温泉好きのお湯

関東近郊を巡る、静かな温泉旅。今度はどこへ行こうかな。

4月某日静かな温泉旅 グンマの長い休日 群馬県・老神温泉と水上温泉郷へ('22)

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群馬県に静かな温泉旅で行くとき、よく日程を長くして2泊3日にしています。

県内のあちこちに温泉地があって湯めぐりに向いていて、かつ温泉地どうしが近いので、移動に時間をかけず、ゆったりしたスケジュールが組めるのです。

さて、2022年の春の長い連休を使って、また群馬県へと静かな温泉旅に出ることにしました。

旅の計画

連休の直前に出かけられる日程が決まり、急いで予約サイトを調べます。

そもそもハイシーズンですが、加えて2022年の春の連休は、緊急なんちゃらとか、まん延なんちゃらの制限がありません。

直前のタイミングで空室のある温泉宿はかなり少なくなっていました。

それでも何とか、沼田市の老神温泉の宿を予約できました。何度か泊まりに行っている、静かでお気に入りの老神温泉です。

次の日も老神温泉の近くの温泉宿に空室がないか探し、水上温泉郷にかろうじて空室のあった宿を見つけます。すかさず予約。2泊3日の温泉旅に。

ただ、老神温泉に泊まる前の日も午後の予定が空いていたので、出発当日に高崎駅近くのビジネスホテルを予約しました。

1日目(東京→高崎)

4月の終わりなのに、ちょっと肌寒い天気。しかも天気は雨という。。

出かける直前に高崎駅までの新幹線の予約を変更して、東京駅へと向かいます。

直前の変更でしたが、新幹線は空いていました。それでも上野駅、大宮駅からお客さんが徐々に乗ってきて、6割くらいの乗車率に。

乗った列車は長野行きの北陸新幹線「あさま」でしたが、今回は途中の高崎駅で下車します。

雨の中、高崎駅からすぐ近くのビジネスホテルへチェックイン。

centralhoteltakasaki.com

部屋に荷物を置いてすぐ、夕食を求めて街へ。

新幹線に乗っている間に、あれこれホテル周辺のお店を調べていました。

さすが高崎は大きな町、飲食店も多い。その中でも良さそうだった居酒屋へ入ってみました。

靴を脱ぎ、階段を降りて店内に入ってみると、何だか結構高級そうなお店。。ちょっとたじろぐ。。

8kai.co.jp

開店早々にいきなり来た、少し雨に濡れているひとり客を見て、着物姿のお姉さんがカウンター席に案内してくださいます。お通しはお寿司。

地酒を注文すると、大きなワイングラスに注がれてやってきました。群馬県は地酒の美味しいところです。

まず「太平記の里」、次に「尾瀬の雪解け」といただきました。

お酒と一緒に、山菜の天ぷらと、榛名鶏の串、すっかり満足・・・ごちそうさまでした。

夕方にお店に入ったので、食事を終えて外に出るとまだ空は明るく。

先の長い旅でもあるので、そのままホテルに戻ります。

2日目(高崎→沼田→老神温泉)

