2019年のシルバーウィークは、3連休が2回。
例年、この時期はあまり遠くには行けないのですが、それでもどこか温泉に行きたくなり、比較的近いところで探して出かけてきました。
旅の計画
夏に出かけたばかりで予算もなく、他の予定が連休中にあって時間もあまりなく、おまけに連休中にひとり泊できそうな宿も多くなく・・・
という、ないない尽くしな状況で、今回は金曜日から出発することに。金曜日出発であれば平日なので、泊まれる宿も多くなります。
金曜日となると、仕事を終えてからの出発になり、あまり遠くには行けません。そうなると、行き先は首都圏から近い山梨県の、電車の駅から近い温泉が良さそう。
予約サイトで出てきたのは、この3か所の温泉地でした。
- 塩山温泉(JR塩山駅から徒歩)
- 石和温泉(JR石和温泉駅から徒歩)
- 甲府湯村温泉(JR甲府駅からバス)
この3か所から絞っていきます。
- 塩山温泉は、深夜に温泉に入れない宿が多い。
- 石和温泉は、予約可能な宿が駅から遠かった。
ということから、今回は甲府湯村温泉を選びました。何度も行っており、好きな温泉地です。
1日目(新宿→甲府→甲府湯村温泉)
夕方のかいじ号
仕事を終え、少々急いで新宿駅へ向かい、夕方の特急かいじ号に乗り込みます。席は半分くらい埋まっていました。
かいじ号は特急列車ですが、最初はゆっくり走っています。窓の外を見て、通過していく駅の名前がはっきり見えるくらいのスローさ。
ゆっくりなので、立川駅、八王子駅までがかなり遠くに感じました。
八王子駅を出て少ししてから、かいじ号はようやく特急らしくスピードを上げていきます。同時に山間部へと入っていき、空もかなり暗くなってきます。
山梨県に入ると空はもう夜。終点の甲府駅まで1時間半ほどの旅でした。
夜の甲府駅に降り、改札を抜けてバスのロータリーへ。甲府湯村温泉行きのバスを待っていたのですが、なかなか来ません。道路が渋滞しているのでしょうか。
駅前では若い兄ちゃんがふたり、ギターを弾いて歌っていました。バスを待つ間、3曲ばかり聴いたような気がしますが、まだバスは来ず。
それならと、駅ビルに戻って少し買い物をしてきました。バス乗り場へ戻ってようやく、バスが到着。乗ったら10分そこそこで、甲府湯村温泉です。
夜の甲府湯村温泉
大通りを曲がって、狭い道を歩き、今日の宿にチェックイン。宿泊は2度目なのと、過去に立ち寄り湯を利用したこともある宿なので、迷わず到着。
宿のご主人も奥さんも、何となく見覚えがあり。
部屋まで案内してくださった奥さんに、前に泊まったことがあると話すと、奥さんも何となく自分に見覚えが、とのこと。
この日は平日でお客さんも少なかったようですが、次の日からは連休でかなり忙しくなるようです。
さて、荷物を置いてお茶を飲んで、夜の温泉街へ・・・
事前にいくつか候補のお店を調べておいたのですが、第1候補の、宿から近いところにある居酒屋は本日はお休み。
もう少し歩いて、第2候補の焼鳥屋「鳥笑」へと入ります。
甲州ワインのハーフボトルがあり、それを飲みながら串をいただきました。山梨県産の鶏肉のようです。
メニューを見ると山梨県の地酒も飲んでみたくなり、調子に乗って、ワインの次に地酒の飲み比べセットも注文・・・でも美味しかったです。後悔はしていない。
満足してからお店を出ると、外は雨が降り出していました。
濡れながら宿に戻って、着替えてお風呂に入り、もう1件気になっていた居酒屋さんに行けばよかったかなと思いつつ、消灯・・・
2日目(甲府湯村温泉→甲府→新宿)
朝のお参り
昨晩はたくさん食べたはずなのですが、目が覚めるとそこそこお腹が空いていました。
窓を開けると曇り空。空気もひんやり涼しくて、気持ちよかったので窓を開けたままにしていたら、蚊が入ってきてしまったのでまた窓を閉めました。
気温の低い朝に入る温泉はまた格別。素泊まりで朝食をつけていなかったので、朝風呂に2回入り、堪能してからチェックアウトしました。
宿の前の道路は細いのですが、その割に車の往来が頻繁で歩くのが少々怖いところ。やり過ごしながら進んで、宿の近くのお寺に朝のお参りを。
モーニングを探す
狭い道を抜けて大通りに出て、またバスで甲府駅へ。お腹が空いていたのに朝食をここまで我慢したのは、喫茶店のモーニングを食べたかったからなのでした。
けだまとりこさんのブログを参考にしつつ、行ってみたお店があいにく本日休業だったので、載っていた「六曜館」に入りました。
古びた建物で、営業しているのか不安になりつつ入ると、昭和風の店内に、おばあさんが1人。モーニングセットはなかったものの、トーストとアイスカフェオレを注文。
甲府の古地図があったり、トイレが和式だったり。喫茶店の懐かしい感じ、最近ちょっと好きになりつつあります。少しお腹も落ち着きました。
今日はこんな風に、今までの甲府への温泉旅で入ったことのないお店や、行っていなかった場所をメインに入ってみようと思っています。旅にテーマは大切なのである。
