ぬるいお湯について2回ほど書いてきましたが、今回が一応、ぬる湯シリーズ最終回、です。
寒い季節、ぬるい温泉に入れる宿は露天風呂をお休みにしたり、温泉を加温したりすることが多いです。
露天風呂は外の空気に触れるので、寒くなるとぬるい温泉がさらにぬるくなってしまう、ということなのだと思われます。
また、温泉を加温すると温泉の感じが変わってきてしまうので、そのままにするか、せめて必要最低限にしてほしいな、と思ったりする、一介のぬる湯好きです。。
加温するというのは、要はボイラーで沸かすわけなので、石油がもったいない。せめて入浴者が減る深夜はボイラーをオフにして、ぬるい温泉を堪能できると良いのですが。
燃焼節約のために、夜にボイラーを切る宿も結構あるのですけど、ボイラーを切ると言わずに、例えば「22時以降入浴不可」と言っていたりするのですね。
ぬる湯好きとしては、加温されないお湯に入れるゴールデンタイムなのですが、入浴不可、と言われてしまうと躊躇してしまいます。もったいない。。
ということで、今回は長野県、新潟県、福島県で自分が入ってきた、ぬるい温泉のまとめをしてみます。
長野県の、ぬるいお湯
まずは長野県から。もちろん他にもぬるい温泉はあるのでしょうけど、自分が行ってきたところのみでご容赦ください。
渋御殿湯(茅野市) 26℃~
八ヶ岳の登山口にある国民宿舎です。
山の宿なので不便なところもありますが、お風呂の雰囲気はとても良いです。標高が高く涼しい場所なので、夏であろうが冷たくて、足を突っ込んだだけでひやりとします。
霊泉寺温泉(上田市) 36℃(旧源泉)
個人的に大好きな、とても静かな温泉地です。旅館が4件と、共同浴場があるだけのところです。
2種類の温泉があり、以前からある旧源泉は人肌程度のぬる湯で、今も一部の宿で使われています。
もう1種類の源泉は新しい源泉で、温度は43度。これは、共同浴場と一部の宿で使われています。
というわけで共同浴場は熱めのお湯ですが、雰囲気が良いのでぜひのぞいてみてください。
と言いつつも、宿の旧源泉の内風呂で満足してしまい、なかなか共同浴場まで行かないのです。目と鼻の先にあるのですけど。
田沢温泉(青木村) 41℃
霊泉寺温泉とは割と近い場所にあります。こちらも旅館が3件と、共同浴場が1か所のみのちいさな温泉地です。こちらも好きでリピートしております。
ぬるくて、ほんのり卵の香りがするお湯です。共同浴場「有乳湯(うちゆ)」のお湯が、もっとも鮮度が良いようです。
www.onsen-oh-yu.com
新潟県の、ぬるいお湯
続いて新潟県のぬるい温泉です。こちらも自分が行ったところオンリーです。
貝掛温泉(湯沢町) 37℃
目に効き目があるという「目の湯」として有名です。目を温泉で洗うと目がすっきりして気持ちがよく。
静かなブログで紹介している宿の中ではお値段高めの宿ですが、内風呂も露天も広く、ぬる湯をゆっくり堪能できます。
折立温泉(魚沼市) 40℃
コシヒカリで有名な魚沼市にある温泉です。柔らかくてぬるいお湯に長時間入っていると、包まれるような感じがして、幸せな気分になれます。
折立温泉の周囲にもいろいろな温泉があり、まとめて「湯之谷温泉郷」と呼ばれています。他にもぬるいお湯に入れる温泉があります。
栃尾又温泉(魚沼市) 36℃(うえの湯、したの湯等)
こちらも折立温泉と同じ湯之谷温泉郷の1つで、折立温泉より山奥にあります。3件の宿が繋がるように建っていて、お風呂を3つの宿で共有しています。
そんな栃尾又温泉の種類は「放射能泉」。天然のラジウムが含まれているそうで、その効能から長期滞在して湯治される人も多いとのこと。
お湯はもちろんぬるいのですが、口に含むと甘く柔らかい感じ。何故か、ここの温泉に入っていると食欲が増すというか、元気になってくる実感があります。
3件のうち「自在館」では、自在館の宿泊者のみが利用できるお風呂もいくつかありまして、そこは温度もやや高めの、別な源泉が使われているようです。
福島県の、ぬるいお湯
湯岐温泉(塙町) 38℃
福島県は熱い温泉が多いイメージがあるのですが、ここ湯岐温泉は、ぬるめの温泉が湧く湯治場です。場所的には県の南部で、茨城県寄りにあります。
不眠症に効くというのですが、確かにここのお風呂に入るとよく眠れた気がします。
お酒もそこそこ飲んだので、そのせいかも知れませんが…
さて、今度はどこのぬる湯へ行こうかな。