上越線に乗って

夜にホテルのお部屋で、インスタントコーヒーを飲みました。酔いをさまそうと思ったのですが、そのせいか変な時間に目が覚めてしまい。。

まどろんでいると朝が来ます。ベッドでだらだら過ごしてから、着替えて1階の朝食会場へ降り、バイキング形式の簡単な朝食を少しだけいただきます。

さて今日はどう動こうか。部屋に戻って電車の時刻を調べてみます。

今日泊まる老神温泉がある沼田市へはJR上越線で向かうのですが、お昼時に1時間半くらい、電車の走っていない時間帯があります。

その1時間半くらいの前に沼田に出るか、高崎を観光してからお昼過ぎに電車に乗るか。ちょっと迷ってから、とりあえずホテルをチェックアウトしました。

まず、高崎の駅ビルにあるお土産屋さん「群馬いろは」で、お土産をあれこれ購入します。ここは品揃えが豊富で、いつも楽しい買い物になります。

うどん、はちみつ、醤油、地酒・・・連休に入ったので、人が多く混んでいます。

買い物を終えて、午前中の上越線に乗ることにしました。

ホームに降りると、登山者風の人が電車を待っています。上越線の行き先には、尾瀬だったり谷川岳だったり、有名な山々が多くあります。

電車に乗って座って待っていると、ゆっくりと発車。割と古い電車で、車内放送も自動音声ではなく、車掌さんの声。

電車は平坦な郊外を走り抜け、川を渡って新緑がまぶしい中、山の中へと入っていきます。

何度か利根川を鉄橋で渡ります。山からの雪解け水が流れてきているのか、かなり水が多そうな利根川。

沼田駅に到着すると、登山者風の人がどっと降りました。尾瀬やその近辺の山々を目指すのでしょう、皆さんそのままバス乗り場に並んでいます。

今日泊まる老神温泉は、尾瀬の手前にあります。

というわけで登山の皆さんと同じバスに乗るのですが、こちらはさほど急がないので、ひとつ後のバスに乗ることにし、沼田の駅前をふらつくことにしました。

沼田からバスに乗って

お土産屋さんの上に喫茶店があるのを見つけましたが、お休みのよう。

それで、お隣にあるコンビニみたいなお店に入ります。お店の中はお土産や食べ物、日常雑貨があれこれ並んでいました。

上州名物「焼きまんじゅう」を注文すると、その場で焼きたてをいただけるそう。食べてみることにしました。

串にささった大きなまんじゅうに、タレが乗っています。少し口が汚れやすいなとは思いながらも、美味しくいただきました。

次のバスは割とすぐやってきます。空いていてちょっと嬉しい。

乗り込んでから、バスの運転手さんからバスカードを買いました。群馬県では、まだ一部のバスでプリペイドのバスカードが使えます。

さて、バスは沼田駅を背に急な坂をぐいぐい上り、今度は急なカーブを曲がり、沼田の市街地へ。

振り返ると、さっきまでいた沼田駅が眼下に。

沼田は「天空の城下町」なんて、まるでラピュタみたいな呼び方をされますが、確かに絶景、その先にはまだ白い山々。

バスは沼田市街を抜けて、関越自動車道のインターをまたぎ、尾瀬方面へと向かいます。白い花を咲かせたリンゴの木々が並んでいます。

とんかつ屋さんが多い「とんかつ街道」らしいのですが、リンゴ街道でもあります。

右手に赤城山がよく見えます。こちらはもう雪が大方溶けた様子。

トンネルを抜けて横道にそれ、急な坂を下って老神温泉へ。ひとりバス停を降りました。連休中も、相変わらずの静かな老神温泉。

老神温泉

12時を少し過ぎたあたりなので、宿へのチェックインの前にお昼ですね。

と言いつつ、老神には飲食店はほとんどなく、温泉街から川を挟んだ反対側にある旅館が営業している「ぎょうざの満洲」が、ほぼ唯一の選択肢。

しかも、温泉街と「ぎょうざの満洲」とを結ぶ橋が工事中で通行止めになっていて、お隣の端まで迂回して、長い距離を歩かないといけません。

距離にして1キロ以上の、林道歩き。

ただ、景色が新緑で、時々山桜が見えます。川を渡るときはごうごうと音がします。川の向こうは、古びた旅館たち。

よく歩きました。少し汗ばんだ気が。

ぎょうざの満洲で、お昼をいただきます。ぎょうざ、かた焼きそば、そしてビールにハイボール。ごちそうさまでした。

そうしてまた長い道を歩いて、今日の宿にチェックイン。

おかみさんに、ぎょうざ屋さんから歩いてきました、と言うと驚かれましたが、明るい時間でよかったです、夜は野生動物が出ますから、とのこと。

この日の宿は6年ぶりの再訪です。特にお変わりないようですが、少し前にあった地震の影響で温泉の温度が下がったそう。

もともとぬるめのお湯ですが、じっくり入ることができました。

連休中ということもあり、他のお客さんも結構泊まっていたようです。それでも、お風呂は割と静かでのんびり入れました。

夜は、高崎でお弁当を買っておいたのでお部屋でいただくことにします。

明日は温泉街の朝市に行きたいので、早めに寝ることに。おやすみなさい。

3日目(老神温泉→水上温泉郷)

