年が変わって2020年、またふるさと納税の寄付をしようと思っています。
毎年、基本的には、以下の条件に該当する市町村に寄付をしています。
- 過去に温泉旅で2回以上訪問したことがあり、気に入っている温泉のある市町村。
- その市町村内で利用できる商品券か、その市町村にある宿の宿泊補助券がある市町村。
2019年も、この条件の両方を満たす市町村に寄付をしまして、その中の1つが、群馬県の中之条町。
温泉満喫 四万温泉ほか町内各所で利用可能な中之条町ふるさと寄附感謝券
中之条町での買い物などに利用できる感謝券をお礼に少々いただいたので、中之条町にある温泉へと出かけることに。
旅の計画
中之条町の温泉と言えば、まず有名な四万温泉が浮かびます。
自分の静かな温泉旅でも何度か訪問したことのある温泉です。
静けさと質のいい温泉、なおかつ訪れても温泉街に寂しさを感じないのが、四万温泉の良いところ。
今回の行き先、四万温泉でも良かったのですが、中之条町にある他の温泉へ行ってみたいと思いました。
中之条町で四万温泉の次に有名な温泉と言えば、沢渡温泉(さわたりおんせん)。「一浴玉の肌」と呼ばれる、美肌の湯として知られます。
今回はこの沢渡温泉にある宿を予約しました。2007年の初訪問以来、12年ぶりの沢渡です。
1日目(東京→高崎→中之条→沢渡温泉)
高崎から草津号に
群馬県に温泉旅へ行くときは、高崎駅で途中下車をするようにしています。高崎駅の駅ビルで食事をしたり、お土産を物色したりするのが楽しくて。
今回も新幹線で、まずは一気に高崎まで。いつもながら小一時間の、少々せわしなくもある移動時間です。
お昼を沢渡温泉でいただくことにしていたので、今回は高崎駅ではお昼は食べず、駅ビルのお土産屋さんで少しばかりの買い物だけにしておきました。
そうしてまた改札をくぐって、在来線のホームへと向かいました。
沢渡温泉の最寄り駅は、JR吾妻線の中之条駅。特急「草津」の停車駅です。
高崎駅から中之条駅までは40分程度、割とすぐなので自由席特急券を買い、やってきた特急草津号に乗り込みました。
首都圏方面から乗ってきたお客さんで、結構混んでいる草津号でした。何とか空席を見つけて座ります。
草津号の電車は、以前は常磐線で特急「スーパーひたち」として走っていた、ちょっと懐かしい651系電車。
デビューして20年が経っているので、ところどころ古さは感じるものの、座席もしっかりしていて、窓も広くて、快適です。
中之条駅で
草津号は高崎を出て平坦な上越線の線路を走り、新前橋、渋川と停車して、左にそれて吾妻線へと入ります。
この区間、普通列車であればこまめに駅に止まっていくのですが、特急なのであっけないくらい早く、中之条駅に着きました。
中之条駅では多くのお客さんが降ります。皆さんホームから階段を上って、反対側にある改札口まで、ぞろぞろと。
そんな風に改札を出ると、すぐ前に1台の路線バスが待っていました。見ると、四万温泉行きのバスのようです。
バスは、電車から乗り換えてくるお客さんを待ってくれているようでした。
JRの駅員さんがバスの運転手さんに、お客さんがみんな電車から降りた(=もうバスに乗る人はいない)旨伝えて、それからバスが出発していきました。
このバスには乗らず、別なバスで沢渡温泉を目指します。四万温泉行きのバスが出た後のロータリーは静か。
少しばかりの待ち時間があります。ロータリーを囲むようにして飲食店が並んでいて、お腹も空いていてそそられるのですが、もうちょい我慢。
駅前を散歩して、それでもまだバスの出発まで時間があるので、喫茶店でコーヒーを飲みつつ、バスを待つことにしました。
ジャンボタクシーではなく
少し体を温めてからバス停に並ぶと、やがて沢渡行きの小さなバスがやって来ました。
以前に沢渡温泉に行ったときは「ジャンボタクシー」と呼ばれるワゴン車が来たのですが、今回は小さいながらも、バスです。
沢渡温泉に行くお客さんが多くて、乗り切れないと困るからでしょうか、少しだけバスを大きくしたのですね。
確かにこのバスには温泉目当てと思われるお客さんが結構乗ってきています。
運転手さんが、電車が遅れているので少し遅れて出発します、と言いました。沢渡温泉へのバスも、電車から乗り換えてくるお客さんをきちんと待つようです。
