山梨県への温泉旅と言えば、自分の中では甲府市内の甲府湯村温泉か、武田信玄の隠し湯こと下部温泉がメインの行き先です。
甲府駅は、甲府湯村温泉、下部温泉のどちらに行くときも通る駅で、それもあって、甲府駅での途中下車&寄り道も何度かしてきました。
今回は、甲府駅についてと、駅ビル「セレオ甲府」と駅前のお店について、行ったことのあるお店をまとめてみようというわけです。
いつも甲府駅で降りるときに思うのは「胃袋と肝臓が複数欲しい」ということ。美味しい料理とワインが待っており・・・。
甲府駅について
まずは甲府駅について簡単に。
甲府駅はJRの駅なのですが、同じJRでもJR東日本とJR東海、2つの会社の路線が入ってくる駅です。
JR中央本線(小淵沢・上諏訪方面&大月・新宿方面)
東京と名古屋とを結ぶ中央本線は東半分がJR東日本、西側がJR東海の管轄ですが、甲府駅はJR東日本の側になります。
特急「あずさ」と「かいじ」のすべてが甲府駅に停車します。
新宿方面からやってきた「あずさ」は甲府駅で多くのお客さんを降ろして、走っていきます。「あずさ」の大半は、長野県は松本駅が終点です。
もう1つの特急「かいじ」のほとんどは、甲府駅が終点です。お客さんがみんな降りて空っぽになった「かいじ」は、準備をしてまた新宿方面へと出発していきます。
その間に、松本方面からの「あずさ」も甲府に戻ってきて、同じく新宿方面へと向かうわけです。およそ30分に1回のペースで特急が出るので、結構頻繁ですね。
ちなみに石和温泉駅は、甲府駅から普通列車に乗って2駅隣り。「かいじ」であれば、隣の駅です。「あずさ」は通過。
駅のホームに駅のコンビニ「NEWDAYS」等があり、ちょっとした買い物ができるようになっています。なお、お弁当屋さんは改札に入ってすぐのところにあります。
JR身延線(富士方面)
一方の身延線。こちらはJR東海の路線になります。ホームは駅の端の方にあり、行き止まりになっています。
甲府から身延線に乗るときはSuicaなどのICカードが使えないので、前もって紙のきっぷを買っておきましょう。
特急「ワイドビューふじかわ」や、普通列車が甲府駅までやってきて、ひと息ついてからまた、出発していきます。
「ワイドビューふじかわ」は甲府と静岡とを結んでいます。途中で「信玄の隠し湯」こと下部温泉駅に止まります。
路線バス乗り場
甲府駅には南口と北口、2つの出口があって、それぞれにバス乗り場があります。
南口のバス乗り場の方が少し大きく、甲府湯村温泉、昇仙峡、文学館などへは南口からバスに乗ります。(甲府湯村温泉は場所的には甲府駅の北西なのですが。)
甲府湯村温泉へ向かうバスについては、以下のページに詳しく書いてみました。
案内所があるので、そこでバス乗り場と行き先とを確認しましょう。
また、甲府から新宿に向かう中央道高速バスも、南口のバス乗り場から出発です。
いっぽうの北口からは、武田神社に行くバスが出ています。あの武田信玄が生活していた「躑躅ヶ崎館」の跡にたつ神社です。
なお、甲府駅にやってくる路線バスは山梨交通バスと富士急バスがありますが、どちらもSuica等のICカードで乗車できます。
駅ビル"セレオ甲府"
さて、話をバス乗り場から駅に戻しましょう。
甲府駅のホームはすべて1階にあります。電車を降りて2階に上がり、改札を出て左側に進んでいくと、駅ビル「セレオ甲府」の入り口があります。
駅の外にもいろいろありますが、時間が限られる場合は、ここ「セレオ甲府」でたいていのお土産が買えますし、食事もできます。
お土産、お弁当(2階)
まずは2階をご紹介。お土産とお弁当が買えるフロアです。
出典:https://www.celeo.co.jp/floorguide/map.php?scd=5&ycd=5&fcd=28
ワインセラー(2F;ワイン)
山梨県といえば甲州ワイン。特に、甲州ぶどうで作られた白ワインは和食に合うと評判で、ヨーロッパにも輸出されています。
セレオ甲府の2階には「ワインセラー」というお店があって、多くのワインが売られています。試飲もできます。
また、1階にあるスーパー「成城石井」にも、若干ながら甲州ワインが並んでいます。
もちろん、甲州ワインが買えるお店は駅の外にもたくさんあって、他のお店も見てみるといいと思います。豊富すぎて、目移りしてしまうのですが。
桔梗屋 東次郎(2F;お菓子)
