温泉好きのお湯

関東近郊を巡る、静かな温泉旅。今度はどこへ行こうかな。

6月某日静かな温泉旅 過去の思い出と栃木県・板室温泉へ('17)

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1年の中で最も温泉旅と縁がない月といえば、自分の中では6月です。あなたはどうですか?

雨の日が多くて、祝日もなくて、なかなか出かけようという状況までならない・・・そんな6月です。

ただ、雨でも温泉には入れます。露天風呂は傘が必要ですが。

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さて、2020年の6月は、例年以上に静かな温泉旅へのハードルが高い6月になりそう。

緊急事態宣言は解除されたものの、まだちょっと遠くへ行くのはどうなんだろう、と思っております。

という風に、2020年でなくても旅に出かけていない6月。直近の「6月の静かな温泉旅」は、3年前のことでした。

旅の計画

行き先は、栃木県の板室温泉(いたむろおんせん)。

当時、このブログを始めてそろそろ1年で、ブログを書くために過去にお世話になった宿の情報収集をせっせとしていました。

そんな中、板室温泉でお世話になった宿が廃業したらしい、と知ることに。

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板室温泉へは数年出かけていなかったのですが、今どうなっているかを見てみようと思った、というのがきっかけです。

ただ個人的には、6月は「連休のある5月」と「夏休み前半の7月」との狭間にあって、あまり静かな温泉旅への予算が確保できない月。

(これも、6月の静かな温泉旅が少ない理由のひとつでしたね。)

という制約もあり、旅費を節約するために普通列車に乗って栃木県を目指すことにしました。

お世話になった板室温泉の宿はもうないので、予約サイトを見て、初めて泊まる宿に予約を入れます。

今回の静かな温泉旅は、手配は宿のみ、シンプルに。

なお、この温泉旅は2017年6月のことだったのですが、当時とこれを書いている今の時点(2020年5月)とで、変わったところもいくつかあります。

変わったところは、最後でまとめておきたいと思います。

1日目(宇都宮→黒磯→板室温泉)

首都圏から宇都宮線の宇都宮行きの普通列車で向かいます。

2時間ほどの旅になるので、ちょっと奮発してグリーン車に乗りました。

普通列車のグリーン車、なかなか快適。土日・祝日は少しグリーン料金が安くなるのも嬉しいところ。

電車は都心を抜け、大宮から先は少しずつ郊外の風景になり。

平坦な関東平野を走っているうちに、グリーン車の車内はがらがらになっていました。

終点の宇都宮駅で電車を降り、ここで一度途中下車。

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宇都宮と言えば、餃子が有名な町です。

このときは、宇都宮駅の改札を出てすぐ近くにある、駅ビル「PASEO」の餃子屋さんに入りました。

宇都宮餃子にもよく知られたお店がいくつかあり、駅の近くにもあるのですが、人気なので並ぶ必要があります。

今回は早めに板室温泉に着いておきたかったので、宇都宮での時間はあまり取らなかったのです。

短時間で名物をいただきたい時、駅ビルは便利ですね。

ということで、栃木に乾杯。(この「〇〇に乾杯」シリーズ、懐かしい!)

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餃子とビールで幸せになり、また改札をくぐってホームへと。

目指す板室温泉は宇都宮からさらに北。次の黒磯行きの電車はロングシートで、少々味気なくもあります。

首都圏で何度も乗った通勤電車の車両に揺られ、関東平野を走っているうちに、一度離れた東北新幹線の高架橋が近づいてきて、終点の黒磯駅に着いたのでした。

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ここ黒磯駅からは、板室温泉に行くバスが出ています。

次の板室温泉行きのバスまで少し待ち時間があったのですが、ちょうどここでゲリラ豪雨が。

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傘を持っていなかったので、駅のコンビニNEWDAYSで急いでビニール傘を購入し、外に出ようとすると、雨がやみました。

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新品の傘を持って、板室温泉行きのバスに乗り込みます。

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終点でバスを降りると、この日予約していた宿のご主人が車で迎えに来てくださっていました。

この日の宿はバス停から1キロほど離れた場所にあったのです。

予約した際、お迎えはお願いしていなかったのですが、結局他のお客さんと一緒に宿に車に乗せてもらいました。

(本当は、板室温泉の「今」を見て回りつつ、宿まで歩いていこうと思っていたので。)

宿の車は坂を登って、山の中の一軒宿へとチェックイン。

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部屋に荷物を置いて、板室温泉の中心部へと歩いて行ってみることにしました。

先ほど車で登って来た道を下っていきます。

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やがて那珂川や板室温泉の温泉宿、日帰り温泉施設などが木々の間から見えてきて。

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坂を下りきって板室温泉の中心へ出ると、確かに見覚えのある風景。