あさイチ

朝6時にセットしていたスマホのアラームが鳴りました。

静かな温泉旅に来ていたのを思い出します。そうか、今朝は朝市に行くのだった。

ここは群馬県の山の中、少し肌寒いのですが、くしゃくしゃ浴衣に丹前を羽織って、歩いて朝市会場へ。

朝早くから結構人が来ていました。浴衣姿の人はあまりいません。前にここの朝市に来た時も、他に浴衣の人がいなかったのを思い出します。

老神温泉の朝市に行くのは1年ぶり。

去年買って、美味しかった手づくりのドレッシングを見つけてまた購入しました。前にも買いました、というと、スナック菓子をおまけにつけてくれます。

朝市で売られているのは地元の野菜や果物、漬物やお菓子などがメイン。朝ごはんになりそうなものがあまりありません。

ただ、舞茸弁当を見つけて買うことができました。ここの朝市でお弁当が売られているのを初めてみた気がします。素泊まりなので、ありがたいですね。

宿に戻って舞茸弁当を開くと、まだほんのり温かく。

朝風呂にゆっくりじんわり入って、バスの時間に合わせてチェックアウトしました。今回もお世話になりました。

www.onsen-oh-yu.com

バスのたび

尾瀬の方からやってきた、上毛高原駅行きのバスは数名しか乗っておらず。

沼田駅でほとんどのお客さんが降ります。バスはお隣の後閑駅を経由して、上越新幹線の上毛高原駅を目指します。

終点の手前のバス停で降りました。利根川に沿って、矢瀬親水公園という公園と遺跡や道の駅があるところです。ここで少し休憩を。

www.tsukiyono-harvest.com

利根川の流れが凄い。上流のダムから放流された水がどっと下流へと押し寄せているよう。

そんな激しい川の流れの中、ラフティングのゴムボートがよたよたと下っていきます。みなかみ町はアウトドアに力を入れています。

バスを待っていると、ゴムボートを載せたトラックが通り過ぎ、その後、ライフジャケットを着た人を載せたマイクロバスも通ります。

やがて、水上駅行きのバスが来ました。

バスは利根川と、上越線の線路とを付かず離れずで走っていきます。次第に川とも線路とも離れて高いところを走り、右に曲がって、水上駅へ。

バックして止まり、ここで降ります。雨足が強くなってきました。しかも空気も冷たい。

みなかみ雨模様

水上駅前には飲食店とお土産屋さんとが並んでいます。ここでお昼。

雨と寒さで迷うことなく、目の前にあった、小ぎれいな蕎麦屋さんへ入りました。ほぼ即決。

www.kubota-soba.com

同じ並びにもう一軒蕎麦屋さんがあって、そちらも気にはなったのですが。

お店の中は少しだけ混んでいます。こぎれいなお店だからか、女性や若いお客さんが多めでした。

舞茸の天ぷらと、せいろそばのセットを注文。群馬県に来たからには、舞茸天ぷらは欠かせません。

天ぷらを揚げるのに少し時間がかかるそうですが、急がない旅でもあり、ゆるりと待ちます。

そうして揚げたての天ぷらをぱくついて、そばをすすり。ごちそうさまでした。

外はまだ雨ですが、次の宿のチェックインまでは、まだまだ時間があります。さて、どうしよう。

まずは駅前の和菓子屋さんで、水上名物「生どら焼」が売られていたので、おやつに買ってみました。

fueki-seika.jimdofree.com

お店のおばちゃんに、中で食べられますか? と聞いたところ、中で食べることができないとのこと。

ただ、近くに東屋があって、屋根の下で食べられますよ、と教えてもらいます。

教わった通りに脇道を下ると、確かに屋根のある東屋が。その先は勢いよく流れる利根川。ここで生どら焼きをいただきます。

美味しかったです。ごちそうさまでした。

それから、傘をさして利根川沿いの遊歩道を歩いて行きます。葉桜と、川の轟音。川の反対側には、廃ホテル・・・

遊歩道が終わり、橋を渡ると水上温泉の温泉街です。ここを歩くのは7年ぶり。ここ水上温泉も、連休中とは思えない静けさ。