山梨県のお土産のひとつに桔梗屋の「桔梗信玄餅」があります。桔梗信玄〇〇、といういろいろなお菓子があります。
「ワインセラー」からエスカレーターを挟んで反対側に「桔梗屋東次郎」というお店があり、桔梗屋のお菓子が多数売られています。
なお、この店のお隣とそのまたお隣のお店も、山梨県内のお菓子を扱うお店です。
同じフロアには「ステラおばさんのクッキー」等、全国区のお店もあるので地元のものを探すときはちょっと気を付けて探してみてください。
グルメマルシェ(2F;総菜、お弁当)
ワインセラーから焼き鳥屋さんを挟んだお隣にある総菜屋さん。ここも桔梗屋の経営のようです。凄いな桔梗屋・・・
「甲州弁」等のご当地食材が入ったお弁当、押しずし等が売られています。
イートインスペースもあるので手軽に食べることもできますし、買って電車の中でいただくのも良さそう。
桔梗屋 黒蜜庵(2F;お菓子)
次に、改札のある通路沿いのお店を2つ紹介。
桔梗屋のお店がもう1つ、セレオ甲府と改札口との間、通路脇に「桔梗屋 黒蜜庵」とうお店もあります。
こちらでは「桔梗信玄生プリン」等、いわゆる生菓子の類が売られています。
甲斐の味比べ(2F;お土産)
お土産全般を扱う「甲斐の味比べ」というお店が改札口のすぐ脇にあります。電車に乗る前の最後のお買い物にどうぞ。改札をくぐると、このお店には入れません。
なお、お隣のベルディアには、伝統工芸品「甲州印伝」が売られています。
飲食店街(5階)
エスカレーターで5階に上がると、飲食店街があります。
出典:https://www.celeo.co.jp/floorguide/map.php?scd=5&ycd=5&fcd=31
郷土料理 信玄(5階;ほうとう、そば等)
観光客で賑わっているのは、郷土料理信玄。先ほど紹介した、桔梗信玄餅の桔梗屋がやっています。凄いな桔梗屋。ワイン飲み比べセットがお気に入り。
らあめん青葉(5階;旭川ラーメン)
旭川ラーメンのお店。旭川は北海道なのですが、さすが甲府のお店で、甲州ワインが豊富にそろっています。メンマなどをつまみつつワイン、というのも面白く。
仙場Jr.(5階;寿司)
山梨県は内陸部にありますが、人口当たりの寿司屋の数が全国一なのだといいます。ここでは甲州牛の握りや馬刺しの握りがいただけます。
その他、吉田うどんの「麺'ズ 冨士山」はまだ入ったことがありませんが、山梨県は富士吉田の「吉田うどん」が食べられるお店です。
屋上
飲食店街のわきにエレベータと階段があり、あまり上がっていく人は多くはないのですが、屋上が開放されています。
屋上からは甲府の街並みと、その向こうに南アルプスや富士山が見えます!
甲府駅南口
ここまで、駅ビル「セレオ甲府」についてまとめてきましたが、時間があればぜひ、駅の外に出てみましょう。
甲府駅には北口と南口とがありますが、まずは南口から。
バスロータリーの向こう側には飲食店が並びます。たくさんあって目移りするのですが、行ったことのあるお店をまとめてみます。
小作 甲府駅前店(ほうとう)
県内でチェーン展開しているほうとうのお店。ほうとうは煮込む料理なので、たいてい注文してから出てくるまで時間がかかりますが「小作」は割と早く出てきます。
野菜たっぷり、ボリュームたっぷりでお腹もかなり満たされます。
観光シーズンは結構混んでいます。後で書きますが、北口にも「小作」があり、そちらのほうが比較的すいている印象です。
奥藤本店(そば)
おくとう、と読みます。B-1グランプリで優勝したB級グルメ「甲府鳥もつ煮」発祥のお店。ここは小作以上に観光客が多く、いつ行っても賑わっています。
奥藤でもほうとうが食べられます。こちらは鍋とコンロが出てきて、自分で煮込んで食べるタイプ。
モリヤ(パスタ)
小さなビルの、細い階段を上った先にある小さなパスタ屋さん。少し手狭だからでしょうか、ベビーカーでは入店できないようです。
パスタは結構ボリュームがあり、美味しいです。どうしても観光客目線だと甲府鳥もつ煮やほうとうに行きがちですが、パスタもいいですね。もちろん県産ワインもあり。
駅前そば丸政(立ち食いそば)
モリヤの入っているビルの1階には、駅弁で有名な「丸政」がやっている立ち食いそば屋さんがあります。セルフでトッピングを選んでいきます。北口にもお店があり。
けだまとりこさんのブログに詳しく紹介されていました。
