伊豆半島の真ん中あたりにある、大仁(おおひと)温泉。
割と有名な修善寺温泉と伊豆長岡温泉の間にあって、もしかしたら少し地味なところかもしれません。
観光地っぽさはなく、小さな町の中に温泉宿がちらほらある、そんな温泉地です。
というわけで、温泉に入ってのんびり、が目的な人にとってはちょうどいい場所です。しかも交通の便も、温泉も良く。
今回は、ネット上で評判が良かった富士屋旅館に泊まってみました。
(2024年8月宿泊)
建物と部屋
富士屋旅館は、最寄り駅の大仁駅から数分歩いたところにあります。すぐ近くに踏切があって、時々に電車が行き交います。
昭和風の古びた建物の、目の前にある駐車場に車を止めて、チェックイン。
おかみさんに、タバコ吸う? と聞かれ、吸わないです、と答えると、じゃあ禁煙の部屋ね、と言われ、階段を上がって2階の禁煙の部屋に案内してもらいました。
Wi-Fiのパスワードは、その場で紙に書いてもらいました。
1人用の6畳のシンプルな和室には、最初から布団が敷いてあります。
洗面所、トイレ、冷蔵庫は共用。歯ブラシは1階に用意されていました。
電子レンジと洗濯機も1階にありました。小さな宿ですが、諸々そろっています。
建物は3階建て。2名以上で泊まれる、トイレ付きの広いお部屋は3階にあるようでした。
1階にあったビールの自動販売機はお休み中だったので、飲み物は事前にどこかで買ってきたほうが良さそうです。
宿から歩いて行ける距離に、コンビニやスーパーがいくつかあるので、買い物には困らないはず。
「いずっぱこ」こと伊豆箱根鉄道の線路が近くにあるので、電車の音が時折聞こえてきました。
まあ、音、と言っても、さりげない感じなので、うるさくて困る、ということはありません。
温泉と風呂
1階に男女別の内風呂と、あとは露天風呂があります。
露天風呂は曜日限定でやっているらしく、今回はお休みで入れずでした。やっているときは貸し切りもできるようです。
内風呂は、大浴場と小さなお風呂があります。泊まった時は大浴場が男湯になっていました。
脱衣所には、針と目盛りの昭和風の体重計と、これまた昭和風のマッサージチェア。100円玉の投入口がありましたが、入れたら動くのでしょうか。
ではでは、お風呂へ。
お風呂場には、タヌキや河童の置物が並んでいて、彼らの視線を感じつつ、お風呂へ足を入れます。
お湯の温度は高め。少し水でうめて入りました。
かけ流しの温泉で、入った後、肌がつやつやするので、いい温泉だなと実感。
カランのお湯も温泉なのだそう。きっと湯量が豊富なのでしょうね。
食事(朝食のみ利用)
今回は素泊まりの宿泊プランでしたが、追加料金を払えば食事を用意してもらえます。
予約サイトのコメント欄に、お食事がいる場合はお知らせください、と書かれていたので、あらかじめ朝食をお願いしておきました。
夕食は歩いて数分の、大仁駅のそばにある焼き鳥屋さんでいただきました。
もう少し歩けば、飲食店があちこちにある幹線道路に出られるので、そこまで行って食事するのもいいと思います。
さて、宿の食事は1階の食堂でいただきます。食堂、という言葉がしっくりくるような雰囲気。
テーブル席に座ると、おかみさんがお味噌汁を持ってきました。食後にはコーヒーも出てきます。
個人的感想
おかみさんがお一人で切り盛りされています。気さくに声をかけてくださって、困りごともなく、ゆっくり過ごせました。
古い建物で、昭和の感じがいい味を出していて、個人的には好みの感じ。
しかも温泉が良かったです。かけ流し。
やや熱めなので、寒い季節はもっと良さそう。
交通の便も良いので、また泊まりに行ければと思っています。
アクセス
鉄道
伊豆箱根鉄道駿豆線「大仁」駅下車、徒歩5分。
大仁駅には、東京からの特急「踊り子」も停車します。
車
東名高速道路「沼津」インター、もしくは新東名高速道路「長泉沼津」インターから、伊豆縦貫自動車道~伊豆中央道~修善寺道路経由で約30分。
最寄り出口は「大仁南」インターです。
関連リンク
近くの宿の宿泊記録
この宿が出てくる旅行記
公式サイト
さて、今度はどこへ行こうかな。