湯河原温泉の光陽館は、源泉かけ流しの宿ということで、温泉好きの間では知られた存在の宿のようです。
前から気になっていたので、このたび1泊してきました。
(2024年9月宿泊)
建物と部屋
光陽館は、湯河原の奥のほう、藤木川に沿った道沿いにあります。
何と昭和の東京オリンピックの頃に建てられたという、古くて重厚な感じの建物。
素泊まりなので、チェックインの時にお金を払います。
宿のご主人から、古い建物のこと、源泉かけ流しの温泉のこと、近くの飲食店のこと、いろいろと丁寧に説明いただきました。
そうして、1階の奥にある古びたエレベーターに乗って、3階のお部屋へ。
節電しましょう、ということで、廊下はやや暗くなっています。
お部屋へ入ると、広々とした和室に、最初から布団が敷いてありました。
冷蔵庫、テレビ、金庫、お茶セットがそろっています。
そういえば、歯ブラシとコップがお茶セットの中に入っていました。これは初めて見たかも。
窓の外はすぐ藤木川で、その脇にトイレがあります。
宿のご主人から説明があった通り、今となっては懐かしい和式のトイレでした。
廊下沿いに共用の洋式トイレがあるので、和式トイレを使いたくなければそちらをお使いください、とのことでした。
お部屋にはWi-Fiは飛んでいません。
1階でのみWi-Fiを利用できるとのことで、仕事などでインターネットを使いたい場合は、1階の談話室をお使いください、と言われていました。
その談話室に行ってみると、昔はラウンジとして使われていたのでしょうか、昭和の喫茶店のような素敵な雰囲気でした。
宿を出て左に歩いていくと、宿がやっているコインランドリーがあります。
泊まった日は猛暑日、汗をかなりかいたので、ここで洗濯ができました。
コインランドリーの横には自動販売機があります。宿の中には自動販売機はないので、飲み物はここで買うのが一番近いです。少し歩けばコンビニもあります。
温泉と風呂
中2階、要は1階と2階との間に男女別の内風呂があります。
最上階に露天風呂もあるようなのですが、あいにくこの時はお休みしていました。
宿のすぐ近くに湧く源泉を、ぜいたくにかけ流しで使っています。源泉の温度が約80℃と高めなので、少し加水されているようです。
シャワー、カランも温泉のようでした。
かなり熱いお湯。チェックインの時、少しなら水を入れてもいいとご主人から言われていたので、少しだけシャワーの水を入れて、入ります。
じんとくる熱さがあるものの、そろりそろり、体を入れて慣らしつつ、入ります。少しずつお湯があふれていき。
長くは入っていられなかったものの、血行が良くなったのか、お風呂上り、体がすっと軽くなったような気がしました。
寒い季節なら、もっと長く入っていられそう。いいお湯でした。
食事(素泊まり)
2024年現在、宿では食事の提供はしておらず、素泊まりプランのみになっているようです。
最上階には、広そうな宴会場がありました。以前は食事の提供もしていたのでしょうね。
チェックインの際に、宿のご主人から歩いていける距離にある飲食店をいくつか教えてもらっていました。
その中で、地魚の握りがいただけるお寿司屋さんに行ってきました。
近くには喫茶店もあり、そこで朝食をいただこうかなと思っていたのですが、この時はあいにくお休みでした。
それで、翌朝はバスで湯河原駅に出て、駅前の喫茶店で遅めの朝食をいただきました。
個人的感想
かなり古びた宿ですが、きちんと掃除されていました。
お部屋でWi-Fiが使えなかったり、お部屋のトイレが和式だったり、というのはありますが、今となっては貴重な、昭和レトロの建物です。
そして温泉は、評判通りのいいお湯。
20年ほど前、光陽館の隣にあった「梅屋ホテル」という、これまた古びた宿に泊まったことがあったのですが、ここと雰囲気が似ていたような記憶です。
梅屋ホテルは、宿の前の道路を広げる工事があった際に取り壊されてしまったそうで、今は更地になっています。
もし、この工事がもう少し先まで対象になっていたなら、この光陽館も同じ運命になってしまうかもしれません。
その話を聞いて、少しヒヤッとしました。今のうちに泊まっておいたほうがよさそうな気もします。
最新の宿泊プランは、予約サイトをご覧ください。
アクセス
JR東海道線「湯河原」駅から、伊豆箱根バス・箱根登山バス「奥湯河原」行きバスで「温泉場中央」バス停下車、歩いてすぐ。
日中は1時間に4本程度バスが走っており、本数も多く便利です。
なお、宿には駐車場がないので、車の場合はバス停の近くにある湯河原町営の有料駐車場に止めることになります。
関連リンク
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さて、今度はどこへ行こうかな。