夏の温泉旅第2弾は、温泉大国、グンマーこと群馬県への2泊3日の温泉旅です。2泊3日ということで、時間に余裕がある旅になりました。
旅の計画
あれこれ見て回れそうですが、今回の旅で一番の目標は、
- 伊香保温泉の「黄金の湯」に入る。
でした。
それ以外にも、
- 榛名神社へとお参りする。
- 老神温泉の朝市に行ってみる。(いつも寝坊するので)
- 群馬県の有名な麺類をいろいろ食べる。
- 高崎の町を少し歩いてみる。
あたりを目指そうかな、という感じで、さほど予定を決めずに出かけます。
1日目(東京→高崎→榛名神社→伊香保温泉)
高崎駅へ
まずは群馬県の高崎駅を目指します。最初は普通列車のグリーン車でのんびり行こうと思っていました。
ですが、上越新幹線の「スーパーモバトク」という割引がかなりお得だったので、今回は新幹線に乗ることに。
ちなみに東京駅~高崎駅のそれぞれのお値段は、
- 高崎線の普通列車グリーン車:2,924円 ※平日料金、グリーン券は事前購入
- 上越新幹線「スーパーモバトク」:3,560円
ということで、今回は500円そこそこ多めに払ったわけです。
東京駅のコンビニ「NewDays」でお買い物してから、新幹線の中で朝食代わりのおにぎりをぱくついて、ぼーっとしているうちに高崎駅です。
榛名神社へ
さて、普段であれば高崎駅で他の電車に乗り換えるのですが、今回はここ高崎からバスの旅です。まずはバス会社の窓口に行き、きっぷを買いました。
今回は「榛名伊香保温泉フリーパス」を買って、榛名湖行きのバスに乗ります。高崎駅を出て榛名山へと登っていき、榛名湖まで目指すバスです。
高崎駅を出ると、低い建物の多い市街地を抜けていきます。いつもは駅ビルから出ないので、駅前との雰囲気の違いを感じつつ。
踏切をまたいだあたりから車窓の雰囲気が変わり、住宅街の中を走ります。川沿いの道はやがて田んぼが目立つようになって、徐々に上り坂に入っていき。
途中、バス会社の営業所で数分間の停車時間がありました。ここでトイレ休憩を取ってから、バスはさらに坂を登り、緑の中へ。
榛名神社の一の鳥居が見えて少ししたところで、榛名神社バス停へ。ここで下車です。
緩やかな傾斜の参道を登り、神社の敷地内へ。お盆明けの平日ですが、結構な人で賑わっていました。滝を見ながら階段を上り、本社にてお参り。
一部の建物は改修工事中でしたが、神社内の建物はどれも歴史を感じさせる古さでした。ここまでバス停から15分ほど。
お参りしてから歩いて戻っていきます。
降りていくうちにお腹が減ってきたので、参道のどこかのお店で門前そばでもいただこうかと思って探していると、雰囲気の良さそうなところがあって、入ってみました。
地粉と地元の水で打ったおそばがあり、それに野菜天ぷらをつけました。地酒も一緒に。お酒の名前を聞くと「榛名山です」とのこと。
食べているうちに正午を過ぎてお店が混んできました。食べ終えてから参道へ。ごちそうさまでした。
まだ次のバスの時間まで少し余裕があるので、 バス停の近くにあった民俗資料館を見てみます。こういう資料館って入館料も安く、空いているので個人的には好きです。
学生時代に日本史の勉強をしていたこともあり、歴史関係の資料館の展示を眺めるのが結構好きだというのもあるのですけど。
展示によると、榛名神社は明治時代を迎えるまではお寺だったようです。
確かに宿坊があったり、山奥にあったりするあたりがお寺のような雰囲気だなとは思っていました。
少し前に見に行った、信州の戸隠神社も同じようなルーツで似たような雰囲気だったのを思い出しました。
資料館を出ると、ざざーっと通り雨。休館している宿坊の玄関先で雨宿りしつつ、次のバスを待つことにします。
