4年前に、当時6歳だった子供を連れて、電車で山梨県へ日帰り旅行をしました。
その頃6歳児だったのが、今は小学生に。
いろいろと興味の幅も増えている気がしていて、本人の知識欲をくすぐるようなところに連れてこうと思い、遠くに出かけることにしました。
旅の計画
メインの行き先は、栃木県の日光市にある「東武ワールドスクウェア」。
関東地方だとテレビCMも流れていたりしますが、日本と世界各地の有名な建築物を本格的に再現した模型が展示されている施設です。
日本の歴史だったり、世界地図だったりを眺めるのが好きな子なので、連れてったら面白いんじゃないかな、と。
そう思い本人に聞いてみると、行ってみたいということなので、6月の週末に日帰りで出かけることにしました。
自分の住んでいる首都圏から東武ワールドスクウェアへ行くには、東武鉄道の特急列車が便利です。
東武のターミナル駅は浅草駅ですが、神奈川県在住の自分にとって、東京の東側にある浅草はちょっと遠く。
それで、JR新宿駅から東武線に直通する特急列車で行くことにします。朝早くに新宿を出る列車と、夜に新宿に帰ってくる列車を予約します。
JRと東武の直通特急は本数が少なくマイナーな存在ですが、30%オフのきっぷ「えきねっとトクだ値」が取れました。
せっかくなので、現地を走るSL列車「大樹」の指定券も予約。
あとは適当に、現地で考えて行動するということで。
新宿→下今市→東武ワールドスクウェア
朝に新宿を出る特急「日光」に間に合うように、朝5時過ぎに起床。寝坊したらアウトなので、早めに子供を起こして家を出ます。
電車を乗り継いで新宿駅に着いたのですが、早く着きすぎてしまった模様。
それで、散歩と称して迷路のような新宿駅をくねくね歩き回り、朝食がまだだったので駅弁を買い、人の少ないホームにやってきた赤い電車に乗り込みます。
特急「日光」の座席はゆったりしていて快適。
そんな車内で、さっそくお弁当。自分は鳥めし、子供はしらす弁当。さっと完食するあたり、子供の成長を感じます。
特急列車は新宿を出て、池袋、浦和と停車していき、次は大宮です、と放送が流れたところで「大宮って大きな宮があるの?」と聞かれ。
大宮には、武蔵国の一の宮「氷川神社」がありますね。いい質問である。
特急列車はさらに埼玉県を北上します。
最初は高層ビルが目立った車窓が、やがて団地、一戸建ての家、田畑と変わっていくのが子供的には面白かった様子。
列車は栗橋駅でいったん止まります。
JR線と東武線との境目の駅なので、運転手さんと車掌さんが、ここ栗橋でJRの人から東武の人に交代します。
JRの車掌さんは半袖の夏服でしたが、乗ってきた東武の車掌さんはライトグレーのブレザー姿。なかなか暑そう。
スマホのGPSなどを見ていると、埼玉県を出ると少しだけ群馬県をかすめてから栃木県に入るんですね。
諸々に興味津々な子供と一緒にいると、自分にも気づきがあって、面白く。
さて列車は栃木県に入ります。
車窓も緑が増えてきて、栃木、新鹿沼と停車して、下今市駅でいったん下車。いまいち、という地名でダジャレを言われ。どんなダジャレだったかは忘れました。
ここ下今市からは、SL大樹に乗り換えます。SL大樹は、東武鉄道が走らせているSL列車。
もともとSLも、SLが引っ張る客車も設備も持っていなかった東武鉄道が、日本中からあれこれ集めてきて、毎日、ここ栃木県で走らせています。
「蒸気機関車の煙が環境に悪いんじゃない?」という子供のコメント。どうなのだろう、難しい質問です。適度にごまかす。
SL大樹はゆっくり走ります。
駅員さんや沿線の方がSLに手を振り、車内から子供も手を振り返す。真ん中の2号車の一部が展望デッキになっていて、そこを気に入った様子。
30分ばかり風を感じて、東武ワールドスクウェア駅で降りました。
子供的に、無人駅でICカードをタッチするのが初めてで、戸惑った様子。
東武ワールドスクウェア→鬼怒川温泉
東武ワールドスクウェアは駅から道路を挟んですぐのところにあります。
チケットを購入して中に入り、最初に見えたのが国会議事堂。
「あ、ホワイトハウスだ」と叫ぶ子供。違います。
最初は現代日本の建物で、そこからアメリカ、エジプト、ヨーロッパ、アジア・・・と有名な建物の模型が並びます。
