温泉好きのお湯

関東近郊を巡る、静かな温泉旅。今度はどこへ行こうかな。

5月某日静かな温泉旅 グンマ・ウィーク 群馬県・老神温泉へ('23)

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今週のお題「何して遊ぶ?」

2023年のゴールデンウィークも、1泊2日で群馬県の沼田市にある老神温泉へと出かけてきました。

「も」と書いたのは、3年連続で、ゴールデンウィークの行き先が老神温泉になったから、です。

旅の内容を少しずつ変えつつ同じ温泉地に何度も行くのが好きなので、飽きることなく静かな温泉旅を楽しんできました。

旅の計画

たいてい連休の時期は、温泉宿の宿泊料も高くなり、往復の電車の予約も難しくなります。

最初は行き先の県にはこだわらず探していたところ、群馬県の老神温泉でお世話になったことのある宿に、お手頃価格で空室があるのを見つけて予約しました。

老神温泉のある群馬県北部へ首都圏から行くのには、上越新幹線が便利です。

上越新幹線の中でも比較的予約しやすい「たにがわ」の指定席を予約できました。しかも帰りは、30%オフの「お先にトクだ値」で。

何度も行っている群馬県なので、行く前に、寄り道する場所をいくつか検討しておきました。少しは旅に変化をつけたくて。

1日目(東京→高崎→沼田→老神温泉)

