※2019年8月より、移転して「湯宿 きくや」としてリニューアルオープンされています。このページは移転・リニューアル前の記録です。
栃木県の板室温泉へは割と頻繁に通っていたのですが、ここ4年ほどご無沙汰していました。
ここ4年ほどですと、同じ栃木県の温泉地では、それまで行っていなかった塩原温泉や川治温泉に行くようになっていました。
要は新規開拓をしているうちに、リピートしていた温泉地に少しだけ足が遠のいていた、という感じです。
で、板室温泉で何度か泊まっていた宿が廃業になってしまったと知って、再度板室に行ってみようと思ったのでした。
その宿はもうないので、今回はじゃらんで予約可能だった「きくや一望館」を予約しました。
(2017年6月宿泊)
建物と部屋
きくや一望館は板室温泉の中心部から少し離れているようで、板室温泉のバス停から宿の送迎があるようだったのですが、送迎はお願いせず歩いていくつもりでいました。
久しぶりの板室温泉がどうなっているのかを見てみたかったのです。
バス停から宿までは歩くつもりでバスに乗ります。
終点に着いて、バスを降りたところで男性の方から声をかけられました。
この方がきくや一望館のご主人で、同じバスに他の宿泊客の方が乗っていたのでお迎えに来られていたようでした。
散歩は後ですることにして、車に乗せてもらいました。
きくや一望館はバス停から少し坂を上った場所にあり、一軒宿のようなたたずまい。
建物の外見は古びていましたが、入ってみるときれいでアットホームな雰囲気でした。
車で一緒だった、常連さん風のお客さんが先にチェックインしていきます。
玄関前のソファで、自分の順番を少しだけ待ってから、チェックインしました。
階段を上って2階の部屋に案内されました。
部屋にはすでに布団が用意されていました。部屋はいたってシンプルでした。
トイレ、洗面所は共同で、廊下にあります。トイレはシャワートイレでした。
温泉と風呂
自分が泊まった部屋と同じ2階に、大浴場・小浴場・家族風呂があります。
大浴場と小浴場がそれぞれ男湯・女湯になっていますが、1日に何度かお風呂の入れ替えがあるので、男性も女性も、時間帯をずらせば両方のお風呂に入れます。
家族風呂はこじんまりしていますが、施錠して貸し切りできました。
源泉かけ流しとのことで、ぬるめの透明なお湯がじゃんじゃん注がれています。
最初は特徴を感じないお湯だなと思うのですが、よくお湯を触っていると、とろみがあることに気づきます。
板室のお湯はアルカリ性で、しかも結構アルカリ度高め。いいお湯です。
食事
夕食も朝食も、お部屋でいただきました。
鮎、那須の卵、那須のポーク、地元のコシヒカリ、自家製のイチゴジャムをかけたヨーグルトなど、地元食材がふんだんに使われているお料理です。
お部屋のテレビの下の棚にコップと栓抜きが用意されていたのですが、一緒に醤油とソースも用意されていました。
お部屋に醤油とソースがあらかじめ用意されている、というのは初めての経験かもしれません。
食事を済ませたらセルフでお膳と食器とを廊下に置き、後で片づけてもらいます。湯治場の宿でよくある感じです。
ヘルシーな料理だったのでしょう、食べすぎ感はなかったです。
個人的感想
さて、きくや一望館に戻ります。
板室温泉は湯治場で、長期滞在の人向けに安く泊まれる宿が多いのですが、きくや一望館も2食付きのひとり泊で8,000円そこそこで泊まれました。
温泉はかけ流しですし、食事はお部屋でいただけますし、ひとり泊にはうってつけの環境です。
部屋食と家族風呂があるからか、子連れで泊まる方も多いようです。個人的にも、子供を連れていくのはいいかも、と思えました。
アクセス
JR宇都宮線「黒磯」駅から関東自動車バス「板室線」に乗り、終点の「板室温泉」バス停で下車。
そこから宿のお迎えがあります(事前の連絡が必要です)。
板室温泉バス停から徒歩で行くなら、坂を登って15分程度です。
関連リンク
近くの宿の宿泊記録
この宿が出てくる旅行記
さて、今度はどこへ行こうかな。