年々、温泉旅に出かけるハードルが上がっている中で、それでもたまには出かけたく、近すぎず、遠くもない場所に出かけてきました。
旅の計画
近すぎず、ということで、山梨県で宿探しをします。
山梨県には温泉に入れるビジネスホテルがいくつかあります。その中で、まだ泊まったことのないホテルがあり、そこに空室を発見、予約を入れました。
ドライブをしたい気分でもあり、車で出かけることにします。
そのくらいしか決めずに、当日の朝を迎えました。
1日目(中央自動車道→甲府→笛吹市→昭和町→信玄温泉)
高速道路の渋滞を避けたかったので、早朝に家を出ます。
普段は朝起きられないのに、こういう時だけは早く起きられる不思議。
休日の高速道路はたいてい渋滞していますが、朝なのですいすい進みます。
眠くもあり、パーキングエリアでこまめに休憩しつつ、山梨県に着いたら何をしようか考えながら。
長くて狭い笹子トンネルを抜け、勝沼インター手前の急な下り坂を過ぎると、甲府盆地へと出てきます。
そう言えば、朝ごはんがまだ。甲府の街に出て、好きなカフェで朝をいただこうと決めました。
途中の休憩のときに、甲府の街をカーナビの行き先にセット。一宮御坂インターで降りて、あとは一般道を走ります。
甲府に着いたのは朝の9時、お目当ての駐車場の入り口がわからず甲府城のあたりをぐるぐる迷ってから、何とか地下の駐車場へ。
車は少ないのに、案内係の方が何人もいました。
さて、やって来たのは「まるごとやまなし館」。
今回は運転しているので我慢ですが、甲州ワインの品ぞろえが豊富で、空いていることも多い、穴場的なカフェです。
この日も先客は1人だけ。
久しぶりに来てみたら、注文方法が、スマホでやるモバイルオーダーに変わっています。
朝メニューは、近所のパン屋さんのパンを使ったトーストなどがあります。
和風味噌トーストを注文してみました。甲州味噌でしょうか。
メニューを見ると、以前よりもグラスワインの種類が増えていました。今度、運転しない時に行ってみよう・・・。
駐車場は1時間無料だったので、ゆっくり小一時間かけて食事を。
次はどこで何をしようか、ノープランのまま、食事を終えてお会計。ごちそうさまでした。
駐車場に戻る途中に、何枚かポスターが貼られています。
そんな中、山梨県立博物館のポスターが目に入ります。
見ると、特別展が面白そう。これはぜひ行かねばと、先ほど近くを通り過ぎた県立博物館へと戻ることに。
車は甲府の城下町をくねくねと抜け、石和温泉の脇を通り過ぎ、バイパス道路の脇に出て、広々とした博物館の駐車場に到着。
見てみたかった特別展は「武田勝頼 日本に隠れなき弓取」。
好きな戦国武将は? と聞かれたら、武田勝頼(たけだかつより)と答えます。なのでぜひ、となったわけで。
知らない方もいるかと思い、武田勝頼のプロフィールを簡単に書いておくと、
- 甲斐(今の山梨県)を支配した有名な戦国武将・武田信玄の息子で、信玄の後継者。
- 1575年の「長篠の戦い」で、織田信長・徳川家康の連合軍に敗れる。
- 1582年の「本能寺の変」の数か月前、織田軍に攻め込まれ、30代半ばで生涯を終える。武田家も滅亡。
これだけ見ると、武田勝頼は、単に家を滅ぼしただけの人物という印象になってしまいます。
が、最近の歴史の研究から、実は有能な人物だったという評価になりつつあり、そこに歴史の面白さを感じるわけで。


博物館に入り、チケットを買って展示室へ。
時代の流れに沿って、勝頼自身の手紙や、様々な書物などを通して、彼の生涯を丁寧に追っていきます。
じっくり見て回っている人が多く、自分もじっくり見ていたら、1時間が経っていました。普段だったら、すたすた進んで行くのですが、今回の展示は興味深く。
その後、常設展示へ。特別展を見ていて、少し疲れた気がします。


館内が混み始めたところで、ミュージアムショップに寄ってから、博物館を後にしました。
さて、次は笛吹川沿いを南下して、道の駅を目指してみます。
山梨県は早くて5月頃からトウモロコシが売られるそうですが、4月に初物のヤングコーンが売られている、と、SNSで目にしたので、もしあれば、と。
川沿いの道はまっすぐ、気持ちのいいドライブ。
小さな道の駅に着いて、野菜売り場を見てみると、かなり売り切れた後のよう。当然、ヤングコーンもありませんでした。
遅い時間だったので、仕方がないですね。また暑くなってきたときに。
お次は、少し北へと戻ります。
甲府市の南隣、昭和町には大きなイオンモールがあり、そこを目指して。
イオンモールはお酒の品ぞろえが充実していて、特に地方だと地元のお酒などが多く売られています。
なので、温泉旅の行先にイオンモールがあったら、できる限り立ち寄ることにしています。山梨県といえば、甲州ワイン。楽しみです。