上越新幹線

連休の東京駅は混んでいます。この、人でごった返す東京駅というのが久しぶり。

まだ朝で、空は晴れているけど肌寒く。

いつもなら東京駅で駅弁を買って新幹線に乗り込むのですが、今回は朝のうちに群馬県に入るので、現地で朝食を、と思い、我慢。

東京駅にやってきて、車内清掃を終えた、上越新幹線「たにがわ」に乗ります。すぐにほぼ満席に。

窓側の席で朝日がまぶしく、景色を眺めるのを諦めてカーテンを下ろします。

外は見えませんが、大宮駅を出てから新幹線がスピードを上げているのが何となく分かった気がしました。

そろそろ眩しくないかな、というタイミングでカーテンを開けると、遠くにうっすらと赤城山が見えました。赤城山の先に見える山々は雪を被っています。

見下ろすと渋滞している関越自動車道が一瞬見えました。

県境の神流川を越えて群馬県に入り、高崎駅へ。東京から1時間ほど、北関東は近い。

やあ、また来たよ高崎。

焼きぱんじゅう、いろは

まだ朝の8時台なので、朝ごはんを食べましょう。

新幹線の中で朝食を食べるお店を調べていたのですが、駅地下にあってモーニングセットが美味しそうだった第1希望のカフェはもう閉店していた模様。

このお店、駅ビルに移転したようなのですが、あいにく10時開店とのこと。

こういう時は候補のお店を複数調べておくに越したことはありません。次に第2希望の、朝からイートインができる駅ビルのパン屋さんへと向かいます。

panedelicia.com

地元のパン屋さんのようです。

モーニングセットと、群馬名物「焼きまんじゅう」風のパン「焼きぱんじゅう」をいただきました。焼きぱんじゅう、もちもち。ごちそうさまでした。

9時になり、駅ビルの土産物屋さん「群馬いろは」が開店。

「群馬いろは」は、群馬県内のお土産が揃う楽しい場所。群馬県への温泉旅では、たいてい群馬いろはに寄り道して買い物をしています。

www.takasakitb.co.jp

今回は帰りに高崎駅には寄らないので、最初にここでお酒やお土産を購入。

1年ぶりでしたがお店のレイアウトが若干変わっていました。お酒売り場の場所も奥に移転していて、新たに有料試飲スペースができていました。

群馬県は地酒も豊富。ぜひ試飲したかったのですが、あいにく試飲できるのは11時から。

今回購入したのは、、

  • 高崎パスタのソース
  • 日本三大うどんのひとつ「水沢うどん」
  • 赤城牛のレトルトカレー
  • パスタに合う日本酒

等々。

旅の序盤であれこれ買うと荷物が重くなるので、これでも少し控えめに。

上越線

買い物を終えて改札を通り抜け、2023年3月に名前が変わった特急「草津・四万」を見送ってから、上越線の水上行きの電車に乗ります。

ラッシュアワーと言うほどではないにしろ、立っている人が多く、混んでいます。

電車はゆっくり走り出します。立ちながら、窓の外の北関東の景色を眺めていると、伊香保温泉の最寄り駅、渋川に到着。

ここでお客さんが結構降りて、少しだけ車内が空き、座ることができました。

渋川駅を出た電車は、山の中へ。

雪解け水で勢いよく流れる利根川を鉄橋で何度も渡るものの、ロングシートなので振り返らないと見られません。

登りきったところで沼田駅に到着。ここで降ります。

ローカル路線バス乗り継ぎ旅

タイミングが良く、数分後に次に乗るバスが来ます。

乗り場には列ができていて、大きな荷物を背負った登山客や、観光客が多そう。尾瀬だったり、「東洋のナイヤガラ」こと「吹割の滝」に行かれるのでしょうか。

多くのお客さんを乗せたバスは沼田駅を背にして急坂を登り、沼田の市街地を抜けていきます。

市街地を抜けてしばらくしてから「塩の井」というバス停で途中下車。温泉に入れる道の駅がすぐ近くにあります。

www.boukyou.com

晴れた中レタス畑を横目に、少し歩いて道の駅へ。

駐車場はそこそこ混んでいるようですが、売店や食事処は空いていました。皆さん、温泉に入っているのでしょうか。

ここで軽くお昼を。まだお腹の中に今朝のパンがいてお腹がすいていないので、やや軽めに。舞茸天ぷら、もつ煮、地酒・・・まだ昼ですが、居酒屋みたいなご注文。

左大臣

次は1キロほど離れた酒蔵を目指します。前から老神温泉に行くバスの車窓で見かけていて、気になっていたところでした。調べると、ここもバスで行けるようです。

「塩の井」バス停に戻り、またバスに乗って、3つ隣のバス停で降りました。バス停の名前は「高平中」。すぐ近くに酒蔵があります。

バスを乗り継ぎつつ観光スポットを巡るのは、なかなかに難易度が高いです。テレビの旅番組で、こういうのありそう。

歴史の長そうな蔵元で、生酒と純米酒を購入。

www.sadaijin.co.jp

次のバスまで10分そこそこあるので、酒蔵の隣にあった和菓子屋さんに入ってみました。

tabelog.com

うちのパンは保存料を使ってないよ、と語るおじいさんからパンを2つ買いました。今日はパンの多い日です。

老神温泉へ

次のバスはやや遅れてやって来ました。

このバスは老神温泉へは行かないので、温泉街から比較的近いバス停で降りて、そこから歩くことに。

トンネルを抜け、コンビニが近くにある「下街道」バス停で下車。我ながら関越交通バスを何とか乗りこなせている気がします。

老神温泉にはコンビニがないので、ここで飲み物を買っておきました。

ここから老神温泉までは1キロそこそこ。晴れた空の下、細い道を歩いていきます。

「老神まいたけ園」というお店を発見。最初は通り過ぎたのですが、群馬と言えば、まいたけ。戻って中に入ってみました。

奥では舞茸が栽培されているのが見えます。はきはき話すお姉さんから、乾燥舞茸を購入。いい香りの舞茸でした。

また空の下に出て、まっすぐ歩いていくと、だいぶ汗ばんできました。

ようやく温泉街が近づいてきます。やっているかどうかわからない飲み屋、廃業したラーメン屋、いくつかの旅館・・・それらを通り過ぎ、今日の宿へチェックイン。

1年ぶりの宿泊です。

お土産で結構重たい荷物をお部屋に置いて、まずはお風呂へ。温泉はぬるめで、ほんわかと漂う硫黄泉の匂いは、変わらずでした。

夕方に散歩して少しお腹を空かせてから、宿で夕食をいただきます。

普段は静かな宿ですが、連休中で家族連れが多く泊まっている様子。

先ほど寄り道した大利根酒造の冷酒を注文し、旅館の夕食をいただきました。

食後にもうひと風呂、と思って脱衣所に行くと結構混んでいたので、少し間をあけて、遅い時間にお風呂へ。一人でゆっくり入れました

宿に来る途中で買ったパンと地ビールを飲んでいたら眠くなってきて、寝落ちする前にと歯を磨き、おやすみなさい。

2日目(老神温泉→上毛高原→東京)