まずは舞鶴城公園へ。江戸時代に甲府城があった公園です。ここも何故か外から眺めるだけで入ったことがなく。
今は石垣くらいしか残っておらず、石の階段も復元されたもののようですが、天守閣のあった場所はそれなりに小高いところで、晴れていれば景色もよさそう。
甲府駅北口を歩く
次に、JRの線路の上にある橋を渡って、甲府駅の北口へ。こちらもあまり歩いたことのない場所です。
甲府にはサドヤ(SADOYA)という古くからのワイナリーがあります。山梨県のワイナリーと言えば勝沼のイメージで、サドヤは未訪問。ちょっと覗いてみたのでした。
きれいな建物で、雰囲気もいいです。ここでワインを買うと荷物が重くなるので、お買い物は自重。お酒は最後に買おう。
さっき喫茶店でトーストを食べたばかりですが、お昼前なので、早めにお昼をいただくことに。北口にある、行ってみたかったそば屋「きり」に入りました。
このお店は夜も遅くまで営業しているので、居酒屋風の良さげな一品料理も結構あり、どれにしようか迷っていると、お店のおばあさんにランチセットを勧められました。
小鉢や漬物、いろいろあって楽しいよ、食事は楽しくなくちゃね、と。では楽しくいただこう、ということで、甲府鳥もつ煮とおそばのセットを注文。
甲府鳥もつ煮、過去に「B-1グランプリ」で優勝した、甲府のB級グルメです。
甲府市のとあるそば屋さんが発祥とのことで、せっかくなら鳥モツ煮もそば屋でいただきたいところ。
開店早々にお店に入ったのですが、次第にお店が混んできました。どんどんお客さんが入ってきます。急ぐ旅ではないのですが、さっと切り上げました。
閉店は寂しく・・・
甲府駅の北口広場は、休みの日になるとよくイベントをしています。
その脇にぽつんと立っていたカフェがあり、何度か行ったことがあったので見に行ってみると、 数日前に閉店になったとの張り紙が・・・残念。
中を見ると、お店のご主人と思われる男性の方が、店内を片付けているのが見えました。
そう言えば、駅を挟んで反対側、南口を出てすぐのところにある「山交百貨店」も、2019年9月いっぱいで閉店。
ここにしか売られていないお土産も結構あって重宝していたので、最後の買い物をしようと店内に入ると、中はがらんとしていました。
地下にあった食料品売り場は完全になくなっており、最後の買い物はできずじまい。
文学館に少しだけ
少し気分が下がってしまいましたが、まだ甲府で過ごせる時間があるので、山梨県立文学館へと行ってみることにしました。
山梨県立文学館へは20年ほど前、初めて甲府湯村温泉に行ったときに行ったことがありました。友人との二人旅でした。ガイドブック頼みでとりあえず行った記憶・・・
文学館までは、バスに乗って10分そこそこ。
広い公園の中に、文学館と県立美術館とがあるようです。
あまり時間がないので、今回は手短になってしまいますが、文学館の常設展示のみ見学することに。
前日に県内の宿に泊まった、もしくはこの後で泊まるという人は割引になりました。嬉しいですね。
井伏鱒二、太宰治らの展示が並びます。見ているうちに、20年前にここに来たのをぼんやり思い出してきたのでした。次回はもっとゆっくり見よう・・・
www.bungakukan.pref.yamanashi.jp
飲み納めと、お土産と
さて、また甲府駅へと戻ります。夕方に甲府を出る新宿行きの高速バスを予約していました。そろそろ高速バスの出発時間が近づきつつあり。
最後に白ワインを飲んでおこうと、県庁そばのカフェ「まるごとやまなし館」で、チーズと一緒に飲み納め(?)。
あとはお土産の買い物です。ワインと日本酒、ほうとうの麺を購入。
ずっしり重くなった荷物をしょって、あとは駅に戻るだけです。何だかまだ宿題が残っているような。また来よう。
今回の旅のまとめ
自分が首都圏在住なので、お隣の県である山梨県は行きやすく、これまでにも何度も訪れています。
自分の癖で、同じお店にばかり行ってしまいがちなので、今回はちょっと未訪問の場所を巡ってみようとしました。
- 甲府駅からバスで15分ほどの甲府湯村温泉には、夜に営業している飲食店もいくつかあるので、それらのお店で食事するのも良さそう。
- もちろん、温泉街から甲府駅までは近いので甲府駅近辺に出て食事、というのもいいでしょうね。
- 山交百貨店は閉店になりますが、甲府には岡島百貨店もあります。お土産の品揃えは山交のほうが良かったのですが、ワイン売り場は岡島の方が広め。
- 有名なB級グルメ「甲府鳥もつ煮」は、できればそば屋で食べたいところ。いつもは南口の「奥藤」に行きますが、今回は北口の「きり」に行ってみました。
- いつも山梨県での温泉旅では白ワインを飲んでいますが、水がきれいな山梨県だからなのか、地酒も美味しい。どれを飲むか迷ってしまいますね。
さて、今度はどこへ行こうかな。