「さがみの小京都」湯河原温泉には、個人的に好みな、中小の温泉宿が多くあります。お隣の熱海温泉は大規模ホテルが多いので、対照的ですね。
今回お世話になった魚判も小さな宿で、宿の名前から想像できる通り、美味しいお魚がいただける宿でした。
平日の夜、都内から新幹線と電車とバスを乗り継いで、1泊してきました。
(2022年6月宿泊)
建物と部屋
旅館魚判は、路線バスが頻繁に通る道沿いにあります。
昭和32年の創業とのことで、結構歴史のある宿のよう。確かに建物は古くていい雰囲気です。中に入ると、掃除が行き届いていてきれいでした。
チェックインして、翌朝の食事のメニューを選びます。(詳しくは食事のところで。)
玄関の奥のほうに、様々な絵柄の浴衣が積み上げられていました。そこで浴衣を選んで持っていきます。
女性だけではなく、男性も選べるのは珍しいかも知れません。
その奥には子供用におもちゃも用意されていました。子連れの宿泊のときは嬉しいですね。
愛想の良いご主人に案内され、階段を上って3階の奥のお部屋へ。
トイレは入口の脇にあって、洗面所はトイレの中にありました。
10畳の広いお部屋でした。遅い時間にチェックインしたので、既に布団は敷いてあります。テレビと金庫があり、奥にポットとお茶セット。
冷蔵庫は広縁にありました。東芝製の年代物。
窓の外はバス通り。温泉まんじゅうのお店が見えます。
夜は静かだったのですが、朝は結構車が走っていて、窓を開けると賑やかでした。
温泉と風呂
1階と2階に男女別の内風呂があり、19時ごろに男湯と女湯が入れ替わります。
- 1階は「万葉の湯」。(女湯→男湯)
- 2階は「上総の湯」。(男湯→女湯)
左が万葉の湯(1階)、右が上総の湯(2階)。出典: https://www.uohan.net/about/
今回はチェックインが入れ替え後だったので、万葉の湯にのみ入りました。
湯河原温泉の源泉は結構熱いのですが、上手く温度調整されていて、最初だけ熱かったものの、入れば適温。
炭のような香りがほんのりする、透明のお湯。じんわり温まり、お風呂上りはお部屋のエアコンが要らないくらい。
お風呂を出たところにはウォーターサーバーがありました。
食事(朝食のみ利用)
食事はお部屋食です。それも、この宿を選んだ決め手でした。
夜遅くのチェックインだったので、朝食のみのプランで予約していました。
チェックインの時に、翌朝の朝食の時間とメニューを選ぶようになっています。
まずは干物を選びます。あじ、えぼ鯛、かますの3種類から。魚判は干物屋さんもやっているのです。
次に、さざえ。お造りか、壷焼きか。お刺身好きなので、お造りにしました。
さて翌朝、宿のスタッフさんがお食事をお部屋に持ってきます。まずはサラダなど、その後でご飯やお味噌汁、温かい料理を。
朝からお魚尽くしで幸せになります。干物が美味しかったです。さざえのお造りもコリコリして美味。
珍しかったのは、お茶が緑茶とほうじ茶が一緒に出てきたこと。たいていはどちらかしか用意がないですよね。
食後には、デザートと一緒にコーヒーか紅茶もついていました。朝から豪華。
干物は、宿のお隣にある魚判の干物屋さんで買って帰ることができました。
朝に食べたのと同じ、えぼ鯛の干物を購入。ちなみに宿泊した人は1割引きで買えました。
なお、2023年より、干物屋さんの建物がリノベーションされて、旅館がやっている飲み屋「杏」に変わっていますが、干物の販売は続いているようです。
個人的感想
古い建物を丁寧に使っている宿でした。雰囲気も良く、中もきれい。
あとは、やはりお魚が美味しかったです。そんな美味しいお魚を、お部屋でいただけるというのもありがたい。
今回は夕食なしのプランでしたが、美味しいお魚をお酒と一緒にお部屋でゆっくりいただけたなら、幸せだろうなと思った次第・・・
お酒や別注料理のメニューも豊富にあるようです。次にお世話になるときは2食付きにしたいところ。。
露天風呂付きのお部屋もあります。
アクセス
JR東海道線「湯河原」駅から、伊豆箱根バス・箱根登山バス「奥湯河原」行きバスで「見付町」バス停下車、歩いてすぐ。
日中は1時間に4本程度バスが走っており、本数も多くて便利です。Suica等の交通系ICカードも利用できます。
関連リンク
近くの宿の宿泊記録
この宿が出てくる旅行記
公式サイト
さて、今度はどこへ行こうかな。