いざ行ってみると、駐車場はほぼ満車。何とか車を止めて、中に入ると人が多い。割と静かな甲府の駅前とは打って変わって、です。
珍しいワイン、定価よりお得な値段のワインを見つけて数本買いました。荷物が重たくなったものの、車に乗せればいいので、楽です。
夕食難民になったときのことを考えて、イオンでお惣菜も買おうと思ったのですが、売り場が広すぎ、人も多すぎで、諦めました。
昭和町にはイオンモール以外にも、大きなイトーヨーカドーや、地元スーパー「オギノ」もあります。
両方に立ち寄って、夕食を調達してから、15時過ぎにこの日のホテルにチェックイン。
荷物を部屋に置いて、まずはお風呂へ。程よくぬるく、肌に気泡がびっしりつく、いいお湯でした。
お風呂から上がったら、あとはおこもり。
買い込んだ甲州ワインと、和風のお惣菜をのんびりいただきます。
ありふれていますが、久しぶりでもあり、それなりに楽しい。
ここのホテルには、無料のお夜食のサービスがあると知って、1階のラウンジへ。
お腹がすでにいっぱいになりつつあったので、エレベータはなるべく使わず、階段で降りていきます。


ラウンジには漫画コーナーがありました。見てみると、以前読みふけった、横山光輝の「三国志」があり、懐かしくなって読んでみます。
部屋への持ち込みもOKとのこと。まとめて持っていき、続きは部屋で。
三国志の中で最強といわれる武将「呂布(りょふ)」が命を落としたところまで読んで、もうひと風呂入ってから、寝ようと思います。
何故か歴史に縁のある一日でした。おやすみなさい。
2日目(信玄温泉→一宮→勝沼)
夜に温泉に入ったら、やたらと体が温まって、熱いくらいで。
寝て起きてを何度かくりかえし、やがてたぶん眠りに落ち、朝になっていました。
朝風呂に入ります。露天風呂から富士山が頭だけ。
部屋に戻ってタオルを置いて、着替えてから1階のラウンジへ、階段で降りていきます。
ラウンジでバイキングの朝食を。特に予定も決めてないので、あせることなく、ゆっくりいただきました。
部屋に戻って、今日のプランを考えつつ、ぎりぎりまで滞在し、10時前にチェックアウト。お世話になりました。
そしてまた、車の旅です。
ホテルから中央道の甲府昭和インターまではすぐ近くですが、まっすぐ帰るのも味気ない。
それで、一般道で東に進むことにしました。
カーナビの行先を「浅間神社(あさまじんじゃ)」にセットします。甲斐国の、一宮です。
富士吉田にある、五重塔があってインスタ映えで有名な神社も「浅間神社」ですが、あちらは「せんげんじんじゃ」。
車で広いバイパス道路をゆっくり走ります。一般道路なので信号待ちも多く、それなりに時間がかかっている気が。
また笛吹川を渡り、大きな鳥居が見えてきて、左折。
鳥居のわきの駐車場に車を止めて、浅間神社へと向かいます。


インスタ映えする方の浅間神社より、こっちの一宮のほうが神社のランクは上のようですが、こちらの浅間神社は静か。
ゆっくりお参り。残り少ない旅の無事を祈ります。
浅間神社では、地元のワイナリーが樽酒の代わりに一升瓶ワインを奉納しているようです。


それを見て、もう少しワインを買って帰ろうと思い、次の行き先を、勝沼の「ぶどうの丘」にセット。
ホテル、温泉、レストラン、ワインの試飲と購入ができる、幸せな施設です。もちろん今回は、ワインは買うだけ。
ナビに従って進んでいくと、ブドウ畑の脇の狭い農道に出ます。
おそるおそる徐行しつつ通り抜け、ワイナリーがたくさんある中を通り、坂を上って、ぶどうの丘へ。
少しワインを買って車に乗せて、勝沼インターから中央自動車道に乗ります。
平日だったからか、あちこちで工事していて、車線規制が続きます。
そんな工事の影響で、車の少ない平日にもかかわらず、渋滞にも巻き込まれ。
少し疲れて、談合坂サービスエリアで少し休憩。あとは高速道路を、ひたすら走っていくばかり。
今回の旅のまとめ
久しぶりに一人ドライブをしたくなったので、山梨県まで車で往復してきました。
時間帯や曜日をうまく選んで、渋滞を避けられていたはずが、帰りは工事渋滞に遭うという。それでも概ね、順調なドライブでした。
特に何も決めずに出かけたものの、偶然、興味深い展示が博物館でやっているのがわかり、立ち寄ることができてよかったです。
何も決めずに行くとしたら、車のほうがスムーズでいいですね。
今回は甲府市の南側に宿をとったので、好きな甲府の市街地にはあまり行けずでした。これは次回以降の宿題になりそう。
近年、オーバーツーリズムだったり、物価高だったり、静かな温泉旅にとって厳しい状況が続いています。
なので、今はもう本当に、細々と続けている感じですね。
ブログもある意味オールドメディアですが、記録は残しておきたいので、今のようなペースで時々更新していきます。よろしければまた、見に来てください。
さて、今度はどこへ行こうかな。