※2022年9月末よりBBHホテルグループに経営が変わり「湯村ホテル」として営業中です。このページは、旧「湯村ホテルB&B」時代の宿泊記録になります。
湯村ホテルB&B(以降「湯村ホテル」と書きます。)は山梨県の甲府湯村温泉にある、温泉に入れるホテルです。
学生時代、友人との温泉旅でお世話になったことがあるのですが、今回、約20年ぶりに宿泊してきました。
ここ数年、湯村ホテルのある甲府湯村温泉へはよく泊まりに行っていたものの、湯村ホテルは目の前を通るだけ。
和室の旅館でひとりのんびりしたかったので、他の宿に泊まっていたわけです。(2名以上であれば、湯村ホテルにも和室はあります。)
今回20年ぶりに湯村ホテルに泊まったきっかけは、最後の方で書こうと思います。
(2022年3月宿泊, 2000年ごろにも1度宿泊)
建物と部屋
湯村ホテルは車の多い大通りから少し入ったところにあります。病院のお隣に、細長い建物。道沿いに、日帰り入浴ののぼりが並びます。
ホテルは10階建ての本館と、その奥にある2階建ての別館。
本館にはシングルルームとツインルームがあります。別館にもお部屋がありますが、こちらは広めの和室や和洋室になっています。以前はそちらに泊まった記憶。
本館と別館とは、1階にある渡り廊下でつながっています。
さて、フロントでチェックインして鍵を受け取り、エレベーターに乗って最上階の10階へ。今回のお部屋は10階にあるシングルルームでした。
里山と甲府市街地がよく見えるお部屋。
一般的なビジネスホテルにあるものはほとんど揃っています。食べ物とお酒とを用意して、PCをネットに繋いでのんびりこもっていました。快適。
なお、ホテルの目の前にコンビニがありますが、ホテル内にも売店があり、お土産、お酒(もちろん山梨県のワインも)、おつまみ等が買えました。
別館の1階には自炊処があり、食器、トースター、電子レンジ、炊飯器等々、調理に必要なものが揃っています。まるで湯治宿のよう。
同じく別館の2階には製氷機がありました。
自炊処の電子レンジで食べ物を暖めてお皿に入れ、ワインボトルを冷やすために製氷機で氷をもらい、お部屋でくつろいでいました。
ただ、仕方がないのですが、本館の10階からエレベーターで1階に降りて別館に行って帰ってくるのは、少し手間ではありましたね。
温泉と風呂
お風呂は本館と別館にあります。タオルはお部屋にあるものを持っていく形です。
(本館のお風呂には、脱衣所に垢すりタオルも用意されていました。)
志摩の湯(本館2階)
男女別の内風呂と、その先に露天風呂があります。
内風呂は小さめ。ホテルなので部屋数が多いことから、時間帯によっては混むこともありそうです。広さの割に、洗い場がたくさんありました。
お風呂が小さいのは、お湯の鮮度を保つためなのだろうと思われます。
https://ssl.yumura-hotel.com/spa.html ホテルの公式HPより
ここ湯村ホテルの温泉は、自家源泉のかけ流し。無色透明で、とろみがあって、かすかにタマゴの匂いがします。
露天風呂もこじんまりしています。すぐお隣が病院なので仕切りが高く、解放感はあまりありません。静かにお過ごしください、とのこと。
湯口にはひしゃくがあって、飲泉できるようになっていました。なお、脱衣所の手前にも飲泉所があります。飲むと確かに、タマゴ味の甲府湯村温泉のお湯。
露天風呂の奥は「若返りしびれ湯」。電気が流れていて、チクチクとしびれます。。
https://ssl.yumura-hotel.com/spa.html ホテルの公式HPより
サウナもありましたが、お休み中でした。
脱衣所の外には飲泉所、マッサージチェア、自動販売機にコインランドリーと、揃っています。
かくし湯(別館1階)
志摩の湯は日帰り入浴のお客さんも入ってきますが、別館のかくし湯は宿泊者限定の静かでこじんまりした露天風呂。