榛名湖から伊香保温泉へ
雨の中乗り込んだバスは、もう少しだけ坂を登って終点の榛名湖へ到着です。降りてみると寒い。スワンボートも寒そう。
榛名湖の先には、プリンのような榛名富士が見えます。
榛名湖から伊香保温泉に向かうバスはほどなくしてやってきます。
晴れていれば気持ちよさそうな高原地帯を抜けて、いくつものヘアピンカーブを下っていくと、遠くに伊香保の温泉街が見えてきました。
温泉街の狭い道は車が多く、バスはそんな温泉街を抜けてから右に曲がってまた坂を上り、終点の伊香保バスターミナルに着きました。この辺りは静かです。
まだチェックインまで時間があるので、宿までのんびり歩いていきます。
チェックイン時刻の前に宿に行くと、チェックインの15時にまた来てくださいとのことで、宿帳だけ書いてまた温泉街へと歩いていきました。
伊香保温泉は、有名な「石段街」のあたりは多くの観光が来ているのですが、それ以外の場所は静かなのでした。
12年ぶりの伊香保温泉なので、記憶を思い出しながら、石段街を上ったり下りたり。石段街を上り来きったところに伊香保神社があり、お参りしました。
混んでいたので、御朱印は明日静かな時間帯にお参りした時にいただこうと思い、宿に戻ります。ちょうど15時になったところでした。
宿でのんびり「黄金の湯」を堪能しました。
夕食をいただいてからまた石段街に出て、歴史のある高級旅館「千明仁泉亭」(ちぎらじんせんてい)がやっているバー「楽水楽山」へ。
お店にはお客さんはいませんでしたが、バーテンダーさん含め忙しそう。どうやら食事の時間で、飲み物をここで作って宿泊客のもとへ届けているご様子。
ということで、バーカウンターから離れた窓際のカウンター席に座ります。
バーテンダーは凛とした雰囲気のご高齢の女性の方です。時々話をしながら、夕暮れから夜に変わっていく山々を見ながら、ショートカクテルをいただきました。
榛名山がきれいですね、と言ったら、ここから榛名山は見えません、と指摘されます。山違い。失礼しました・・・
カクテルグラスの写真を撮っていると、インスタ映えする写真は撮れましたか? と聞かれます。ご覧の通り、自分の手が写りこんでしまい、映えず。
2杯で3000円ほど(テーブルチャージ込み)。いい気持ちで宿に戻り、おやすみなさい。
2日目(伊香保温泉→渋川→沼田→老神温泉)
もう一度温泉街を歩く
温泉宿の朝はバイキングでした。
チェックアウト時刻の10時ぎりぎりまで部屋でぐうたら過ごしてから、宿をおいとましてもう一度石段街へ向かいます。午前中なので幾分空いています。
石段を登りきって、そのまま奥へと歩いていきました。奥には伊香保温泉の「黄金の湯」が沸いている場所があり、露天風呂もあります。
石段街から離れるほど人は減ってきますが、それでも露天風呂目当ての人が多いのか、それなりに人も車もいるのでした。
そうして源泉地で12年ぶりに黄金の湯を飲んでみます。12年前の記憶と同じ、錆びた鉄の味。
歩いて石段街方面に戻ります。昨日寄った伊香保神社にもう一度お参りしたのですが、社務所が開いておらず、御朱印はいただけず、でした。
渋川へ
さて、ここからどうしようかな。となるわけです。
伊香保温泉の近くには「水沢観世音」があり、その近くでいただける「水沢うどん」が日本三大うどんとして有名です。
ということで、ちょっと早いお昼ご飯を水沢うどんにするか、と思いつつ、まだお腹が空かない状況。
伊香保から水沢までは4キロほど離れており、車がないとバスで行くしかないようです。石段街のふもとに降りて、バスの時刻表を見て調べてみます。
水沢で降りてうどんを食べると、その後でこの日泊まる宿に着くのが相当遅くなってしまうようでした。