よくよく見ると、宿だった建物が取り壊されていたり、買い物をしたことのある商店が閉店になっていたり。

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日帰り入浴をした宿だったっけ、とか、お店でキリンラガーの缶ビールを買ったら、お婆ちゃんがそろばんで金額を計算してくれたっけ、とか・・・

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さて、以前お世話になった宿は、奥のほうです。行ってみると、知っていましたが宿は営業しておらず、玄関にカーテンがかかっていました。

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知ってはいたものの、廃業した、という事実を生で見ると、寂しさは正直ありました。

確かめることができたので(寂しい気持ちになりたくて出かけたわけではないので)、今日の宿へと戻ります。

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宿のお風呂へ入ると、板室温泉のお湯は当時と変わらず、入りやすい温度と柔らかさ。そこは変わっていないんだなと。

お風呂から上がって部屋に戻り、のんびりしていると、宿の方がお部屋に食事を持ってきました。

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ひとり旅の部屋食って、マイペースに食べられるので好きです。

そんな「ひとりで温泉宿に泊まっての部屋食」を10年以上前に初めて経験したのも、板室温泉だったのでした。

何だか今回は、思い出すことの多い旅のようです。

2日目(板室温泉→黒磯→宇都宮)

次の日は晴れ。

朝風呂でしゃきっとしてからお部屋で朝食をいただいて、宿の車でまた板室温泉のバス停まで送っていただきました。

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この日は前の日のルートを逆戻りしていきます。

板室温泉を出たバスは最初は空いていたものの、山を下りた後から少しずつお客さんが乗り降りするようになってきて、黒磯駅へと戻ってきました。

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黒磯駅に着いて、前の日に黒磯駅で買った新品のビニール傘を宿に忘れたことに気づきました。

傘が似合わない、晴れの日だったのです。

宿に電話して、処分するようお願いしました。

送ってくださるとのことだったのですが、ビニール傘ですし、送る手間ももったいないな、と。(ご迷惑をおかけしました・・・)

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黒磯駅からは、宇都宮行きの普通電車に乗ります。行きと同じく、ロングシートのもと通勤電車が待っていました。

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地方の電車って首都圏に比べて紙の広告が少なめですが、ドアの横の広告スペースに子供の絵が飾られています。

とちぎのギョーザはおいしいよ。(うん、ギョーザなら前の日に食べたよ。美味しかったよ!)

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というわけで、2日目のお昼はギョーザ以外にしようと思い、宇都宮駅でお弁当を購入することにしました。

買ったのは「いっこく野州とりのとりめし」。駅弁を買う時、ついついとりめしを選んでしまいがちの自分です。

(駅弁のブログをやられているけだまとりこさんに、とりめしのまとめを書いてくださいとリクエストまでした次第・・・)

www.kedamatoriko.com

そぼろが少し食べにくいからでしょうか、スプーンがついています。グリーン車の中で、そぼろをこぼさないよう用心しつつ、いただきました。

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今回の旅のまとめ

首都圏から北関東であれば、今回のように普通列車のグリーン車でのんびり行くのもいいものです。

また、板室温泉は山の中にある静かな湯治場。

2011年の東日本大震災以降でお客さんが減ったらしいのですが、2020年の春も、全国にある他の温泉地同様に、自粛の影響で大変な状況になっていそう。

後日足を運んだり、紹介したりすることで、微力ながら応援できればな・・・と思っています。

2017年と2020年とで変わった点

さて、今回の旅行は2017年のことだったのですが、あれから3年、この旅で経験したいくつかの点が変わっています。

まず、この旅でお世話になった宿「きくや一望館」さんは、2019年に板室温泉の中心部に移転されて、新しく「湯宿きくや」という宿になったそうです。

kikuya-nasu.com

昭和時代の建物で、湯治宿のような宿だったのが、令和時代になり、新しくて小さな旅館に変わったようです。

新しい宿のサイトを見ると、お部屋のお風呂が温泉のようで、憧れます。。

きっと、温泉の優しさは変わらないでしょうし。

次に、電車とバスとの乗り継ぎに利用した、JR黒磯駅。

このページの写真で載せたロータリーは2019年にリニューアルされています。バス会社の営業所も今はありません。

最後に、2日目のお昼にいただいた、宇都宮駅のとりめし。

2020年2月に宇都宮駅で見たところ、以前は700円だったのが850円に変わっていました。

www.ekiben-matsunoya.co.jp

見る限り、単純な値上げというわけではなく、煮卵が追加になっている模様。

また食べたらブログで紹介したいと思っています。

たった3年で、ここまで諸々変わってしまったのは驚きでもあります。

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さて、今度はどこへ行こうかな。

  

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