東側の付け根にある伊東温泉には、多くの温泉宿があります。
個人的には「伊東に行くならハ・ト・ヤ」のイメージで、大きな旅館が多い印象のある温泉地。
今回お世話になった「ホテル緑風園」は中規模の宿で、ネットで調べてみると温泉が良さそうだったので、予約してみました。
(2025年2月宿泊)
建物と部屋
緑風園は、最寄りの伊東駅から1キロほど離れています。
駅前の商店街を抜け、橋を渡り、大きな旅館をいくつか通り過ぎた先の路地裏にありました。(最初は少し道に迷いました)


入口はこじんまり。
日帰り入浴の券売機を横目に中に入り、フロントでチェックインの手続きを。
鍵と飲食店マップとを受け取って、一通り宿の説明を受けてから、エレベーターで5階の部屋へと上がっていきます。
建物は5階建てで、3階から上が客室メインのフロアです。
昭和の雰囲気が残る古い建物ですが、ところどころ新しくしつつ、大事に使っている印象。


お部屋に着きました。ちょっと開け閉めしにくい鍵を回して、部屋に入ると、広々とした和室。
窓の外は伊東の町、その向こうに少しだけ海が見えます。
金庫、テレビ、冷蔵庫もあり、冷蔵庫の中にはお茶請けのゼリーが入っていました。




部屋の奥に、独立した洗面所と、その向かいに浴室があります。ただ、この浴室は今は使用できません。トイレは部屋の入り口わきにあります。


布団は好きなタイミングで自分で敷きます。翌朝のチェックアウトまで、ずっと布団が使えるのは嬉しいところ。
さらに、チェックアウトの時間が11時になっていて、時間を気にせず滞在できます。
浴衣は部屋にはなく、1階のエレベータの脇に用意されていて、自分に合ったサイズのものを取っていくようになっていました。
なお、1階には枕もいくつか用意されていて、部屋の枕が合わない場合はここから枕を選んで部屋に持っていけます。


また、2階の奥には宴会場だった部屋を改装したキッズルームがあり、小学生未満の子供が利用できるようになっていました。
夏季限定のプールや、有料の卓球場もあるようです。いろいろと探検してしまいました。


温泉と風呂
男女別の大浴場と露天風呂、あとは2階に有料の貸切露天風呂「松川」があります(今回は利用していません)。
大浴場と露天風呂は1階の奥にあります。
手前側が男性用の「頼朝の湯」、奥が女性用の「八重姫の湯」。男女の入れ替えはありません。
有料のシャンプーバーがあるので、もし何かシャンプーの好みがあれば、事前に取っていくこともできます。


脱衣所を抜けて大浴場へ入ると、なかなか広い。日中は日帰り入浴のお客さんもそこそこ来ていました。
お風呂に入ってみると、適温です。
伊東温泉は熱い温泉というイメージを持っていましたが、ここ緑風館の源泉温度は45度ということで、入りやすい温度でした。
泊まった時期が寒い季節だったからかもしれないですし、お風呂が大きいから、お湯が空気に触れて少し温度が下がる、というのもありそうです。
大浴場の向こうには露天風呂があります。こちらもかなり広々。
温泉に入りにくる人って露天風呂が好きな人が多く、たいてい宿のお風呂は露天風呂のほうが混んでいる印象なのですが、ここの露天風呂は空いていました。
おかげで、広い露天風呂を一人で満喫できました。
ちなみに、ここ緑風園の温泉は、自家源泉なのだそうです。それもあって、湯量も豊富なのかもしれません。
ゆっくりお風呂から上がると、近くにお風呂上がりの休憩スペースがあります。ここも広い。
女性専用の湯上り処もあり、それ以外にも個室の休憩スペースが複数ありました。
日帰り入浴のお客さんが多いからだと思いますが、充実しています。
水とレモン水がフリーで飲めました。牛乳の自動販売機もあります。




食事(朝食のみ)
緑風園では夕食のあるプランはなく、食事は朝のみ提供になります。
宿の近所や、駅と宿との間にお店はいくつもあるので、夕食に困ることはありません。
チェックインの時にいただいた飲食店マップを参考にしつつ、夕食は近くの居酒屋さんでお魚をいただいてきました。
そして翌朝、7時半から9時の間、2階にある食堂「天城」にて、バイキング形式の朝食が用意されています。
和食の、野菜メインのおかずが多くて、健康的。
そんな中で面白いのは、アジの干物を自分で取って、テーブルにある鉄板で自分で焼いて食べられること。
温泉宿でよくある「仲居さんがやってきて、固形燃料に火をつけて・・・」というのを、自分でできるわけです。
もちろん、説明が書かれているので、それを見つつ焼けば、美味しい干物がいただけます。




なお、このアジの干物、宿の目の前にある魚屋さんで売られているとのこと。
個人的感想
何より、温泉が広々していて良かったです。
建物は昭和レトロ風な感じで、なかなか味があります。個人的には好みです。
昭和風といっても、ところどころ新しくなっている部分もありますし、設備は整っているので、快適でした。
チェックアウトの時間も遅めなので、長く滞在できます。
布団を敷いたり、朝食だったり、セルフサービスになっていますが、その分、かなりお得なお値段で泊まれました。
最新の宿泊プランは、予約サイトをご覧ください。
アクセス
JR伊東線・伊豆急行線「伊東」駅から徒歩15分。
路線バスの場合は、伊東駅から東海バスで「暖香園」もしくは「竹町」バス停下車、徒歩5分程度。
バスの本数はかなり頻繁で、乗車時間は5分程度です。
徒歩とあまり時間は変わらないので、歩くのが苦にならなければ、のんびり散歩しつつ宿に向かうので十分かなとは思います。


関連リンク
近くの宿の宿泊記録
この宿が出てくる旅行記
公式サイト
さて、今度はどこへ行こうかな。