洗い場がなく体は洗えないので、本館のお風呂でまず体を洗って入ります。
露天風呂ですが、住宅も近いので壁は高く、解放感はあまりありません。
https://ssl.yumura-hotel.com/spa.html ホテルの公式HPより
お湯は本館の方から引き湯しているようです。時間をかけて運ばれてくるからでしょうか、志摩の湯よりお湯の香りがおとなしくなっているように感じられました。
脱衣所の手前には無料のマッサージチェアが用意されていて、お風呂上りに体をほぐすこともできました。
食事(朝食のみ利用)
B&B(Bed & Breackfast)なので、ホテルのプランは素泊まりか、朝食のみ提供になっています。
ただ、朝食会場になるレストランで夜に料理のテイクアウト(部屋への持ち込み)ができるようになっていました。
1階の売店もありますし、ホテルの近くには飲食店も多くあります。それらのお店の情報(飲食店の案内や、テイクアウトメニュー等)もお部屋にありました。便利です。
Uber Eatsのようなデリバリーも頼めるようです。フロントの手前が受け渡し場所になっていました。
今回泊まった時は、お惣菜などを部屋でいただきました。
テイクアウトだと食器が味気ないのですが、別館の自炊処でお皿を借りて使ったので、少しは見た目的にも良い感じに。お皿は最後に洗って返します。
朝食は、1階のレストラン「びーどろ」にてバイキング形式になっています。最初に手指の消毒をして、手袋をはめます。
牛乳、お米、野菜、パンなど地元の食材や地元のお店の食べ物が集まります。
コロナ禍を受けて、取った食事を部屋に持ち込むことができるようになっていました。
その場合、スタッフの方から大きめのトレイを借りることに。
部屋に持ち込む場合は再度食事をとりに行くことができませんので、多めに持っていってくださいね、とのこと。
大きなトレイにお皿を載せて食事を取って、エレベーターで部屋に持っていくのは少し大変でしたが、スタッフの方が親切にしてくださり助かりました。
お部屋で食べた場合、食後のお皿とトレイは廊下に置いておきます。
部屋に持っていくのは何だかんだで大変なので、レストランで食べたほうが良かったかなと。
個人的感想
ビジネスホテルなので、必要なものはほとんど揃っています。実際、チェックイン直後に少し近所を散歩した以外は、ホテルの中で過ごしました。
広々した和室の旅館に泊まるのが好きですが、こじんまりしたホテルのシングルルームでベッドでくつろぐのも悪くないものです。
普段はチェックアウトの期限より早めに宿を出るくせがあるのですが、今回はぎりぎりまで滞在していました。出たくなかったのが本音です。
2022年3月に、湯村ホテルが民事再生法の適用を申請した、というニュースが出て驚きました。新型コロナの影響で、ということのようです。
このニュースが、今回泊まりに行こうと思ったきっかけのひとつです。
このページで紹介した通り、2022年3月時点では、湯村ホテルは通常通りの営業を続けています。お客さんも多く泊まっていました。
宿泊施設にとって大変な時期が長く続いていますが、湯村ホテルは良い温泉に入れて、かつ整っていて快適なホテルなので、今後も営業が続くといいなと思います。
アクセス
鉄道・バス
JR中央本線・身延線「甲府」駅から山梨交通バスで約10分、「湯村温泉入口」バス停下車。
(ホテルの目の前に「湯川橋」というバス停がありますが、甲府駅方面に行くバスが止まるので、帰りにしか使えません。本数も少なめです)
なお、山梨交通バスはSuica、PASMO等の交通系ICカードが利用可能です。
車
中央自動車道「甲府昭和」インターより約15分。
関連リンク
近くの宿の宿泊記録
この宿が出てくる旅行記
公式サイト
さて、今度はどこへ行こうかな。