9月のシルバーウィーク以来、久しぶりにひとり温泉旅へと出かけてきました。
普段であれば、北関東・甲信越の温泉に行くことが多いのですが、今回は、ちょうど1年前に行って結構好きになった、福島県のいわき湯本温泉を再訪してみました。
ちなみに、前回の旅行記はこちらです。
旅の計画
今回は金曜日に出発。午後に特急ひたち号に乗って、いわき湯本温泉をまっすぐ目指します。
いわき湯本温泉へは夕方の到着になるので、この日は宿でのんびり過ごし。
2日目はいわき駅に出て、高速バスで都内まで戻ってくる、という計画でした。ちょっと交通費を節約したかったのです。
行って、のんびりして、帰ってくるだけ、という、疲れた時にうってつけな、静かな温泉旅・・・
1日目(品川→いわき湯本温泉)
特急ひたちの旅
自分の静かな温泉旅の行き先といえば、もっぱら北関東(群馬県・栃木県)もしくは甲信越地方になります。
ということで、電車に乗る駅は東京駅や新宿駅ばかり。今回は、特急「ひたち」の始発駅である、品川駅に向かいました。
都内から特急ひたちに乗るのも初めて。がらんとした、午後の品川駅の広いホームでした。
崎陽軒のポケットシウマイと、いつもの甲州ワインを買って車内へ。
品川駅を出た特急ひたちは、工事中の高輪ゲートウェイ駅を通り過ぎ、新橋駅を通過して東京駅、上野駅と止まっていきます。
平日の昼だからか、車内は空いたまま。
通勤などで使う電車から見える景色と同じなのですが、特急電車から見える同じ景色は何故だかちょっと違った感じ。
特急ひたちは空いたまま、いくつかの川を渡って都心を後にします。
実は常磐線に乗ったことがほとんどないので、新鮮な車窓が楽しく。
北千住、綾瀬、松戸、柏、我孫子・・・他の路線が分かれていくのを眺めるのは、飽きません。
そのあたりが落ち着いたら、少し遠くにM字型の筑波山が見えてきて、今度はぼけぼけっと筑波山を眺めつつ過ごし。
筑波山が見えなくなったと思ったら、急に近づいてきて、土浦駅を通過したよう。
このあたりで車内販売のお姉さんが通りがかったので、調子に乗ってワインをもう1つ買おうと思ったら、ワインはないとのことで断念。
わずかばかりのお客さんも水戸で多くが降りて、さらに身軽になった特急列車はさらに北へ。
ここからは海が見えるところですが、今回の席は山側でした。
海側の席に移って海を眺めても良かったのですが、徐々に眠くなってきて、うとうとしつつ、日立、泉と止まり、次の駅はもう湯本駅。降りる駅です。
静かな温泉宿の週末
久しぶりにやってきました、いわき湯本温泉。
今回予約した宿は駅から歩いて行ける距離だったのですが、場所が良く分からず、グーグルマップに案内してもらいつつ行くことに。
夕暮れ時の商店街を歩いて抜けていきます。ちょうど1年ぶりなので、何となく商店街のたたずまいや、途中の道には見覚えがあります。
郵便局の脇の細い道を抜けて、今日の宿が近づいてきました。前回泊まった「福美館」のすぐ近くでした。どおりで見覚えがあるわけです。
そんな「福美館」ですが、今回予約サイトを検索しても出てきませんでした。
近づいて見てみると、宿の名前が変わっていました。経営が変わって新しい宿になるようです。
それを確認してから、今回の宿へ。
フロントで女将さんから鍵を受け取り、案内を聞いていると、ここでスマホから「目的地に到着です」との音声が。うん、間が悪い。
エレベータで4階に上がり、部屋でちょっとくつろいでから、お風呂へ。眺めのいい展望風呂ですが、外はもう暗くなりつつありました。
また服に着替えて夕方の温泉街へと向かいます。まだ夕方ですが、ひとりで夜のお店に入るなら、早めに入るのがおすすめです。
1年前に行ったのと同じ焼鳥屋さんへ。前回は飲み過ぎたので、気をつけつつ飲むことにしましょう。
そんなこんなで一時間ばかり、焼鳥と地酒とを楽しんでから外に出るとすっかり暗く。夜の温泉神社を眺めてから、宿へと戻りました。
宿でまたお風呂に入り、お風呂上がりのマッサージチェアで体をほぐし。1階の本棚で借りた文庫本を読もう、と横になっていたら、いつの間にか・・・
目が覚めたら23時を過ぎていて、スマホのアラームをセットして、消灯。
おやすみなさい。
2日目(いわき湯本温泉→いわき駅→東京)
朝の幸せ
アラームより早く目が覚めます。そうだ、今回はいわき湯本温泉に来ているんだと気づく朝。
起きてまずは、朝風呂へ。
昨晩はちょっと熱いかな・・・と思っていた温泉も、朝は入りやすい温度になっていて、じっくり。