それでも、有名なピザ屋さんだけは混んでいました。どうも、混んでいるお店とそうでないお店とのギャップが大きいような。

路地裏を曲がり、7年前に泊まったことのある古びた宿の前に出ました。ただ、どうやらここは少し前に廃業になった様子。。。

森の中の宿へ

路地裏を抜けると、バス通りに出ます。ここから、今日の宿のあたりへ向かうバスに乗れそう。しばし待ちます。

雨の中、数分遅れてバスが来ました。

バスはまた水上駅にバックで入り、そこからまた出発します。今日の宿の最寄りバス停で下車しました。

チェックインまでは、まだもう少し時間があります。

事前にちょっと調べていたのですが、少し先にしゃれた建物がいくつかあり、その中に、ちょっと有名なバームクーヘンを買えるお店があります。

www.garba.jp

このバームクーヘン、実は以前食べたことがあり。数年前に家族で群馬の温泉旅をしたとき、こことは別なお店で買って美味しかったのを覚えていました。

おしゃれなお店には入りづらくもありますが、傘をたたんで中へ入り、バウムクーヘンを購入します。うん、いいお土産になりそう。

店内にはカフェがあり、これまたおしゃれな感じ。

奥では外国人のお客さんが英語で談笑しています。隅のカウンター席でひとり、カプチーノをいただきました。本格的なカプチーノに体が温まります。

そうして雨の中また歩いて、ようやく宿へとチェックイン。

森の中にたたずむ快適な施設で、ゆっくり過ごしました。外は利根川のザーザーが相変わらずのにぎやかさ。

コインランドリーがあったので、雨に濡れた服を洗濯できました。今回は珍しく長旅だったので、ありがたいですね。

温泉に何度か入り、お部屋で食事とお酒をいただき、あとは寝るだけ。

1階のラウンジで、酔い覚ましにまたコーヒーを飲みました。あれ、一昨日も同じことをして目が冴えてしまったような・・・学習しない・・・

4日目(水上温泉郷→上毛高原→東京)

そんなこんな、少し寝不足気味で朝が来ました。

3泊4日の長旅なのでもうかなり満足しています。この日は夕方から用事があり、とんぼ返りの日。

ずっと天気に恵まれない旅でしたが、帰るだけの最終日に限って、天気は晴れ。

朝風呂に入ってから着替えて、お部屋でお食事をいただき、宿の車で水上駅まで送っていただきました。お世話になりました。

www.onsen-oh-yu.com

水上駅の近辺を散歩してから、あとはバスに乗って、上越新幹線の上毛高原駅を目指します。ああ、なんて良い天気。

晴れた空の下、バスは利根川に沿って下り、最後はぐいっと坂を登って、終点の上毛高原駅へ到着です。

だだっ広い駅のホームにやって来た新幹線たにがわ号は、ガラガラに空いていました。

今回の旅のまとめ

3泊4日の静かな温泉旅、というのは初めてかも知れません。ふだんは1泊2日がせいぜいです。

長旅でしたが、長距離移動はせずにずっと群馬県に滞在していたので、ゆったりと過ごせたような気がします。

初日の高崎の街は、いつもの温泉旅でよく途中下車していました。いつか夜の高崎で美味しいものを食べてみたいと思っていたのを、今回叶えることができました。

2日目の老神温泉は、地震の影響で温泉の温度が少し下がったそう。かえって、のんびりお湯に入れました。橋の工事が早く完了しますように。

最後の日は、みなかみ町にある保養所に泊まりました。

ここ数年で、みなかみ町はかなり観光に力を入れているような気がします。また定点観測のように、出かけていきたいところです。

という感じに、3泊4日でグンマを堪能してきました・・・でもまだまだ、グンマを知らない。

今回行った場所

(今回の温泉旅で出かけた観光スポット、お店等のリンクを後日紹介予定です。)

さて、今度はどこへ行こうかな。

 

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