2025年最初の、静かな温泉旅に出かけてきました。
旅の計画
今回、温泉とは別に行きたい場所がありまして。
その場所は神奈川県の真鶴(まなづる)にあったので、まずは真鶴から近い温泉宿を探してみました。
真鶴に一番近い温泉といえば、湯河原温泉。
ですが、少し前に湯河原へは出かけたので、今回は他の温泉地に泊まろう、範囲を広げて調べてみます。
真鶴から少し南下したところ、伊東温泉に良さそうな宿を見つけて、予約しました。
次に、伊東までの特急「踊り子」のチケットレス特急券を、JR東日本の予約サイト「えきねっと」で購入。
特急踊り子は、車窓から海が見えます。
予約の時点で、海が見える窓側の席はかなり埋まっていたものの、それでも海側の席に空きを見つけて取りました。
まあ、そこまで海が見たい! という強い思いがあったわけでは、ないにしろ。
1日目(横浜→伊東温泉)
昼下がり、横浜駅から伊東を目指します。
駅の崎陽軒でシウマイを買ってホームに上がると、特急踊り子は少し遅れて横浜駅に到着します、との案内がありました。
ホームは寒く、待ち時間がかなり長く感じます。遅れてやってきた特急列車は、平日なのにほぼ満席でした。
横浜駅を出て、東海道線を走ります。
ふだん普通列車で何度も利用してきた東海道線を特急列車で走り抜けるのは、何となく非日常な感じがして、いいものです。
大船、小田原と停車しつつ、やがて海がよく見えてきます。
熱海で少しお客さんが降りていき、そのあと伊東線に入って、伊東駅に到着。
乗ったときは10分近く遅れていたようですが、伊東に着いた時には、遅れはほとんどなくなっていました。やっぱり特急列車は早いのかもしれません。


いつも温泉旅の時は、宿に早めに宿にチェックインするようにしています。
今回も駅を出てすぐ、歩いて宿を目指しました。
伊東の町へはあまり来たことがなく、どこに何があるかもあやふや。
実は宿の場所もよくわからなかったので、Googleマップのナビを頼りに歩いていきます。
平日の午後、人の気配はまばら。アーケードの商店街も少し寂しく。


有名な「東海館」の建物を横目に橋を渡り、大きな旅館が並ぶ街を抜け、今日の宿に到着です。
チェックインの手続きをして、お部屋の鍵を受け取って、エレベータで最上階のお部屋に入ると、なかなかに広い。




タオルを取って、1階のお風呂へ。
お風呂もこれまた広く、これは良い宿かもしれません。
この宿は朝食のみの提供なので、夕食は近くのお店で何か美味しいものをいただこうと思います。
グルメサイトと、宿でいただいた飲食店マップで調べつつ、行ってみたい居酒屋さんを複数選んで、また伊東の町へ出ます。
ひとりで知らない居酒屋さんに入るときは、開店早々に入ると入りやすい。
なので今回も早めに・・・なのですが、早く出すぎて、まだちょっと時間があります。
そこで、商店街の中にあるソフトクリームが有名な喫茶店で、甘いものをいただいてから、お目当ての居酒屋さんへ。


商店街、明るい時間帯は人がまばらだったのが、夕方になると少し人が増えていました。お目当ての居酒屋さんにも、開店前に数人並んでいます。
開店と同時に案内され、ひとりなのでカウンター席へ。予約している人も結構いたようで、早めに来て良かったようです。
静岡県の地酒の飲み比べセットを注文。6種類もあって迷います。。
それと、お刺身の盛り合わせ。マンボウのお刺身は初めてかもしれません。コリコリしていました。


お店が混んできたところで、いったん、ごちそうさま。
お酒を飲んでちょっと気分が大きくなって、下調べのときに第2希望だった居酒屋さんへも行ってみようと思います。
2件目のお店は、静まり返っていたアーケードの中にありました。こちらは空いています。


メニューを見ると、1件目とはまた違う地魚のお刺身がいただけそうだったので、もう1回お刺身の盛り合わせを注文。。
出てきたわさびが、地元天城産の生わざび。自分でゴリゴリすって、いただきます。
ピリピリしすぎず、その割に風味があって、お刺身をさらに引き立ててくれました。
わさびが余ったので、塩味の焼き鳥も注文。わさびを添えて食べると、これまた美味で。ごちそうさまでした。


