温泉好きのお湯

ひとりふらり、静かな温泉旅のブログです。主な行き先は北関東・甲信越。今度はどこへ行こうかな。

5月某日ひとり温泉旅 上州一ノ宮と群馬県・霧積温泉へ(’15)

※この記事は"2015年5月"の旅行記になります。

いよいよ5月になりました。

もしかしたら「ゴールデンウィークに旅行をする」というのは、今年(2020年)だけではなく、翌年(2021年)以降も難しいかも知れません。

今はただ、自宅で過去の静かな温泉旅を振り返りながら、世の中が変わるのをじっと、待つことにしています。

 

旅の計画

この記事を書いている2020年では考えられないことですが、ゴールデンウィーク期間と言えば、ハイシーズン。かつては多くの人が旅に出ていました。

ハイシーズンだと、温泉宿も満室だったり、宿に空室があってもひとりで泊まれるプランを出していなかったりで、ひとりで温泉旅をしづらい時期。

早めに宿を予約できれば良いのですけど、この年は日程調整も難しくて、出かけられる日程がギリギリまで決まりませんでした。

ようやく日程が決まったタイミングで予約サイトを調べてみても、なかなかひとりで泊まれる宿が見つからず。

そんな中で、群馬県で良さそうな宿を1件見つけました。

どうやらかなりの山奥にある宿のよう。後で知ったのですが、温泉好きの間では有名な秘湯宿でした。

予約すると、後日宿から電話がかかってきました。最寄りの駅まで車で迎えに来てくださるそうで、待ち合わせの時間を指定されました。

 

それから、当時の旅のテーマにしていた「一の宮巡り」も、この旅に含めることにしました。

一の宮、というのは、明治時代より前、日本が都道府県ではなく「国」別に分かれていたころ、それぞれの「国」の中で一番格の高かった神社のこと。

群馬県は、以前は上野国(こうずけのくに)と呼ばれていました。

もちろん上野国にも一の宮があり、その名も「一之宮貫前神社(いちのみや ぬきさきじんじゃ)」といいます。(この記事では、これ以降「貫前神社」と記載します)

www.nukisaki.or.jp

この貫前神社にも行ってみようと決めました。

 

1日目(東京→高崎→横川→霧積温泉)

高崎は朝の8時

まずは、群馬県まで上越新幹線で向かいます。

朝早くに東京駅を出た新幹線「たにがわ」はさほど混んでおらず、東京駅を出て1時間ほどで高崎駅へ到着しました。まだ朝の8時です。 

高崎駅は、JRの新幹線と多くの在来線の電車が行き交う大きな駅ですが、JRの線路のわきに、こじんまりと「上信電鉄」のホームがあります。

JRの改札を抜けて西口の階段を降りた脇に、上信電鉄の改札口がありました。

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今日はまず、その上信電鉄に乗って貫前神社へと向かう予定です。神社の最寄り駅は「上州一ノ宮」駅。何かこう、そそられる名前です。

きっぷを買ってホームに出ると、古びた茶色の電車が出発を待っています。

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車内に入ると、まだ誰も乗っていませんでした。(それでも発車時刻が近づいてくると、少しずつ人が乗ってきました。)

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やがて電車はゆっくり高崎駅を出発。町を離れて、のどかな風景の中へ。早起きしたので、眠くなり・・・

うつらうつらしつつ乗っていたので、ちょっと記憶はあやふやなのですが、世界遺産の富岡製糸場の最寄り駅、上州富岡駅で多くのお客さんが降りたのは分かりました。

そんな上州富岡駅の3つ先、上州一ノ宮駅で電車を降りました。

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無事かえる

さて、ここから歩いて貫前神社を目指します。

駅を出て幹線道路を渡り、人の少ない町を歩いていきます。いい天気で、汗ばむくらいの陽気。

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暑い中、緩やかな坂道を登っていくと、貫前神社への入口がありました。そこからまた坂を登り、その先にある階段を上がっていきます。

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階段を登りきると、鳥居があります。この先に本殿があるのですが、ここ貫前神社はちょっと変わった位置にあります。

鳥居をくぐると下り階段になっていて、下った先に本殿がある、という。

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一の宮、というと大きな神社をイメージしますが、ここ貫前神社はイメージよりは小さな神社でした。

暑い日の午前中だからか、お参りしている人も他におらず。でも、静かにお参りできるのは嬉しいこと。

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無事かえる、という蛙のお守りがありました。

戦時中に、出征した兵士が勝って帰れるように、という縁起物になって話題になったそうです。今は交通安全のお守りになっているようです。

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自分の静かな温泉旅は公共交通機関の旅ではありますが、旅が無事に終わって帰れますように、とお願いをして、カエルのお守りをいただきました。

そんな風に、貫前神社を一周ぐるりと回って、また階段を上り、また下って、上州一ノ宮駅へと戻ります。

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暑い中、駅の待合室で電車が来るのを待ってから、ホームへと向かいました。

