※2023年9月に閉館したそうです。このページは営業していた時の宿泊記録になります。
静岡県は伊豆半島、中伊豆にある伊豆長岡温泉は、源氏山を挟んで「伊豆長岡温泉」と「古奈温泉(こなおんせん)」とに大きく分かれています。
古奈温泉の方が歴史が古く、かの源頼朝が入ったとも言われているそう。
電車の駅が近くて便利なのでよく行く温泉地のひとつです。
今回は古奈温泉のほうにある小さな宿に泊まってみました。
(2022年10月宿泊)
建物とお部屋
あづまやは、バスも通る古奈の交差点から少し奥まった場所にあります。
石畳の「あやめ小路」を歩いて行くと、共同浴場のななめ奥に3階建ての建物がありました。
玄関に入り、階段を上がって2階のフロントでチェックインの手続きをします。
フロントではアイスキャンディーのサービスと、女性向けにシャンプーを選べるサービスがありました。
鍵を受け取り、また階段を上がって、今回は中2階のお部屋。
静岡県の県民割「ふじのくに旅行券」が利用できる期間だったので、少し奮発して、温泉のお風呂があるお部屋にしていました。
少し古びたお部屋のドアを開けると、トイレと洗面所、その奥には温泉のお湯が出るユニットバスがあります。
その先に、10畳の和室と広縁。布団は既に敷いてありました。
窓の外は、伊豆長岡の街並み、その向こうには伊豆の山々がうっすら見えます。
かごがあって、食事処やお風呂に行くような、館内の移動に便利でした。
また、お部屋には浴衣と帯の用意がなく、フロント脇で自分の身長に合ったサイズを選んで持っていくようになっていました。
「お部屋の浴衣のサイズが合わない問題」は結構あるので、自分で選べた方が気楽ではありますね。
温泉とお風呂
2階に女湯、3階に男湯があります。女湯は「鶴の湯」、男湯は「亀の湯」。男女の入れ替えはありませんでした。
その名の通り、鶴と亀とをあしらったデザインのかわいらしいお風呂です。
知らずに予約したのですが、このお風呂は割と有名らしく、地元が舞台のアニメにも出てくるそう。
お風呂のサイズはこじんまりとしていますが、部屋数も多くない宿なので、他のお客さんと一緒になることもありませんでした。
温度はなかなか熱め。ゆっくりかけ湯をしてから入ります。
今回の宿泊では、温泉に入れるお部屋を選んだので、お部屋の温泉と内風呂と、両方を利用しました。
お部屋の温泉はいわゆるユニットバスで、温度調整ができたので、温泉のシャワーを浴びて体を洗ったり、ができました。
お食事
食事の場所は、階段を降りて一階の広間になります。夕食も朝食も同じ場所でした。
チェックインの時に食事の時間を決めます。時間になるとフロントからお部屋に電話がかかってきました。
広間の入り口で手の消毒をし、マスクケースを受け取ります。
明るい仲居さんに案内され、番号のついたクリップをスリッパにつけて、広間のテーブル席へ。
夕食
海の幸がメインの幸せなお食事。
お刺身は豪勢に、伊勢海老、ウニ、イサキ、カンパチ、マグロ。伊勢海老が甘くておいしく、ウニも量が多くて嬉しい。
予約した際に、メインの料理にアワビか和牛かを選ぶようになっており、今回はアワビを選んでおきました。
仲居さんが火をつけます。火が消えたタイミングで、いただきました。
伊豆の地酒「あらばしり」と一緒にゆっくりいただきます。
最後はごはんとお味噌汁、デザート。すっかりお腹がいっぱいになりました。
朝食
朝食も同じ場所にて。
鯵の干物は軽くあぶっていただきます。
お味噌汁は、前の日にいただいた伊勢海老がそのまま中に入っていて、だしがよく出ていました。
前の日の夕食と同じく、ボリュームが結構ありました。
個人的感想
これくらいの規模の宿が好きです。大正時代創業、歴史も長い宿のようです。
チェックインが14時から、チェックアウトが11時までになっていたので、早い時間帯から宿に入ってのんびり過ごすことができました。
Wi-Fiも飛んでいたので、お部屋でぼけぼけっと。
お食事は、伊豆の宿らしくお魚が充実。ボリュームがありました。
かわいらしいお風呂で知られている宿です。日帰り入浴もやっているので、このお風呂目当てで日帰りされる方も多いのかも知れませんね。
アクセス
鉄道・バス
伊豆箱根鉄道駿豆線「伊豆長岡」駅から伊豆箱根バスに乗り3分、「長岡総合会館前」バス停下車、徒歩2分。
なお、JR東海道線「沼津」駅からもバスが出ています。
伊豆長岡駅からは1キロ強なので、歩いても15分程度で着けます。
車
東名高速道路「沼津」インター、もしくは新東名高速道路「長泉沼津」インターから、伊豆縦貫自動車道経由で約30分。
関連リンク
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さて、今度はどこへ行こうかな。