一丁目SAKABAかんすけ(居酒屋)('20.6閉店)
また、ワインが有名な甲府、夜はまた楽しいです。お店が多くてこれまた目移り。
県庁の近くの「かんすけ」は有名店で、早い時間から賑わっていました。グラスで飲める山梨県産のワインが赤白ともに、豊富に揃っていました。ほうとうもあり。
こちらの「かんすけ」ですが、2020年6月に閉店し、近くにある姉妹店の「くしっちゃ」というお店と統合する形で、営業を続けているようです。
寛酔(焼鳥)
甲州地鶏の焼鳥がいただけるお店。路地裏にあります。塩味の焼き鳥に白の甲州ワイン、という組み合わせが幸せ。
まるごとやまなし館(カフェ)
山梨県庁の隣にある「やまなしプラザ」の中に入っているカフェで、朝から夜まで営業しています。
ドリンクメニューに県産ワインが豊富にあり、グラスワインでも赤・白・ロゼの10種類から選べます。3種類選んで飲み比べすることもOK。
白ワインばかり3種類選んで飲み比べセットにしましたが、各々、作り方が微妙に違うので味わいもそれぞれでした。
イオンリカー甲府ココリ店(お酒)('20.11閉店)
また、甲府駅南口から徒歩7分と少し離れていますが、イオン系のショッピングモール「KoKori(ココリ)」も紹介しておきます。
ここに入っているお酒のお店「イオンリカー」の甲州ワインの品揃えがとても良いので、いつも甲府に行くと必ずココリまで歩いていくようにしていました。
イオン系だからなのでしょうか、比較的安価なデイリーワインも多く揃っていました。
六曜館(喫茶店)
つたの絡まる古びた建物の1階にひっそり入口がある、純喫茶。こじんまりした店内は昭和の頃からきっと大きく変わっていないのだろうな・・・と。
カフェ ロッシュ(喫茶店)
甲府には行ってみたい喫茶店も結構ありまして、アーケード街の中にあるここでもコーヒーでひと息ついたことがあります。中は静かなショットバーのような雰囲気でした。
甲府駅北口
では、甲府駅に戻って今度は反対側の北口に出てみましょう。南口には武田信玄公がいますが、北口にはその父、信虎公がいます。
ちなみに、信虎公も戦国大名だったのですが、信玄公に追放されています。だから南北に分かれて立っている、というわけではないのでしょうけど。
駅を出るとすぐに「よっちゃばれ広場」という広場があり、イベント等がよく開催されていて賑やかな場所です。
甲州夢小路
広場の先には「甲州夢小路」という、レトロ調な建物が並ぶ場所があります。割とおしゃれなお店が多め。
「時の鐘」は、鳴らすことができます。駅のホームで電車を待っていると、鐘の音が聞こえてくることも。
「甲州ワイン蔵」というワイン屋さんには、有料試飲ができるスペースもあります。
小作 甲府北口駅前店(ほうとう)
南口にもある、チェーン店のほうとう屋さん。南口のお店より比較的すいています。南口のお店はテーブル席ですが、こちらはお座敷になります。
生そば きり(そば)
ロータリーを出て少し右側に歩いていくといくつか飲食店が並んでいますが、その中にあるそば屋さん。混雑していることが多いようです。
お昼に入って、せいろそばと鳥もつ煮のセットをいただきましたが、夜の営業時間が長く、ここでゆっくり飲んでみたいところではあります。
サドヤ(ワイナリー)
山梨県はワイン県として有名ですが、ワイナリーは主に甲州市の勝沼町に多くあります。そんな中で、甲府駅から歩いて行けるワイナリーが、サドヤ。
中に入るときれいな建物が並んでいます。結婚式場やレストランも併設されていて、おしゃれな雰囲気。
カフェ 風土(カフェ)('19.9閉店)
駅の階段脇にあったお店。カフェですが、甲州ワインが気軽に飲めるお店でした。
ここでは一番安く飲める「立ち飲みワイン」ばかり頼んでいました・・・
立ち飲みワインを注文すると、一升瓶に入った甲州ワインを紙コップになみなみ注がれました。立ち飲みだけに、お店の外でどうぞ、というわけです。
甲州ワインが気軽に飲めそうなお店で、今度甲府に行ったら店内でゆっくり、と思っていたのですが、2019年9月に残念ながら閉店してしまいました。
おわりに
というわけで、甲府駅と周辺のお店をまとめてみました。
行ったことのあるお店はほとんど全て挙げてみたのですが、まだまだ行ったことがなくて行ってみたいお店は数多くあり。
今後も引き続き甲府に行って、新しいお店を開拓していきたいところです。
さて、今度はどこへ行こうかな。