2014年と2017年のゴールデンウイークは、それぞれ山梨県の下部温泉に1泊しました。
どちらも我ながらほとんど似たような感じの旅になったので、ちょっと強引ですが両方まとめてご紹介してみました。
連休にもかかわらず、静かな温泉旅ができました。
旅の計画
どこに行っても混んでいる気がするゴールデンウイークですが、それでも人の少なさそうな山梨県の下部温泉に行く、という計画です。
- 甲府で甲州ワインを買う。
- 下部温泉のぬるいお湯に浸かってのんびり過ごす。
- 高速バスは渋滞で遅れそうなのでJRを利用する。
シンプルすぎて、プラン、と言えるほどではないのですが。
1日目(甲府→下部温泉)
かいじ号で甲府へ
甲府までは特急かいじ号で向かいます。
普通列車でのんびり甲府を目指しても良いのですが、普通列車はどうしても時間がかかるのと、座席がロングシートで景色も見づらいのです。
さすがにかいじ号、連休中は満席です。指定席は1週間ほど前に何とか取れました。
都内を走り抜けたかいじ号は新緑の明るい山々を超えて、甲府盆地のフラットな線路を駆け抜けて、甲府には割とあっという間につくのでした。
甲府はいつ行っても楽しいです。美味しいランチと甲州ワイン。
いつも駅ビル「セレオ甲府」やイオンの商業ビル「ココリ甲府」、駅前の「山交百貨店」でワインを物色します。
2014年に来た時は駅の北口を散歩してみました。甲府駅の北口は、何年か前に古い街並みを再現したお店が並ぶようになったのです。
ちょうど、この時のNHKの朝ドラが、甲府が舞台の「花子とアン」だったのでした。
主題歌は絢香の「にじいろ」でしたね。懐かしい。
ちなみに「にじいろ」という甲州ワインもあります。この歌から取った名前なのかもしれませんね。
2017年の時は、お昼時でどこも混んでいたのですが、駅ビル「セレオ甲府」5階のラーメン屋さんで、甲州鳥もつ煮をいただきました。
甲府に来て旭川ラーメンのお店、というのもどうなのかと思ったのですが、すぐ入店できたのと、甲州鳥もつ煮があったのと、甲州ワインの品揃えが豊富だったのです。
鳥もつ煮はタレで味付けしてあるので、ここは山梨県の赤ワインと合わせてみました。
日本の赤ワインはあっさりしていますが、こういう味付けのもの(タレの焼き鳥、照り焼き)等と合います。
調子に乗って、メンマと甲州白ワインとも試してみましたが、これはちょっとワインが負けてしまいました。
さて、下部温泉へ向かうために、JR身延線に乗ります。
甲府まではJR東日本でしたが、ここから乗る身延線はJR東海の路線。ということで電子マネーSuicaが使えないので、前もって紙のきっぷを買っておきました。
身延線で下部温泉へ
さて、身延線には特急列車「ワイドビューふじかわ号」が走っていて下部温泉駅にも止まるのですが、
今回はのんびり普通列車で行くことにしました。
特急だとそこそこ早く着くのですが、普通列車は走っては駅に止まり、走っては駅に止まり、を繰り返すので、なかなか時間がかかります。
- 特急列車:甲府から下部温泉駅まで7駅。所要時間約40分。
- 普通列車:甲府から下部温泉駅まで20駅。所要時間約1時間10分。
甲府駅を出た2両編成の富士行き普通列車は、最初は甲府盆地をそこそこのスピードで走ります。
遠くに見えていた山々が次第に近づいてきて、トンネルや林の中をゆっくり走るようになって、ようやく下部温泉駅です。
下部温泉には旅館も多くあるので、ここで降りる人は結構多め。
Suicaでそのまま乗ってきてしまった人も多く、運転手さんがひとりひとりに、清算の手続きをしていました。
Suicaで乗って、Suicaが使えない駅で降りるのは手続きが大変そうです。
しかも、乗っていた電車は「ワンマン列車」。
車掌さんがいないので、運転手さんが運転とお客さんの対応を一緒にやらないといけないので、さらに大変というわけで。
下部温泉駅に駅員さんがいればいいのですが、数年前に無人駅になってしまい、駅員さんがいなくなってしまったのでした。
下部温泉駅から温泉街へ
というわけで、下部温泉駅です。駅前にも数件の宿がありますが、予約していた宿は20分ほど歩いた先の、温泉街にあります。
宿に到着時間を連絡してお迎えを頼むこともできるのですが、まあいいや、と毎回歩くことにしています。
下部川に沿った細い道をゆっくり歩いていきます。
廃業した宿や、やっているかどうか分からない飲食店などを横目に、左へカーブを曲がった先が、温泉街です。
ちなみにこのスナックはとある旅館が経営しているようなので、まだ健在かと思われます。行ったことはありませんが。
こちらは残念ながら閉店しています。長らくこの状態が続いています。これ以外にも、ここ数年で、廃業したお店や宿が増えました。
そろそろ温泉街の中心部に着きます。
この時は静かでしたが、やはり「ゴールデンウイークということで、チェックインの時間になると大型バスや車が、この狭い道を頻繁に通るのでした。ちょっと安心。
2017年の時はまっすぐ宿にチェックインしています。
夕食は宿ではなく外食にしたのですが、温泉街ではなく下部温泉駅前で食べてきました。連休だったので混んでいました。混雑は好きではないのですが、ちょっと安心。
2017年の宿泊記録はこちら。
2014年のときはお昼を温泉街で食べようと思っていたので、そのまま温泉街を通り過ぎ、はずれにあるそば屋「かど久」でおそばをいただきました。
ここで白の甲州ワインが飲めればいいな、と思ったのですが、あいにくここにはワインはないようです。
近くに「熊野神社」があります。下部温泉で湯治をして、すっかり良くなった人が、要らなくなった松葉杖をここ熊野神社に納めているのでした。
「下部の宿」という曲のヒット祈願も奉納されていました。燃えたあの夜の一夜花、すがる背中に通り雨、夢も儚い下部の宿よ。。。
熊野神社の裏手には、そり滑りができる場所があります。ゴール近辺の水たまりが気になりますが。。
スタート地点にそりが用意されていたので、誰もいないのをいいことに1度だけ遊ばせてもらったのでした。最後は足でブレーキをかけて、びしょ濡れ回避と。
坂の向こうには、武田信玄公ゆかりという「物見台」があって、温泉街が一望できます。
そんなこんな、温泉街のはずれで少し遊んでから、チェックインしたのでした。
2014年の宿泊記録はこちらです。
2日目(下部温泉→甲府)
2日目は、もと来た道を引き返します。もう一度甲府に戻って、甲府を少し堪能してから、特急かいじで帰宅、というわけで。ええ、それでも満足です。
今回の旅のまとめ
- 首都圏から下部温泉へ向かう場合は甲府経由がメインルートになりますが、買い物や昼食は甲府で済ませておくといいと思います。ワインを買って、甲府ならではの食べ物を食べて、と。
- 甲府駅から身延線はSuica等は使えません。
- 下部温泉の温泉街には、5月の連休は多くのお客さんが泊まりに来ていたようです。それでも基本的には静かなところなので、ゆっくり過ごせました。
さて、今度はどこへ行こうかな。