温泉好きのお湯

関東近郊を巡る、静かな温泉旅。今度はどこへ行こうかな。

下部温泉:行き方、温泉街、泊まった宿のまとめ

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山梨県の下部温泉(しもべおんせん)。

一般的には、戦国武将「武田信玄」が入った温泉「信玄の隠し湯」として有名です。

ぬる湯、というやや変わった泉質なのですが、その効能と、ちょっと寂しい温泉街の雰囲気を気に入ってしまい、足しげく通っております。

ここでは、そんな下部温泉のことをまとめていきます。

下部温泉の概要

下部温泉は、山梨県の南部、身延町にあります。

日蓮宗の総本山「身延山久遠寺」からも近く、久遠寺へのお参りがてら、下部温泉に泊まる人も多そう。

下部温泉の特長は、その泉質です。主な源泉は2種類あります。

  • 旧源泉:約30度。武田信玄が入ったことで有名な、歴史のあるお湯(お水)。
  • 新源泉:約50度。平成になって新たに導入された、新しい源泉。

旧源泉(ぬるい)

無色透明の「アルカリ性単純温泉」。温泉街の中心部で湧いています。

温泉と言うには低い温度なのですが、入っていると意外と気持ちよく、長く浸かっていると不思議と温まる、そんな興味深くてクセになるのが特徴です。

効能としては、傷の直りが早くなるとも言われています。

また、飲むこともできます。宿では温泉水が飲めることも多く、ミネラルウォーターとしても売られています。

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新源泉(熱い)

旧源泉だけではお湯が足りなかったのでしょうか、平成になって新しい源泉「しもべ奥の湯高温源泉」が掘られて、宿に供給されるようになりました。

新源泉の温度は約50度と熱いのですが、温泉街を抜けた奥の方で湧いているので、宿に着いている頃には温度は下がって適温になっています。

旧源泉も新源泉も、かすかに硫黄泉のような香りがしますが、新源泉の方が香りが強め。また、新源泉のほうがとろみがある感じです。

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泊まる宿の源泉はどっち?

温度も特徴も異なる新旧両方の源泉ですが、宿の源泉利用状況はまちまちでして、

  • 旧源泉のみに入れる宿。
  • 新源泉のみに入れる宿。
  • 旧源泉、新源泉の両方に入れる宿。

と、分かれるようです。

どの宿でどちらの源泉に入れるのかの情報は、まとまった形で公開されているのを見たことがないので、宿に確認してみるほかなさそう。

ただ、ほとんどの宿が何らかの形で新源泉を利用している模様です。

(環境省HPによれば、新源泉を利用している宿泊施設は18施設で、下部温泉郷HPによれば、宿泊施設数が18施設とのこと)

旧源泉は、下部温泉駅から少し離れた、温泉街の中心部にある宿で主に利用されているようです。

このブログで取り上げている宿については、可能な限り、どちらの源泉に入れるかを紹介しています。

下部温泉へのアクセス

下部温泉の最寄り駅は、JR身延線「下部温泉」駅です。無人駅。

身延線は山梨県と静岡県とを結ぶローカル線で、下部温泉へも山梨県側と静岡県側のどちらかから入ることになります。

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山梨県側から入る(JR)

下部温泉駅には、特急「ふじかわ」が停車します。

「ふじかわ」は甲府と静岡とを結ぶ特急で、ほぼ2時間おきに出ています。

甲府から下部温泉までは「ふじかわ」で40分強。

普通電車でのんびり行ってもいいのですが、普通電車だと1時間から1時間半かかります。

特急「ふじかわ」との時間差はなかなかのものですが「ふじかわ」も普通電車も、走るスピードそのものは、さほど変わらないような気がします。。
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静岡県側から入る(JR)