店を出ると、すっかり夜。歩いて宿に戻ります。
夜になり、インバウンドのお客さんも結構出てきた様子。中国語っぽい言葉が飛び交います。この辺の大きな旅館に泊まっているのでしょうか。
お部屋に戻って布団を敷いて、だらだら過ごしているうちに、眠くなり。。
2日目(伊東→真鶴→小田原)
夜明け前に目が覚めます。
そうだった、昨日から温泉旅に来ていたのだ、と思い出し、布団の中でのんびり二度寝。
次に目が覚めたときは朝の7時で、カーテンを開けると、街の向こうにうっすら海が見えました。
1階に降りて朝風呂に入ると、そこそこお客さんがいます。朝食前の時間帯は、たいていお風呂は混むもので。
それでもお風呂が広いからか、ごちゃついた感じもなく。
特に露天風呂は何故か誰もおらず、ひとりのんびり入れました。たいていは、内風呂より露天風呂のほうが混んでいることが多いのですが。
温泉に入っていると、お腹がすいてきます。
お部屋に戻ってから、朝食会場へと向かいます。
食事はセルフサービスのバイキング。アジの干物も、セルフで焼きます。自分で固形燃料に火をつけて、というのも、なかなかに楽しく。


チェックアウトの時間が11時と遅めだったので、朝食も、その後のお部屋の時間もゆったり過ごし、10時過ぎにチェックアウト。お世話になりました。
またてくてく歩いて、伊東駅へ。
商店街を歩く人も、前の日より多い気がするのは、皆さんチェックアウトされた宿泊客なのでしょうか。
伊東の駅はさらに人が多くて、お土産を買う人でにぎわっています。
ホームに上がり、銀色の古びた電車がやって来ました。人が多いといっても6両編成なので、座ることはできました。
20分ほど乗って、終点の熱海駅。伊東以上に混んでいます。
近年、熱海が人気なのと、熱海駅で電車を乗り換える人が多いからでしょうか。
お隣のホームへ移り、首都圏を抜けて遠く群馬県に向かう電車に乗り換えます。
10分ほどで、降りたのは2駅先の真鶴駅。こちらは静か。
お目当ては、海のそばにある、小さなブルワリー。場所が分からないので、スマホで名前を入れて、ナビに沿って歩いていきます。
途中まで国道を歩き、そこから左にそれて坂を下っていくと、海と、休んでいる漁船が見えてきました。


目指すブルワリーは、そんな漁港のすぐ近く。何となく、麦の甘い香り。
天気も良くて暖かかったので、海を眺めつつ、外の席でビールをいただきます。お客さんもまばらで、静か。


お土産に瓶のビールも買いました。
ついつい5本も買ったので、リュックが一気に重くなります。
今回の旅のまとめ
この後、真鶴駅に戻り、電車で小田原駅に出て、特急ロマンスカーで帰宅、という旅でした。
そんなこんな、数年ぶりの伊東温泉でした。
町中にある温泉、というのは割と好み。飲食店が多いので、温泉だけではなく食事も楽しめるのが良いところ。
しかも伊東は海の目の前なので、お魚も美味しく。
さらに、お隣の熱海よりは穴場的で、ひとりで泊まるのに向いてそう。
温泉も満足でした。伊東温泉全体で、湧く温泉の量が豊富なのだといいます。
そして、2日目はクラフトビールをいただいてきました。
近年、クラフトビールのブルワリーは本当に種類も増えていて、犬も歩けばクラフトビールに当たる、という感じがします。
特にこの、神奈川県西部から静岡県東部にかけて、ブルワリーがたくさんあるような気がします。激戦区、と聞いたこともあるほどで。
そんな中、今回のブルワリーはロケーションが良く、ビールも美味しく。歩いて行った甲斐がありました。
少し前に湯河原温泉に泊まった時、温泉街の酒屋さんで教えていただいたので、いつか行ってみようと思っていたのです。いいところを見つけました!
これからも、温泉旅と一緒にクラフトビールを見つけたら、飲んでみたいなと。
さて、今度はどこへ行こうかな。