迷っているうちに水沢を通るバスが来たので、乗ってしまいました。
バスは伊香保温泉を後にして、林の中を走ります。水沢が近づいてきたところでマイお腹と相談したところ、まだ準備ができてないというので、今回はうどんはお見送り。
その後バスはスピードを上げて、長い坂を下っていきます。伊香保温泉がそれなりに標高の高いところにあったのが分かります。
途中「船尾滝入口」というバス停がありました。お酒の名前で聞き覚えがあります。そうか、ここのことだったのか。
バスはそのままノンストップで走り続け、やがて渋川の市街地に出て、終点の渋川駅へと到着しました。
渋川で昼食
さて、次の電車を調べてみると、お昼時だからか、次の電車まで1時間半待つようです。きちんと調べていないと、こういうことはよくあります。
駅の観光案内所でランチできるお店の情報を聞いてみたところ、とても詳しく教えていただきました。
お手製のグルメマップを貸していただき、読んでみてください、と言われ。見てみると、渋川駅の近辺は、観光客向けに地元名物を出すようなお店はなさそう。
・・・むむ、グルメマップを見ただけでは決められず。
どこに行くか決まりましたか? と言われ、とりあえずお店が並んでいるところに行ってから決めようかなと思います。と答えました。
そうすると、地元の人が行くようなメニューの多い食堂がいいです、と言われ、2か所おすすめしてもらいました。では、そこを目指すとしよう。
歩いて行ってみた食堂は、まさに町の食堂と言った感じ。メニューが豊富で迷ってから「食堂のナポリタン」を注文します。 570円とは、安い。
なかなかのボリュームで満腹になり、また歩いて渋川駅に戻ります。駅前のお土産屋さんで、先ほど名前を見た地酒「船尾瀧」を購入したのでした。
沼田で買い物
さて、ようやく電車の時間が近づいてきたので、ホームに出ます。
見ると、駅名標や待合室のデザインが変わっていました。渋川駅に止まる「SLみなかみ」を意識したレトロ調のデザインのようです。
やってきた上越線の普通列車は混んでいます。青春18きっぷの時期だからか、旅行者らしい人が大半。何とか座れますが、ロングシートで景色が見づらく。
沼田駅までは20分そこそこの移動です。沼田駅も、駅名標と待合室がレトロ調になっていました。
老神温泉方面のバスが来るまではまだ時間があるので、それまで出たことのなかった駅の反対側に出て、スーパーで買い物をしてみました。
スーパーがどこにあるか分からなかったのですが「沼田駅 スーパー」で検索したら「すーぱーこいけ」という地元スーパーが見つかったのです。
地元の名物、みそパンを翌朝用に購入できました。
駅に戻り、以前入ったことのあるそば屋さんでアイスコーヒーを飲んでバスを待ちました。ここのお店はランチタイム以外の時間も喫茶営業していて便利です。
老神温泉へ
バス停で時刻表を見ると、今度のバスは老神温泉に寄らないようです。そう、沼田駅から老神温泉に行くバスは、
- 老神温泉の温泉街に寄らず、近くの国道をまっすぐ通り抜けるバス。
- 老神温泉の温泉街に寄っていくバス。
の2パターンあり、老神温泉に寄らないバスの方が多いのです。
老神温泉に寄らないバスに乗った時、どこのバス停で降りればいいのか確認しようと宿に電話したのですが、あいにく電話がつながらず、旅館組合に確認しました。
丁寧に、降りるバス停と、宿までの道のりを教えていただけました。
さて、そうしてやってきた関越交通バスは沼田駅を出て坂を上り、沼田の市街地をのんびり通り抜けていきます。
関越道の沼田インターを通り抜けたあたりから、車窓にリンゴの木々や、とんかつ屋が目立つようになります(沼田はとんかつが有名です)。右には大きな、赤城山。
