電車に乗って温泉旅に出かける時、途中の大きな駅で電車を乗り換えたり、駅を降りて駅前のバス乗り場から温泉に向かうバスに乗ったりします。
そんな時、改札を出てすぐのところにあるのが「駅ビル」。
旅の合間のちょっとした時間に利用できる便利な存在で重宝しているのですが、利用しているうちに好きになってきました。
駅ビルとは
電車の駅を覆うように建っている(ことの多い)ビルです。たいていは駅と一体化されていて、改札を出てすぐのところに、駅ビルの商業施設への入り口があります。
駅ビル内には様々なテナントが入っています。
フロアの構成は百貨店と少し似ていて、たいていは1階が食料品関連、真ん中のフロアが衣料品、上の方のフロアが飲食店街、という構成。
その中に、お土産を扱うフロアやお店もあります。たいていは、衣料品や日用品のフロアと、お土産屋のあるフロアとは少し離れていることが多い気が。
上の方にある飲食店街のフロアでは、全国で見かける飲食店と一緒に、ご当地グルメをいただけるお店が入っていたり。
電車やバスに乗るまでの待ち時間で食事をしたり、お土産を見て回るわけです。それが楽しくて、わざわざ途中下車して駅ビルを見て回ることも・・・
駅ビルの良いところ
温泉旅で駅ビルを利用する人にとって、駅ビルの良いところは3つ。
- 駅やバス乗り場に近い。
- お店を探す手間が少ない。
- 交通系電子マネーが利用可能。
駅やバス乗り場に近い
まず、駅ビルは駅直結。改札を出てすぐなので雨に濡れることもないですし、電車やバスが出発する直前まで買い物ができます。
たいてい、バス乗り場も駅ビルを出てすぐのところなので、電車からバスへの乗り換えもスムーズでいいですね。
温泉旅のとき、駅ビルのあるような大きな駅で電車を降りて温泉に向かうバスや、ローカル線に乗り換えることは結構あります。
そんな時に、駅直結、バス乗り場から近いというのはありがたく。
お店を探す手間が少ない
次に、駅ビル内のお店は、駅ビルの営業時間内であれば基本的に営業しています。
行ってみたかったお店がやっていなくて、他のお店を探す、ということになるのも少なめです。(もちろん、改装などで一時的に店を閉めていることはありますが。)
また、お土産屋さんやご当地グルメの飲食店は、ひとつのフロアに集まっていることが多く、そのフロア内で選べばよいのも便利。
というわけで、駅ビルの外に出てお目当てのお店を探すよりは効率が良いのは事実だと思います。
それと、目指す温泉の規模によるのですが、温泉街に行ってみるとお店がお休みだったり、閉店してしまっていたりして、路頭に迷うことも正直あります。
なので、確実にオープンしていて、かつ探しやすくなっている駅ビルのお店は便利だなと。
交通系電子マネーが利用可能
最後に、駅ビルでのお買い物やお食事は交通系電子マネーが利用できます。
駅ビルを経営しているのはJRなどの鉄道会社の系列会社であることが多いのですが、それもあってSuicaなどの交通系電子マネーが使えるようになっているわけで。
なので、キャッシュレスで買い物をしたい人、特に電子マネー派には嬉しいところですね。
一方で温泉街はまだまだ、ニコニコ現金払いが主役。なので温泉街に行くときには、できれば現金は多めに持っておきたいところ。
そういう意味でも、駅ビルで電子マネーを使って現金を温存して温泉街に行く、ということもできますね。(まあ、お金を使う、という意味では同じなのですが・・・)
まれに、駅ビルの中にもごく一部のお店が電子マネー非対応だったりすることもありますが、今後徐々にそういう売り場も減ってくるのではないかと予測しています。
マイ温泉旅と駅ビル
それでは次に、自分が温泉旅の途中に何度か利用したことのある駅ビルの紹介をしたいと思います。
挙げていくと、3文字の駅ビルが多いことに気づきます。ここで紹介しただけでも、セレオ、ミドリ、パセオ。
(あとは、ルミネ、ココロ、アトレ、セノバ、ペリエ、パルシェ等々・・・)
甲府駅「セレオ甲府」
山梨県の県庁所在地、JR甲府駅の駅ビル。5階建てです。
改札と同じ2階には、名産品の甲州ワインや、信玄餅などのお菓子などが売られています。5階には、ほうとう、ワイン、吉田うどん等の飲食店も。
そして屋上からは、晴れていれば南アルプスや富士山が見えます。
高崎駅「イーサイト高崎」「高崎モントレー」
群馬県の高崎駅で上越新幹線と在来線とを乗り換えることが多いのですが、高崎駅の駅ビルも楽しいです。
いつの間にか、高崎駅での途中下車をプランに入れるようになっていました。
JR高崎駅の改札と一体化しているのは「イーサイト高崎」。
改札と同じフロアの2階には、お土産屋さん「群馬いろは」や「峠の釜めし」で有名な「おぎのや」のお店等あって、買い物・食事の両方が充実。
イーサイト高崎のお隣(繋がっています)のビルが「高崎モントレー」。
5階にある飲食店街では、鳥めしで有名な「登利平」や、高崎名物のパスタのお店もああります。
長野駅「MIDORI長野」
長野駅の駅ビルは、北陸新幹線が金沢まで開業したときにリニューアルして、新しくなっただけではなく、かなり大きくなりました。
JR在来線・しなの鉄道の改札がある2階の「信州おみやげ参道」には県内のお土産が勢ぞろい。奥の「信州くらうど」では、地酒や信州ワインの立ち飲みも可能です。
その上のフロアは飲食店街「おごっそダイニング」ですが、何とそば屋が2件もあります。
宇都宮駅「パセオ宇都宮」
高崎駅と同じく、新幹線(東北新幹線)から在来線へ乗り換える時に、途中下車をして改札の外に出て、買い物や食事をすることが多いです。
2階の改札を出てすぐのところにある「とちぎグランマルシェ」がメインのお土産売り場。
宇都宮と言えば宇都宮餃子が有名ですが、このパセオの店内のあちこちに、餃子を食べられるお店が5件もあります。(1階に1件、2階に2件、3階に2件)
水戸駅「水戸エクセル」
福島県南部の温泉に行ったときに、途中にある茨城県の水戸駅で降りて駅ビルを見て回ったことがあります。
飲食店街は本館の6階。地元の「常陸秋蕎麦」等がいただけます。海に近い県なので、お寿司なども美味しそう。
南側のビル「エクセルみなみ」には「サザコーヒー」のカフェや、地ビール「常陸野ネストビール」の直営店があります。
というわけで
今回は、お土産のお買い物や地元グルメのお食事に便利な駅ビルについてまとめてみました。手軽に地元の名産品に出会えるのはありがたい。
でも本当は、駅ビルを出て町を散策しながら、いいお店を探してみるのも楽しいんです。時間があれば、駅ビルだけではもったいないので、町に出てみたいところ。
温泉街も、数少ないお店が閉店していたり、定休日だったりするかもしれませんが、宿にチェックインしたら、温泉街も散歩してみましょう。
駅の近くや温泉街を歩いてみることで、駅ビルとは違った良いものに出会えるかもしれません。そういうのも楽しいだろうなと。
駅ビルを推している文章を書きつつ、最後は町中や温泉街もぜひ歩いて、という風に書いていますが、両方の良いところを温泉旅で感じられたら幸せかな、と思うわけで。
さて、今度はどこへ行こうかな。