ゴールデンウイーク前に温泉旅に出かけることにしました。普段よりちょっと時間が多めにとれそうです。ということで、普段より少しだけ遠くに行こうと思いました。
行き先は新潟県。いつもの越後湯沢~魚沼近辺ではなく、もう少し先へと向かうつもりで。
旅の計画Ver.1
よくよく調べたら、某大手旅行会社のネット限定の旅行商品が安そうでした。
こういうのはあまりひとりで利用できるイメージがなかったのですが、ひとり利用OKの商品も少しだけあり。
その中でも、行ったことのない温泉地&宿に泊まれるプランを見つけて、テンションが上がります。
旅行商品の内容は、
- 東京~燕三条までの上越新幹線の往復
- 新潟県・岩室温泉の宿
のセット。岩室温泉の中でもリーズナブルに泊まれそうな宿で、さっそく申し込んだのでした。後日、きっぷが送付されてくる予定になっていました。
ところが、数日後にその某大手旅行会社から電話がかかってきて、このセットで予約した宿が倒産することになり、キャンセルになります、とのこと。唖然。
他の宿を代わりに手配してほしいと頼んだのですが、この商品はネット限定の格安プランなので、変更はできません、との回答に、さらに唖然。
大手旅行会社なら宿の手配くらい朝飯前でしょう、と思ったのですが。できませんの一点張りなので、キャンセルとなりました。さて、仕切り直しです。
旅の計画Ver.2
急いで他の宿と往復の交通機関を手配します。今度はいつものじゃらんnetと、えきねっとで。慣れていると、てきぱきです。
普段から、どこに行こうか妄想ばかりしている人なので、こういう時の「どこへ行こうかな。」の思い付きと手配のスピード感には、我ながら呆れます。。。
行き先は同じく新潟県にしました。
- 前から行ってみたかった、咲花温泉に行き先を変更。
- 交通費を安くするために、行きの新幹線は越後湯沢までの「たにがわ」に変更。
- 新潟県内は「えちごツーデーパス」でお得に移動。
- 弥彦神社への参拝。これは当初プランから変更なし。
というわけで、気を取り直して、旅程が決まったのでした。
1日目(東京→越後湯沢→咲花温泉)
何度も利用した新幹線たにがわ号。ゴールデンウィーク前なのですが、さほど混んでいませんでした。
越後湯沢駅で降ります。駅ナカのお土産屋さんと飲食店が充実している越後湯沢駅ですが、ちょっとお客さんが少ない印象。
北陸新幹線が金沢まで開通して、それまでここ越後湯沢駅と金沢とを結んでいた特急「はくたか」が廃止になったからでしょうか。それともまだ午前中だから?
午前中だというのに、ぽんしゅ館で利き酒をしてちょっとご機嫌になってから「えちごツーデーパス」を購入。新潟県内の電車に2日間乗り放題のお得きっぷです。
長岡行きの上越線の普通列車に乗ります。車両は昭和時代から走り続ける、古びた115系。この頃の新潟県はまだ115系ばかり走っていて、この2日間で何度も会いました。
お昼時に長岡駅に到着。かなり大きな街のようです。
駅ビルのフードコートで、食べてみたかった地元B級グルメ「イタリアン」をいただきます。
要はミートソースが乗っかった焼きそばです。豪華にチーズ乗せ。
ここで電車を乗り換えて、新津駅へ。ここからもう一度乗り換えます。
今日の宿がある咲花温泉は、結構遠いのですね。
新津からの磐越西線の車両はこれまた古い車両で、必死に走っているのですがスピード感がまるでありませんでした。
古い車両って、窓のサッシの落書きが目立ちます。この車両にもありました。ちょっと読んでみます。バナだよーって何だ。
咲花駅で降ります。これで今日の乗り鉄旅はおしまい。
咲花駅は、SL列車「SLばんえつ物語」も止まる駅です。走るSLを撮る撮り鉄の皆さんも多いのでしょう、三脚・脚立の設置はご遠慮ください、とのこと。
咲花温泉の温泉街は、咲花駅から歩いてすぐのところにあります。温泉街と言っても宿が数件、お菓子屋さんが1件あるくらいの静かなところです。
ちょっとチェックインには早かったのですが、今回の宿「ホテル丸松」の目の前を通ると、もう女将さんと思しき女性の方が、玄関前で待ってくださっていたのでした。
それならばと、チェックイン。宿泊記録はこちらから。
www.onsen-oh-yu.com
2日目(咲花温泉→弥彦神社→長岡→東京)
次の日もいい天気です。宿をチェックアウトして、咲花駅から磐越西線に乗って、新津駅へと戻ります。やってきたのは、古びたキハ40。味がありますね。
終点の新津駅で乗り換えて、新潟まで電車に乗ります。この時は新しい電車で、車内も首都圏の通勤電車とほぼ同じ雰囲気。旅先にいるのをあまり感じられません。
新潟駅で、次の越後線の電車にまたまた乗り換え。少し新潟駅前を歩いてみたかったのですが、次の電車がすぐに出るということで、飛び乗ってしまいました。
今度の電車は古びた115系でのんびり走ります。古い電車の乗り心地が眠気を誘うのか、少し眠くなるのでした。
岩室駅に停車します。もし岩室温泉の宿が取れていたら、この駅から温泉宿を目指していたのでしょう。またいずれ。
吉田駅に到着。カニのような駅名標。ここで弥彦線の電車に乗り換えます。弥彦駅からはすぐです。
弥彦駅は3年ぶり。前回は駅前の温泉旅館に泊まったのでした。
少し歩いて彌彦神社へお参りします。越後国の一の宮。広い敷地です。
参道沿いには、お土産屋さんや温泉宿が並びます。
贈り物用のワインを探していて、前回弥彦に泊まった時に飲んで美味しかったカーブドッチワイナリーの白ワインを購入。地元のワイナリーです。
お昼は、さらに先にあった古びた食堂で天ざる蕎麦をいただきます。日本酒を頼んだらカップ酒が出てきました。
お店の古さと値段の安さであまり期待しないで入ったのですが、天ぷらは春の山菜で、美味しかったです。さすがのうまさぎっしり新潟です。
少し時間があったので、散歩してから弥彦駅に戻りました。薄緑が気持ちいい、春の昼下がり。
帰りの電車は新しい車両でした。隣に座った欧米人風の男性2人組に英語で話しかけられます。英語はあまり話せませんが、片言で頑張りました。
最後にチラシを渡されました。興味があったら礼拝に来てね、と。宗教関係の方だったようです。あいにくその宗教には関心がなく。
終点の東三条駅で、彼らと別れて次の電車に乗りました。
次の長岡行きの電車は快速電車でしたが115系で、そんなに必死に走ったら壊れてしまうんじゃないかと心配になるくらいスピードを出すのでした。
今回の旅のまとめ
- 咲花温泉は、グリーンに濁った硫黄泉です。時間帯によって濁ったり色が変わったりする、不思議な温泉でした。
- 当時は115系という古い電車ばかり走っていた新潟県内ですが、今は新しい電車にだいぶ交代したようです。
- 越後の国の一の宮「彌彦神社」は大きな神社で、参道沿いにもお店がいろいろあります。 温泉宿もあり。
さて、今度はどこへ行こうかな。