栃木県の温泉の中で一番多い回数訪れている、板室温泉にまた行くことにしました。
行き先を栃木県にすることは最初から決めていました。
ただ、板室温泉にするか川治温泉にするか少し迷っていまして。
板室温泉であれば、初めて泊まる、今回の「あったか~い宿 勝風館(以降、このページでは『勝風館』と書きます)」に泊まってみようと。
川治温泉にするなら、以前泊まったことのある宿に再訪するつもりでした。
結局は、泊まったことのない宿への興味から、今回は板室温泉の勝風館を予約した次第です。
(2018年12月宿泊)
建物とお部屋
勝風館は、路線バスの終点、板室温泉バス停のすぐ近くにあります。
12時からチェックイン可能だったので、お昼過ぎに着くバスに乗って向かいました。
だいたいの到着時刻と、バスで向かうことだけをお伝えしていたのですが、バスを降りると声をかけられました。
お迎えに来てくださっていたのです。
最寄りの黒磯駅から板室温泉までのバスは1日に数えるほどしかないので、だいたいのバスの時刻は分かるのでしょうね。
お迎え、と言っても歩いてすぐなので、歩いてついていきます。
建物に入り、階段を上がって2階のお部屋に案内されました。建物自体は3階建てです。
勝風館に泊まるのは初めてですが、板室温泉には何度か来ていますし、湯治宿に泊まることも多いので、当時宿のルール的なものは何となく分かってしまう自分がいます。
宿の方も、最初は自分が初めてだと思わなかったようですが、話しているうちに自分が初めての宿泊だと分かったようです。
それで、お茶を入れてもらいつつ、簡単に宿のことを説明していただくことに。
お茶請けのお菓子の代わりにお漬物が用意されていて、あとで甘酒も出てきました。
お部屋は6畳間で、布団はすでにたたまれた状態で畳の上に用意されています。
夕食の後に広げてゴロン、としました。
トイレ・洗面所・冷蔵庫はついておらず、廊下にある共用のものを使います。
トイレは一部がウォシュレットでした。
お部屋のポットは電気ポットではないので、お湯が冷めたら共用の洗面所にある給湯器でお湯を入れ替えるようになっていました。
そのわきには共用の冷蔵庫。油性ペンが用意されています。中を開けると、皆さん部屋の名前を袋や缶などに書いているようです。間違えないように、ですね。
温泉とお風呂
2階に男女別の内風呂があります。
男湯と女湯の入り口を挟んで、喫煙できる談話室と自動販売機がありました。
見覚えのあるのれんでした。
勝風館に泊まるのは初めてなのですが、実は10年以上前、他の宿に泊まった時に勝風館のお風呂に入ったことがあります。
板室温泉の一部の宿では、他の宿のお風呂に入れるサービスを実施しており、それを利用して勝風館のお風呂に入ったのでした。
脱衣所に入り、お風呂場を見るとさらに懐かしいなと。
1か所の湯口から、2か所の浴槽にお湯が注がれています。
かけ流しで、自分がお風呂に入るとお湯がじわじわあふれていきました。
板室温泉のお湯は無色透明で、温度は割とぬるめ。
寒い季節だったこともあり、長く入れます。(寒い季節は1℃ほど加温しているそうです。)
2つある浴槽のうち片方は「超音波風呂」ということで、時間帯によってはジェットバスのように泡がブクブクと出てきました。
相変わらずのいいお湯で、ぬるいと感じつつ、上がってしばらくの間は体が暖まっていて、よく眠れました。何度も入りました。
洗顔石鹸を持ってくるのを忘れたのですが、ここの温泉で顔を洗うと毛穴がさっぱり。強アルカリ性の単純温泉の効能なのでしょうか。
食事
お食事は、夕食・朝食ともにお部屋にお膳で持ってきていただく、お部屋食になっていました。
夕食
夕食のご飯はおこわでした。好物なので嬉しいところ。


夕食と一緒に、利き酒セット(1,080円)を注文します。栃木県の地酒が3種類。ちびちび飲みつつ食事をいただきました。


朝食
朝食もお部屋食です。
後で「量は足りましたか?」と聞かれましたが、どちらかというと少食の自分にとっては、多すぎない量で良かったです。
シニア世代の方が多い湯治宿の場合、食事のボリュームは控えめなことが多いのです。また、食事の味付けは優しいものでした。
夕食も朝食も、食後は自分でお膳と食器とを廊下に出しておきます。湯治宿のスタイルですね。
個人的感想
宿泊料金は1泊2食付きで8,000円(消費税、入湯税は別)。
このお値段で、泉質のいい温泉に入れて、2食ともお部屋食。
財布に優しくて、嬉しい値段設定ですね。
湯治宿なのでサービスはシンプル。
布団を敷いたり、食後のお膳を廊下に出しておいたりと、セルフです。トイレ、洗面所、冷蔵庫は共用です。
宿のご主人はじめ、皆さんとても親切でした。さすが「あったか~い宿」。
チェックアウト後にロビーでコーヒーをいただき、ご主人から板室温泉のお話をいろいろ伺ってから、おいとましました。
最新の宿泊プランは予約サイトを確認してみてください。
アクセス
東北新幹線「那須塩原」駅もしくは、JR宇都宮線「黒磯」駅から関東自動車バスに乗り、終点の「板室温泉」バス停で下車、歩いてすぐ。
新宿から那須温泉行きの高速バス「那須・塩原号」に乗って、途中の「戸田」バス停でバスを降り、そこから宿まで送迎していただけることもあるようです。(要確認)
関連リンク
近くの宿の宿泊記録
この宿が出てくる旅行記
公式サイト
さて、今度はどこへ行こうかな。