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ホームに上がると、高崎行きの電車と、その反対方向の下仁田行きの電車とがやってきます。

上信電鉄は単線なので、電車のすれ違いは駅で行うことになります。両方の電車が、ここ上州一ノ宮駅ですれ違うようでした。

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高崎から横川へ

高崎行きの電車に乗ります。車内はガラガラでしたが、やはりというか、上州富岡駅で多くのお客さんが乗ってきました。

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さて、高崎駅へと戻ってくると、時刻は正午の少し前。そろそろお昼を食べることにして、駅ビル「モントレー」の5階へと上がります。

ここには飲食店がいくつかあって、群馬県ならではの食事を食べることもできます。
www.onsen-oh-yu.com

この時は「上州もち豚」がいただけるとんかつ屋さんに入り、豚丼を食べたのでした。(現在はこのお店は閉店しています。)

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お腹を満たしてから、またJRの改札へ。

今度乗るのは、信越線。北陸新幹線が長野まで開通するまでは、特急「あさま」が走る、いわゆる幹線でした。

その時に1度だけ、この区間を乗ったことがあったのを思い出しました。

新幹線の開通後は途中の横川駅が終点になり、特急「あさま」も走らなくなりました。「あさま」の名前は新幹線の名前に受け継がれて、今に至るというわけです。

さてホームに降りると、115系電車が止まっていました。

昭和時代から走り続けてきた古い電車です。今はその多くが引退していて、もう群馬県でも見ることができません。

ドアを手で開け、乗り込みました。古い電車ですが、若い人が多く乗っています。

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115系電車(横川駅にて)

先ほどの上信電鉄ほどではないのですが、こちらの信越線もローカル線の雰囲気。

安中、磯部、松井田と駅に停車しつつ、最後は徐々に上り坂になって、終点の横川駅へと到着。高崎からは30分ほど、割とすぐでした。

北陸新幹線が開通するまでは、ここから先も線路が伸びていて、次の駅は長野県の軽井沢駅でした。

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霧積温泉へ

横川駅の改札を出ると、金湯館に宿泊の方ですか、と声をかけられます。金湯館は、自分が今回予約した宿の名前です。

そう、すでに宿のお迎えが来ていたのでした。それですぐ、止めてあったマイクロバスに乗り込みます。他のお客さんも乗せてから、出発です。

廃線になった軽井沢までの線路を横目に見ていたら、やがて道は狭くなり、山道をゆっくり、くねくねと登り、金湯館へと到着。 

金湯館、何だか山小屋のようなたたずまいでしたが、お部屋は個室の和室で、少し肌寒いからかこたつも用意されていました。

www.onsen-oh-yu.com

普段の温泉旅で泊まる宿より、何だか自然との距離が近いです。

ぬるめの温泉に入り、宿の周りを散歩して、夕食をお部屋でいただいて、夜は特にすることもなく、早めに眠ることにしました。

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2日目(霧積温泉→横川→高崎→東京)

山の中で迎える朝です。昨日は暑かったのですが、さすがに山の朝は肌寒く。

朝風呂に入ってから朝食をいただき、チェックアウト。

また宿の車で横川駅まで送っていただきます。この送迎がないと、マイカー以外では霧積温泉に行くことはできません。

車は多くのお客さんを乗せて、前日通った山道を戻り、やがて町に出て、横川駅へと戻ってきました。

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連休中だったからでしょうか、結構人の多い横川駅でした。

遠くから汽笛が聞こえてきます。線路の方を見ると、ディーゼル機関車に引かれた古い客車がゆっくり駅へと入ってきました。

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客車の先には、背中を向いた蒸気機関車がつながっています。

主に週末や連休のとき、信越線では、高崎と横川との間でこのようなSL列車が走っています。いつか乗ってみたいものです。

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多くの人が蒸気機関車にカメラを向けている中、横の線路に、高崎行きの普通列車がやってきました。 

 

今回の旅のまとめ

繰り返しになってしまいますが、この記事は2020年5月の「緊急事態宣言」の期間中に書いています。

もともと、このブログでは、旅行記を書いた月と、静かな温泉旅をした月とを近くするようにしています。季節感を出したくて。

5月に書いたので、こうして何年か前の5月にした静かな温泉旅を振り返ってみたわけですが、書いている時点では、旅行は控えなければいけない状況です。

この旅で登場した列車や施設も、この記事を書いている2020年5月の時点では、お休みになっていたり、一部見合わせになっているようです。

  • 上信電鉄:計画運休中で、本数が少なくなっています。
  • 貫前神社:手水舎・参拝者芳名帳等の使用を一部見合わせているそうです。
  • 霧積温泉 金湯館:休業中となっています。
  • SLぐんまよこかわ:運休中となっています。
 

自分もずっと家で過ごしています。

旅行のブログでこのようなことを書くのは違和感があるのですが、今(2020年の春以降)は旅行せずに、家で過ごすほかなさそうです。

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さて、今度はどこへ行こうかな。

 

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