椎坂トンネルを抜けて坂を下って少ししたら「大原老神入口」バス停で、旅館組合の方に聞いた通り、ここで下車しました。あとはてくてくと温泉街に向かいます。
久しぶりの老神温泉ですが、その静けさは変わらず。お店はほとんど閉まっていますが、生活感があるので人は住んでいるようです。
今日の宿「ニュー牧水苑」は、温泉街から少し外れたところにありました。
3日目(老神温泉→沼田→高崎→東京)
高崎へ戻る
翌日は、夏とは思えない寒い朝。浴衣だけでは寒いので半纏を着て、サンダルを履いて宿の外に出ます。老神温泉の朝市で、少しばかりのお買い物。
戻ってきて温泉で体を暖めて、10時ギリギリまで過ごしてチェックアウトしました。ちょうど宿の近くのバス停を通るバスがあり、それで沼田へ戻ります。
この日の予定は全く決めておらず。夕方に高崎駅を出る新幹線を取ってあるので、それまで何しようかなといったところ。
県庁所在地の前橋に出てもいいし、高崎の街をあちこち見て回ってもいいし・・・と思っていたら電車が来ました。
この電車も混んでいます。やはり、青春18きっぷの旅行者が多いのでしょうか、席には座れず、ドアの窓から利根川を眺めます。
電車は新前橋駅が終点です。新前橋駅からは高崎行きの別な電車に乗ります。この電車も混んでいましたが、10分ほどで高崎へ。
電車の中で調べたところ、高崎駅の自転車置き場で自転車を無料で貸してくれるそうです。それで街を見て回るのも面白いかもしれません。
自転車とパスタ
ということで、自転車置き場へ。
高崎は城下町らしいので、城跡の近辺を見てみようかと思い、駐輪場のおじいちゃんに城址までの道を聞いたら「特にお城らしいのは残ってないよ」と苦笑い。
まあ、行ってみましょう。ちょっと古びた、前カゴがぐにゃり曲がっている自転車です。放置自転車を活用したものらしいので、まあそんなものでしょう。
高崎城址は確かに広い公園で、ところどころお堀が残っています。お堀沿いの道を自転車で通り抜けつつを見ていきます。
地元のスズラン百貨店を見て、高崎神社でお参りして、古い感じの静かな路地裏を通って、駅に戻ってきました。
高崎は駅ビルの新しいイメージがあったのですが、それとはまた違った雰囲気の街がありました。駅ビルだけでイメージを決めてはいけないな。。
さて、お昼にします。高崎と言えばパスタの町なので、駅ビルの「はらっぱ」に久しぶりに行ってみました。ここは並んでいることが多いです。
回転もいいのでさほど待たないのは知っているのと、時間は有り余っているので、並んでからいただきました。
それで出てきたパスタは相変わらずのボリューム。チーズがどん、と乗っています。
パスタ屋なので女子率が高いのですけど、よく皆さん残さず頑張って食べるなあと。こちとら満腹です。。
駅ビルと高崎OPAでお土産を買い、夕飯用に登利平の鳥めし弁当買って、夕方の上越新幹線に乗り込みました。
今回の旅のまとめ
- 高崎駅から伊香保温泉、榛名山方面に行く場合は群馬バスを利用します。割引券は結構割引率が高めなので、買っておくと良いでしょう。
- 榛名神社は山奥にあり、雰囲気も良いです。お近くに寄られたらぜひ寄ってみてください。
- 水沢うどん街は伊香保から4キロほど。バスの便があまり良くないのがネックではあります。今回は残念ながらスルーでした。
- 老神温泉には食事を取れるお店が「ぎょうざの満洲」しかないので、そこでぎょうざをいただくか、宿で食事を付ける必要があります。
- 今回飲んだ地酒は「榛名山」「赤城山」「船尾瀧」「誉國光」。群馬県は温泉と同じく、地酒の種類も多いです。
- あと、地ビール「川場ビール」も飲んだ。
さて、今度はどこへ行こうかな。