子供はと言えば、ひたすらデジカメで写真撮影に必死。
少しもたついていたので見てみると、メモリーカードが満杯らしく、消しては撮り、を繰り返していました。それでは集中できんだろう・・・
世界各国をめぐってからは、古い日本のお寺やお城のゾーン。
すぐ裏が現代日本のゾーンなので、薬師寺の裏手に東京スカイツリーがそびえ立つのは、ご愛嬌。
天気も良くて暑かったので、一度出て休憩してから再入場して、2時間くらいかけて見ました。
いい天気の日で、屋外で暑かったのですが、なかなかの見ごたえでした。
さて、また駅へ戻って電車を待ちます。
このあたりは1時間に1本くらいしか電車が来ず、電車がなかなか来ないのに、子供も少し退屈した模様。
やってきたワンマン列車、ボタンを押してドアを開けて乗る、というのも新鮮だったようです。
そうして、ひと駅隣の鬼怒川温泉駅へ。
お昼時ですが、まず足湯に入りたいというので、駅前にある足湯「鬼怒太の湯」へ。熱すぎず、気持ちのいい温度でした。
足を突っ込みつつ、何食べたい? と聞いたのですが、まあ何でもいい、と。
鬼怒川温泉の温泉街はよく知らないので、足湯の後で観光案内所へ行って聞いてみることにしました。
「観光案内所で情報を集めるのが、テレビの旅番組みたい」だそうです。
案内所で聞いてみると、近くにそば屋、稲庭うどん屋、ラーメン屋がある模様。
子供は稲庭うどんがいいと言いつつ、稲庭うどんは秋田県だからと却下。
その隣のラーメン屋をのぞいてみると、お店のおばちゃんから声を掛けられ、入ってみることにしました。宇都宮餃子ではないのですが、餃子をいただきました。
鬼怒川温泉→下今市→東武日光
さて、帰りの特急列車は夕方の出発なので、まだたっぷり時間があり。
まずはお土産を見たいと言うので、駅前のお土産屋さんをいくつか見て回り、甘いものを食べてから駅に戻ります。
次の電車は南栗橋行き。これに乗って下今市まで戻ってから、電車を乗り継いで東武日光に行くことにしました。
次の電車までまだ時間があるので、カフェで読書しつつ過ごします。
電車に乗り、さすがに疲れが出たのか、電車の中でうたた寝。
東武日光駅に着くと、鬼怒川温泉よりも多くの観光客がいました。海外から来てそうな人も多数。
駅前のバス乗り場から「世界遺産めぐりバス」に乗ります。世界遺産に登録されている、日光の社寺を見て回るのに便利なバスです。
終点で降りて、目の前にあった二荒山神社の鳥居をくぐり。
二荒山神社の両隣には、日光東照宮と輪王寺がありますが、まあ、東照宮は小学校の修学旅行で行くと思うので、その時行ってね、と言って、二荒山神社へ。
全部見て回るには時間がない、ということで。。
ウサギのお守りがかわいいと言うので買ってあげました。その後で、おみくじを。引いたのは「平」。平なんて初めて見た。。
お参りの後は、天然氷のかき氷を食べさせます。ふわふわしていて美味しかったそうで。。(大人は我慢しました)
ここからバスで駅に戻れば、もうそろそろ帰りの特急列車の時間です。
今回の旅のまとめ
日帰りの強行軍でしたが、子供的にも楽しめたようで良かったです。
さすがに小学生になると、基本的なことは自分でできるので、手がかかる、ということもなく、でした。
このページを書きつつ、6歳の頃に山梨県へ出かけた記録を読み返してみて、当時は食が細かったのが、モリモリ食べるようになった印象。。
東武ワールドスクウェアでは写真を撮ることに夢中になっていましたが、どの模型も精巧に作られていて、かなり見ごたえはありました。
こういう施設はひとり旅だとなかなか足が向かないので、そういう意味でも、いい機会になったかな、と。
今回は日帰りでちょっと強行軍になったのですが、朝一番の特急が9時台に現地に着いて、夕方の特急が17時台の出発なので、滞在時間は7時間ちょっと。
もちろん電車やバスの本数は都市部ほど多くはありませんが、7時間もあればこのように、あれこれ見て回れました。
まあ、いつまで子供とこういうお出かけができるかは分かりませんが、いい思い出になってくれたらな、と思います。
次はどこか、一人で温泉に行こうと思ってます。。
さて、今度はどこへ行こうかな。