お風呂からお部屋に戻り、着替えて廊下に出ると、卵焼きのにおい。朝食のにおいって、空腹を呼んできます。昨日けっこう食べたはずなのですが。
1階に降りて、奥のラウンジへ。女将さんに朝食券を渡します。卵料理はスクランブルエッグか目玉焼き、どちらにしますか、とのこと。
スクランブルエッグをお願いして、待っている間にトーストを焼いて、ホットコーヒーで一息。ハワイのコナコーヒーのようです。
そう、いわきと言えばフラガールで有名な「スパリゾートハワイアンズ」。旅館の女将さん達もフラダンスを踊っていまです。
運ばれてきた朝食はおひたしや煮物もあって、果物は柿、というのが温泉旅館っぽい。
それでいて、トーストとスクランブルエッグとサラダとスープ。喫茶店と温泉旅館のハーフみたいな朝食でした。
女将さんがお客さん達に声をかけつつ、あちこちに気を配ります。自分も女将さんと食後にコーヒーをおかわりしつつ、少し話もしました。
実は、普段はあまり宿の方と話をしないのですが、自然にいろいろ話ができたのは、女将さんが、上手く会話を繋いでくださったからかもしれません。
ごちそうさまでしたのその後は、またお風呂に入りたくなって、お風呂納めをします。
堪能してから、荷物をまとめて1階へ。
ロビーでコーヒーをもう1杯飲んでから、女将さんと若女将さんに見送られて、チェックアウトとなりました。
いい宿でした。また季節を変えて泊まりに行きたいところです。
冬空のいわき駅
さて、商店街を湯本駅まで歩いていきます。
湯本駅からは、ロングシートの普通電車で、2つ隣のいわき駅へ。すぐに着きます。
空は曇り、結構寒く。ここからバスに乗って帰る予定なのですが、ちょっと時間があったので、少し周辺を散歩してみました。
ちょうど10時前で、駅前の大きなビル「ラトブ」も開店前。ラトブの入り口ではお客さんが開店を待っています。
駅の反対側は、城址があります。ここいわき駅は、以前は「平(たいら)駅」と呼ばれていて、明治維新になる前は平藩という藩があったようです。
その辺を、看板で確認。寒いのと、時間が限られるので城跡は次回の宿題に。
10時になり、ラトブが開店したので中に入ってみました。きれいなビルです。1階の「一二三屋」でお土産用の地酒を買いました。
あとは、帰りのバスの中で食べようと、街中の古びたパン屋さんでパンを購入。こういうパン屋さん、懐かしい感じがして好きです。
そんな風に、いわき駅近辺をうろついてからバス乗り場へ。バスはすぐに来たのですが、何故か乗れません。
説明しにやって来た社員の方が来ておっしゃるには、このバスはシステムの不具合で、オーバーブッキングになっているとのこと。
バスの座席の数よりも多い予約を受けてしまっていたようで。
予約した席に座って良いとのことだったので、乗り込みます。その社員さんもバスに乗り込んで、バスは出発。
バスはいわき市内のバス停に止まっては、お客さんを乗せていきます。
同乗した社員さんが、乗ってくるお客さんに説明をしたり、1つ後のバスに案内したりと大変そうでした。
何とかお客さんをさばけたらしく、いくつ目かのバス停で、社員さんは降りていきました。お疲れさまでした・・・
そんなこんなでバスは少し遅れていましたが、常磐自動車道を走ります。
山々は紅葉していて、左向こうにはうっすらと海が見えます。ちょっと曇り空ではありますが、悪くない景色です。
今回の旅のまとめ
いわき湯本温泉へは、これが2度目の訪問になりました。
都内から特急列車で2時間ほどと近いのですが、遠いイメージがあるのでしょうか、今回も静かないわき湯本温泉でした。
個人的には、これくらい落ち着いていて静かなところが好きですね。ゆっくり過ごせます。
そうして程よく硫黄泉の香りがする温泉に入って、地元いわきの日本酒をいただいて。
この温泉旅に出るまでバタバタと過ごしていたので、ゆっくりと骨休めができました。
いわき湯本温泉へはそんな風に2度訪問したのですが、いずれも宿でのんびり、で終わったので、次回は地元のお魚を食べてみたりとか、したいです。
あるいは子供と「アクアマリンふくしま」に行ってみたりとか・・・過去2回とは違った感じで、いわき湯本温泉への温泉旅をしたいですね。
まあ、宿でのんびり、という過ごし方が一番好きな自分ではあるのですが。
今回行った場所
(今回の温泉旅で出かけた観光スポット、お店等のリンクを後日紹介予定です。)
さて、今度はどこへ行こうかな。