静岡駅から「ふじかわ」に乗ると、下部温泉までは1時間40分程度かかります。

首都圏から行くのであれば、甲府経由で行ったほうが安くて近くなります。

下部温泉駅から温泉街へ

下部温泉駅前にも数件の宿がありますが、温泉街の中心は駅から1キロ以上離れています。

宿に相談すれば、駅まで迎えに来ていただけることもあります。

下部温泉の温泉街

静かなところですが、下部温泉駅前と温泉街の中心部にいくつかのお店があります。

下部温泉駅前

まずは駅前のお店から。

ヘルシースパ しもべの湯(日帰り温泉)

駅前に2023年にオープンした日帰り温泉施設。

日帰り入浴、休憩、食事ができます。

丸一食堂(食事処)

駅前の食堂です。丼、定食、そば、ほうとう等がいただけます。

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ニュー梅月(お菓子、お土産)

駅前のお土産屋さん。ここの「かくし最中」、宿のお茶請けで目にします。

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下部温泉ボロネーゼ(パスタ)

ランチタイム限定ですが、駅前の大きなホテル「下部ホテル」の1階奥で、下部の温泉水で茹でた生パスタをいただくことができます。

その他、下部温泉駅前のお店など

食事が取れるのは鉄板焼きのステーキレストラン「藤川」があります。

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あとは、酒屋さんと商店が1件ずつと、郵便局があります。

また、駅の近くに「金山博物館」があり、砂金取り体験ができます。

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宿に割引券が置いてあることも。駐車場のそばには足湯もあります。

甲斐黄金村・湯之奥金山博物館|山梨県身延町

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温泉街中心部

次に、駅から離れたところにある温泉街中心部を紹介してみます。

閉店したお店も多く、ぱっと見、営業しているかどうか分からないお店もあります。

かど久(そば)

お昼に温泉街に着いた時、よく食べに行きます。

下部川のせせらぎを聴きながら、美味しいお蕎麦をいただくことができます。

ほうとうは作るのに時間がかかるそうで、事前に予約した方がいいそうです。

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しまや(ワイン、お酒)

「しまや」には、山梨県ならではの甲州ワインがたくさん売られているのでよく寄ります。レアなワインがあるかも。

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その他、温泉街中心部のお店など

大森館は「おみやげのデパート」というのが渋いです。

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他にあるのは、身延町の観光情報館「しもべの里」と、床屋さんくらいです。

下部温泉で泊まった宿

最近は突発的に行くことが多いため「その時に予約可能な宿を取る」というスタンスなので、いくつかの宿に泊まったことがあります。

湯元ホテル

旧源泉を自家源泉で持っている3件の宿の1つ。

ここは何度かリピートしておりまして、これまでの宿泊回数がトップの宿です。

源泉かけ流しの大浴場と、目の前で湧いている岩風呂に入ることができます。

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元湯旅館大黒屋

新旧両方の源泉に入れる湯治宿です。この宿にも複数回泊まったことがあります。

建物は古くて雰囲気がありますが、2か所あるお風呂の片方がリニューアルしたそうです。

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旅館いしもと

温泉街の奥のほうにある旅館です。こちらのお湯は新源泉になります。

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元湯橋本屋

新旧両方の源泉に入れます。

常連さんが多く訪れる古くからの湯治宿です。建物の内装はリフォームされてきれいです。 

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僕が下部温泉に行く理由

いつもお昼過ぎ、もしくはチェックインが可能になるころに温泉街に着いて、明るいうちからぬる湯にのんびり浸かっています。

お風呂から上がって部屋でうたた寝してから宿の夕食、その後は甲州ワインをちょっと飲んでみたり、また長風呂してみたり。

そんな風にだらだらと過ごす時間が、とても幸せだったりします。

山の向こうはインバウンドに湧く富士山ですが、そんな喧騒とは縁がなさそうな信玄の隠し湯、今後もせっせと通いたいところ。

関連旅行記

訪問回数が多いので、旅行記もたくさん書いています。

春の旅行記

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夏の旅行記

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秋の旅行記

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冬の旅行記

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さて、今度はどこへ行こうかな。
 

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