※2023年より休業中です。経営が変わり、2025年以降に大規模改修を経て再オープン予定とのことです。分かり次第更新します。このページは2021年の宿泊記録になります。
旅館明治。なかなかインパクトのある名前です。
もう20年ほど前でしょうか、以前持っていた「るるぶ」山梨県版に宿の広告が載っていて、何となくその名前を覚えていました。
いつかは泊まってみたいと思いつつ、ひとり泊は平日に限ってOKになっているようで、なかなか縁がなく。
初めて泊まったのは年末最後の平日のこと。その後も、平日に甲府に行くときに時々お世話になっています。
(2015年12月、2019年9月、2020年7月、2021年9月宿泊)
建物とお部屋
甲府湯村温泉は甲府駅からバスで10分そこそこの距離にあり、甲府の中心部からは近いものの、少し寂しい雰囲気の温泉街ではあります。
旅館明治は「湯村温泉入口」というバス停を降りて数分歩いた先にあります。
(一部のバスが、宿のすぐ手前の「湯村温泉通り」というバス停まで行きます。)
建物の上に「明 治」と大きく出ているのと、バス停からはほぼ道なりなので、迷うことはないかと思います。
建物はコンクリート造りのようでした。源泉かけ流しの温泉には、宿泊しなくても日帰りで入れます。
入ってみると中の雰囲気はかなり古びていて、懐かしい感じのする昔の温泉宿のたたずまい。
作家、太宰治が泊まった宿ということで、等身大(?)の太宰治パネルがお客さんをお出迎え。太宰に関する資料や文献も展示されていました。
古い宿ですがWi-Fiが最近利用可能になったようで、フロントの近くに接続情報が書かれた紙が貼られていました。
階段を上って、2階もしくは3階にあるお部屋へと案内されます。お部屋の名前も昭和感たっぷり。(宿の名前は「明治」ですが)
これまでに何度か泊まっていますが、お部屋は基本的には8畳から10畳くらいの和室。素泊まりで泊まった時は、布団は最初から敷いてありました。
お部屋にはトイレ、洗面所、冷蔵庫、金庫があります。一部の部屋には浴室がありますが、現在は使用できないようです。
冷蔵庫は、昔ながらの温泉宿のもの。以前は有料の飲み物が入っていたのでしょう、今は空になっていました。
温泉とお風呂
男女別の内風呂がありますが、男湯と女湯は別の建物になっていて、場所が離れています。
なので「夫婦やカップルで一緒に行って、お風呂上りに待ち合わせ」みたいなことをするのがちょっと難しくなっています。
女湯は玄関のある建物の1階。
いっぽう男湯は、階段を登って2階の渡り廊下から別な建物へ入り、そこからまた階段を降りていき、1階にあります。
明治温泉、という自家源泉のようです。宿の敷地内から温泉が湧いている模様。甲府湯村温泉の宿は多くが自家源泉を持っているようです。
古びた広い浴槽に、ぬるめのお湯がじゃんじゃん注がれています。温度がぬるめなのでゆっくり体を伸ばして長湯しました。
ぬるいお湯でも、上がってしばらく汗ばむのが、やはり温泉なのだなと思ったり。少し湯疲れしたので、エネルギーの強いお湯なのかもしれません。
食事(朝食のみ利用)
これまでに複数回利用していますが、素泊まり利用ばかりで食事のことはよく分かりません。
1度、朝食付きのプランで泊まった時は、2階の食事会場でいただきました。その向かいに大広間があるので、そこも食事場所になるのかも知れません。
甲府湯村温泉は町中にあり、宿の近くにも居酒屋などが何件かあります。
夜はそんなお店に行って、馬刺しや甲府鳥もつ煮、甲州ワインなどをいただくのも楽しいです。(テイクアウトOKのお店も多いです。)
なお「新しい生活様式」が始まった2020年以降は、宿の近くにある多くの飲食店がテイクアウトにも対応していました。
また、宿から甲府駅まではバスで10分ほどと近く、バスの本数もそこそこ多めなので、甲府駅に出て、食事をして帰ってくる、というのもありだと思います。
個人的感想
作家、太宰治が泊まって小説を書いた宿。お客さんにも太宰治のファンが多いようです。
そこまで太宰治の小説をじっくり読んだこともなく、宿の昭和レトロな雰囲気と、ぬるめの自家源泉かけ流しのお風呂を気に入って、リピートしています。
施設は結構古びているので、もしかしたら好みが分かれるかもしれません。それもあってか、比較的お得なお値段で泊まれます。
アクセス
JR中央本線・身延線「甲府」駅から山梨交通バスで約10分。
下車するバス停は「湯村温泉入口」もしくは「湯村温泉通り」です。
「湯村温泉入口」バス停から宿までは徒歩6分、「湯村温泉通り」バス停は宿からすぐのところにあります。
「湯村温泉通り」バス停を通るバスの本数は少ないので、甲府駅から行くときは「湯村温泉入口」バス停を降りるようにすれば無難かと思います。
なお、山梨交通バスはSuica、PASMO等の交通系ICカードが利用可能です。
関連リンク
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さて、今度はどこへ行こうかな。