そうして席がほぼすべて埋まり、バスはロータリーを後にしました。
バスは狭い道をあちこち寄り道しながら走り、最後は上り坂をぐいっと上って、沢渡温泉のバス停に到着。
静かなのは12年前とさほど変わらずですね。
多くの客さんがここで降りて、坂を歩いて下っていきました。皆さん、有名な「まるほん旅館」へと向かうのでしょうか。まるほん旅館は坂の途中にあります。
他の人たちは坂を下りていきますが、こちらはバス停の目の前にある、宮田屋旅館にチェックインです。
昼食付きのプランと温泉街
今回は昼食券付きのプランにしていまして、宿で昼食券を受け取ります。
その昼食券を使って、宿のお隣にあるそば屋さんでお昼をいただける、というプランでした。
www.sawatari-onsen.sakura.ne.jp
実はこのそば屋さんも12年ぶり。その時はお食事ではなく、コーヒーを飲んだのでした。そば屋さんですが、ランチタイムの後は喫茶営業もしているのです。
そば屋さんでコーヒーとガトーショコラ、というのも珍しい経験だったな、だなんてそんなことを思い出しつつ、当時から変わっていない店内でお蕎麦をいただきました。
ふるさと納税の商品券も使えるので、ちょっとだけ豪遊・・・。
そうして宿に戻り、お風呂に入ったり、日当たりの良いお部屋で過ごしたりしてから、また宿を出て温泉街を歩いてみます。
沢渡温泉の温泉街には、先ほどのそば屋さん以外にも、商店、和菓子屋さん、ラーメン屋さんがあります。必要なお店は揃っている、という感じでしょうか。
宿はちょうど坂の上にあって、温泉街を歩きつつ坂を上り下りすると結構カロリーを消費している気がします。ですがきっと、気がするだけ。
蜂蜜のお店があり、国産の蜂蜜が買えたらいいなと思ってのぞいてみると、定休日なのか、それとも閉店してしまったのか分からずですが、やっていません。
その向かいにある、新しい建物の商店に蜂蜜があったので買いました。
沢渡神社でお参りして、宿へ。そろそろ夕食の時間が近づいてきました。
暗くなってから、また温泉街へと出てみます。沢渡温泉には共同浴場があります。12年前も入りましたが、熱い温度だった記憶。
空気の冷えた夜なら、少しはお湯も入りやすいかと思い、行ってみました。沢渡温泉の宿に宿泊している人は、共同浴場を無料で利用できます。
足を入れると、それでも相変わらずの熱さ。少し入ってすぐ上がり・・・。
2日目(沢渡温泉→中之条)
朝風呂をして、朝食と食後のコーヒーの後、チェックアウト。お世話になりました。
帰りの中之条駅行きのバスの時間まで少しあるので、温泉街の坂を下っていきます。
下った先にバスが折り返す場所があります。その手前にバス停があり、ここでバスを待つことにします。
待っていると、サイレンが鳴ります。防災無線です。聞いていると、どうやら近所で火事があった模様。
放送が終わり、また待っているとバスが坂を下ってきました。昨日と同じ、小さなバスです。
バスは自分の目の前を通り過ぎ、向こうで折り返して、戻ってきました。これに乗って中之条の町へと戻ります。
途中の道で、消防車や消防団の人がものものしく集まっていました。地元のお客さんたちの会話に耳を傾けると、どうやら公民館の近くで火事があったようです。
バスは道に止まっている消防車の脇をすり抜けるように進んで、終点の中之条駅へと到着しました。
電車に乗る前に少し買い物を、と思って駅に入ると、以前訪問したときには営業していた売店が閉店していたのに気づきました。
地方の駅の売店も、どんどん減っているように思います。
ホームに出ると、吊るし雛。電車もそろそろやってくるようです。
今回の旅のまとめ
群馬県・中之条町にある沢渡温泉。
静けさの中に身を置きたくなったらおすすめしたい温泉のひとつです。同じ中之条町の四万温泉も静かで過ごしやすい環境ですが、沢渡はそれ以上に静か。
以前(自分が初めて沢渡温泉に行った2007年頃)は大手予約サイトから予約できる宿もあまりなかったのですが、今(2020年)はネット予約できる宿も増えました。
温泉のお湯は熱めなので、寒い季節にいいですね。
さて、今度はどこへ行こうかな。