朝市とドレッシング

朝6時にアラームをセットしていたところ、その前に目が覚めました。

春から秋の間、老神温泉では朝市が開かれています。毎回、老神温泉に来たら早起きをして、朝市を見に行っています。

それでも起きるのが惜しく、布団の中でうだうだ過ごしてから、朝のお風呂へ。お風呂にはまだ誰もいませんでした。

部屋に戻って長袖に着替えて、エコバッグとお財布を持って朝市会場へ。山あいで寒暖差があるのでしょうか、昼は暑かったのに、朝は空気がひんやり。

坂を登った先にある朝市会場では、きのこ、豆、はちみつ、ジャム、つくだ煮、お餅と等々、いろいろ売られています。PayPay払いができるのが、時代を感じる。

この朝市にも何度か来ていますが、毎回ここでは、千明(ちぎら)さんの手作りドレッシングを買っています。

chigira.amebaownd.com

有名なのでしょうか、ちょっとした人だかりができていて、どんどん売れていました。

このドレッシング、道の駅などでも売られていますが、朝市だと少しお得に買えるようです。今回はバジルとゆずのドレッシングを買いました。

宿に戻って朝食をいただき、最後にもう1回お風呂に入り、9時半過ぎにチェックアウト。今回もお世話になりました。

www.onsen-oh-yu.com

上毛高原駅

もうすっかり片付いた朝市会場のそばにバス停があります。尾瀬方面からやってきたバスはがらがらでした。

バスは昨日通ったルートを逆に戻っていき、沼田駅で少ないお客さんのほとんどが降りました。

引き続き、バスは上越線の線路沿いの道を走ります。SL列車を撮るのでしょうか、大きな一眼レフを持ったお客さんが途中のバス停で乗って降りていきました。

老神温泉から1時間ほどで、終点の上毛高原駅。ここから上越新幹線で帰ります。

次の新幹線まで、40分ほど時間があります。

上毛高原駅はがらんとした駅ですが、以前と比べて少しずつ手が加えられていて、だいぶ便利になってきました。

お土産を買い足し、昔からの立ち食いそば屋さんで舞茸うどんを食べ、新しくできたお店でアイスコーヒーを買って、と過ごしていたら、もう新幹線の時間。

ホームに上がって待っていると、だだっ広い駅に、東京行きの新幹線「たにがわ」がゆっくり入ってきます。東京まで、ずっとガラガラの車内でした。

今回の旅のまとめ

お土産の旅になりました。最後は荷物がかなり重たく。

それでも、群馬県に行くなら高崎駅の「群馬いろは」でのお土産購入は欠かせません。今回も、群馬県ならではの食べ物を多く買って帰りました。

さて、普段ならまっすぐ温泉宿を目指すところを、今回は朝早くに出て、あちこち寄り道をしてみた次第。

マイカー利用の旅なら寄り道も楽ですが、電車とバスの旅だと難易度が一気に上がります。

それでも何とかローカル路線バスを乗り継ぎつつ、道の駅と酒蔵を見て回ることができました。

バスの本数が1時間に1本程度と、比較的多い区間だったので、こういうバス旅ができたのですが、多くの地方の路線バスは厳しい状況下にあるともいいます。

言うのは簡単ではありますが、この便利さが何とか続くといいな・・・と。

また、今回泊まった老神温泉は、連休中でそこそこ人が来ていたものの、静かなたたずまいは変わらずでした。

いわゆる寂れた温泉街、という場所ではありますが、温泉の良さと静けさは、老神温泉の良さ。

感染症も落ち着きつつある中で、老神温泉を訪れる人が少しずつでも増えていけば、と、少し願っているところです。

今回行った場所

(今回の温泉旅で出かけた観光スポット、お店等のリンクを後日紹介予定です。)

さて、今度はどこへ行こうかな。